Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

更新無期限休止のお知らせ

 いつも当ブログをご覧くださりありがとうございます。

 昨年後半あたりからメイン業務のシナリオライティングが非常に忙しく、なかなかこのブログを更新できない状態が続いていました。
 このまま何のアナウンスもなく放置するのはいけないと思いましたので、正式に更新を無期限休止することをお伝えします。

 当ブログを始めたのは2017年ですが、その頃は今ほど多忙ではなく(むしろ暇だった)、広告で収益を得つつ、できれば将棋の仕事に繋げたい、という考えがあったのです。
 その目的は、おかげさまで叶えることができました。そしてこのブログを運営することは、将棋の知識や棋力の向上にも繋がりました。

araishogi.hatenablog.com

araishogi.hatenablog.com

araishogi.hatenablog.com

 いいこともあれば、反省すべき手痛い失敗も少なからずありました。自分が今後の人生で将棋に関わる上で、この3年間は非常に大きな経験となってくれました。

 過去記事の中に、今でも将棋ファンの方々に役立つものはいくらかあるとは思いますので、当面はこのブログをこのまま残しておきます。

 以上、今までありがとうございました。

いよいよ将棋インストラクターになります!

 新型コロナウィルスの影響で、将棋界は大きな影響を受けました。プロ棋戦だけでなく各地のイベントや将棋道場、将棋教室も大幅な縮小運営を余儀なくされました。
 しかし先日の緊急事態宣言解除から、少しずつですが元通りになろうとしています。

manabishogi-200329.peatix.com

 高橋和女流三段が運営する日本まなび将棋普及協会の「子どもたちに上手く伝わる将棋教え方講座」。私が以前から予約しており、二度も延期してしまっていたのですが、明日ようやく開催されることになりました。
 この講座を受講することで、日本まなび将棋普及協会の公認インストラクターになれるのです。

 前々から、将棋の指導もできるようになりたいと思っていましたが、その第一歩をようやく踏み出せそうです。

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見逃すな! 伝説のNHK杯テレビ将棋トーナメント・加藤一二三九段vs羽生善治五段(当時)

 コロナウイルスの拡大に伴う緊急事態宣言により、将棋界は大幅な縮小運営を余儀なくされています。
 日曜朝のひととき、NHK杯テレビ将棋トーナメントも新規の収録が不可能になっているため、今は再放送をしています。
 おそらく多くの人が、過去の名局を放送してほしいと思っていたのではないでしょうか。それが早くも実現することになりました。

www2.nhk.or.jp

 5月17日は、1988年度の加藤一二三九段vs羽生善治五段(当時)戦の再放送です。
 ▲5二銀、といえば多くの将棋ファンがわかるでしょう。その手が指された瞬間、解説の米長邦雄さんが「おお、やった!」と叫んだことでも有名です。
 録画必須の名局、心待ちにしていましょう。

NHK杯伝説の名勝負 次の一手 (NHK将棋シリーズ)

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全然更新できていない将棋ブログにアクセスはある?

 メインであるシナリオライター稼業が今年に入ってからだいぶ忙しく、すっかりこの将棋ブログも更新が滞っています。今月はこれまでたった1回という有様でした。
 で、せっかくだからこの滞りぶりをネタに記事を書いてみようと思った次第です。
 すなわち、全然更新できていない将棋ブログにアクセスはあるのか?

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 これははてなブログの機能で見られるアクセス解析です。
 直近でもっともアクセス数があったのは、4月5日(記事の更新は4日)。以降は更新が途絶えたのですが、それでもだいたい1日あたり200~300程度のアクセスはあるようです。

 Googleから来る人は、記事別で見るとこんな感じです。

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 最近連載終了した将棋漫画『将棋指す獣』の情報を求めている人が多いようです。
 オンライン対局場の81dojoは、コロナ禍が収束しない中、通常対局だけでなく指導対局もできる場として注目を浴びています。
 そして常に一定のアクセス数があるのが、加藤一二三九段と堀口一史座七段の記事。加藤九段は言わずもがなの人気者ですし、堀口七段はその動向が気になっている方が少なくないようです。

 今までの貯金があるので、更新できなくても最低限のアクセス数を集められているという感じです。しかしそろそろ、何とか再始動したいと思っています。

将棋連盟は今期の三段リーグ休止の決断を!

