絵が下手すぎて辛いという方へお伝えしたい事。反応が得られる絵とは

この絵はイタリアングレイハウンドという犬の写真を見ながら私が描いたものです。

好きなものに囲まれたいという思いからボールペンを手に持ち描き始めました。

おそらく『下手やなw』と思ったと思います。

それでいいんです。私自身も『下手やなw』と感じましたから。

そして私は自分で描いた絵を見て『下手だからこそ面白い』と言うことに気づきました。

ですが、絵を描く人に限らず多くの人は『下手』という言葉をネガティブなものと定義づけています。

だから、下手な絵を見ても素直に『下手』と言わず、何とかしてそこから良いところを見つけ出そうとします。

下手すぎて辛いという事はつまり『下手なものはダメで価値がない』という事を信じているからつらくなるんです。

そうではないんです。

下手でも価値がありますし、価値を生み出せます。

そして『今の自分だからこそできる事』を考えることが大切なんです。

例えば、ギャンブル漫画家の福本伸行さんの絵ははっきり言うと下手です。

しかし、福本伸行さんの漫画は面白いです。なぜかというと、心理描写を読者に届けているからです。

下手でも反応が得られるために何ができるのか?を考えているわけです。

その結果、実写映画にもなりました。反響があったからそうなったという事です。

絵はあくまできっかけでしかなく、人の心に何を届けたいのか?が、重要な要素となってきます。

週刊漫画を見ていると分かりますが、絵が上手でも面白くない漫画は打ち切りになります。

そうかと思えば大して上手くもない絵なのに長続きしている漫画もあります。

なぜなのか?

それは、読み手に感動であったり、夢であったり、勇気であったり、何らかの価値を届けているから反応が得られ、結果として連載が長期化しているのです。

例えばこの漫画を読んでみてください。

ツイッターで投稿された漫画なのですが、リツイートとイイネの数が凄いことになっています。

私が今まで見てきた上手な絵と比べると見劣りする絵です。

しかし、この漫画には様々な共感を読み手に届けているから、これほど沢山の反応があるのです。

もし大きな反応を得たいのなら、絵が上手にならなくても絵の中に共感できるストーリーを組み込んであげれば反応は大きくなります。

ツイッターで投稿された漫画では『私は何のために生きているのだろう』と多くの人たちが抱えている飢餓にも似た悩みに切り込んでいます。

この犬は、盲導犬として役に立たないというレッテルを貼られたが、盲導犬として必要とされる人と出会ったことにより、自分の居場所を見つけることができました。

今、絵が下手でつらいと悩んでいる人は、役に立たないとレッテルを貼られた盲導犬のように自分で自分の良さを理解できていないだけだと思うのです。

絵が下手でつらいのなら、手を休めて、絵を描くことで誰にどういう価値を提供できるのだろうか?を考えることが大切です。

私は過去に、絵を描くことが好きな友人がいました。その彼も同じく下手なことで悩んでいました。

彼は、本当に絵が上手でどこが下手なのか?全く分かりませんでした。その時に私は彼に伝えました。

もし今、自分の絵が下手だと思っているのなら、これからまだまだ成長するという事。

畑に種を植えると芽が出てくるけれど、それまでの間は真っ暗な土の中にずっと居続けているんだよ。

その間、誰の目にも触れることはないけれど、確実に成長をして行ってる。

その結果、地上に芽を出しさらに成長し花を咲かせて人を呼び寄せられるようになる。

だから、今誰の目にも触れられずに辛く苦しい思いをしているのなら、まだあなたは芽だということ。

このまま絵描きとして活動を続ければいつかきっと芽は出るし沢山の人から称賛される未来が訪れる。

自分の未来を信じて絵描きとして頑張って。

このように伝えました。

絵が下手でつらいのなら成長の途中。辛いのは当たり前。その苦難の中をいかにして自分で自分に水を上げられるか、肥料を上げられるかが大切。

そして今、誰にどのような価値を届けたいのか?これを考えるいい時期だと思います。

最後に、私が最近感銘を受けた言葉をお伝えして締めくくりにします。

『頑張れ炭治郎頑張れ!俺は今までよくやってきた!俺はできる奴だ!そして今日も!これからも!折れていても!俺が挫けることは絶対にない!』

鬼滅の刃という漫画の主人公『竈門炭治郎』のセリフです。

勇気が出てくる言葉だと私は感じました。

そして、意外なことに、子供がきっかけで読み始めた親がこの漫画にどっぷりはまっている人も多いんです。

どうしてなんでしょう?

この漫画はたくさんの人から愛されている漫画なのですが、そうなった理由は『人の感情を呼び起こす』描写がされているからだと私は考えています。

下手でもいい。絵を見た人に何を届けるのか?によって鬼滅の刃のように大きな反響を呼ぶことになるでしょう。

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