 コロナウイルスの世界的流行は、将棋界にも大きな影響を及ぼしています。
 現在のところは公式戦がいつもどおりに行われていますが、将棋連盟が先日、このようなお知らせを発表しました。

www.shogi.or.jp

 なんとか柔軟に運営されているのですが、今後ますます状況は厳しくなりそうです。
 そして気になるのが、今月18日から新たに始まる予定の三段リーグです。
 はっきり言って開催している場合ではない、そんな声も上がっています。

元奨励会三段の甲斐日向さん

元女流棋士でどうぶつしょうぎデザイナーの藤田麻衣子さん


 私も同感です。三段リーグの対局場はまさに『密閉』『密集』『密接』の3密を満たす環境です。

 おそらくは将棋連盟もすでに協議に入っていると思うのですが、ここは三段リーグの休止もやむを得ずでしょう。賢明な判断がされることを期待しています。

アドベンチャーゲーム『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』のレビュー記事を寄稿しました

 先日、アドベンチャーゲーム『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』(以下、千里の棋譜)のレビュー記事を寄稿しました。掲載先はもぐらゲームスというゲームメディアです。

『千里の棋譜』は数年前に評判になったのでプレイした人もおられるかと思います。渡辺明三冠らプロ棋士も絶賛したスマートフォンアプリで、将棋連盟サイトにも記事が掲載されたことがあります。

blog.goo.ne.jp

www.shogi.or.jp

 それがこのたび、グラフィックやサウンドなどがパワーアップされ、さらに新規シナリオも追加された上で家庭用ゲーム機に移植されたのです。本当に面白いので、未プレイの方は私のレビュー記事をお読みの上で、ぜひとも。

 見どころはいっぱいあるのですが、藤井システムが結構重要な要素(?)なので特に振り飛車党は要プレイです。

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実写ドラマ化もされた将棋漫画『将棋めし』連載終了

 残念なニュースですが、月刊コミックフラッパーで連載されていた将棋漫画『将棋めし』が、今月号をもって連載終了となりました。

 連載終了の危機らしいということについては、以前も当ブログで記事にしたことがありました。

araishogi.hatenablog.com

 人気若手俳優で実写ドラマ化もされた本作は、長期連載中の『3月のライオン』を除けば、近年ではもっとも成功し評価もされた将棋漫画のひとつだったと思います。私も数ある将棋漫画の中でベスト3に入るほどお気に入りでした。
 そしてこの作品の最大の功績は、「将棋めし」という言葉を浸透させるのに一役買ったことでしょう。多くの将棋ファンにとっての関心事「プロ棋士の対局中の食事」が、このわかりやすい言葉で表現できるようになったのです。

 本当に残念ですが、今は5月に予定されている最終巻の刊行を待とうと思います。松本渚さん、お疲れ様でした。

将棋めし 5 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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  • 作者:松本 渚
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将棋漫画『将棋指す獣』連載終了、しかし個人配信で継続へ

 各出版社で苦戦を強いられている将棋漫画ですが、また残念なニュースが入ってきました。

 コミックバンチにて連載されていた『将棋指す獣』が、連載終了とのことです。
 しかしながらこれまでと違うのは、作者さんが電子書籍で個人配信を続けるという展開です。なかなかできることではないと思います。これにはさまざまな応援の声が届いています。

 商業出版の枷から外れた『新・将棋指す獣』に期待しましょう。

将棋指す獣 3巻: バンチコミックス

将棋指す獣 3巻: バンチコミックス

 

田中沙紀女流3級の昇級の可能性について、とお詫び

 本日行われた第47期女流名人戦予選、伊奈川愛菓女流初段vs田中沙紀女流3級の対局は、伊奈川女流初段が勝利しました。

【前回の記事】田中沙紀女流3級、正規の女流棋士になるラストチャンスへの対局へ

 先日の記事に書いたとおり、この対局は田中さんの昇級が懸かる大一番でした。注目度が高く、終局後には速報も出されました。

hochi.news

 さて、先日の記事では「これが昇級のラストチャンス」と断定的に書いてしまったのですが、これは当方の早とちりで、そうではなかったようです。
 というのも、春から初夏にかけて倉敷藤花戦、女流王座戦、YAMADA女流チャレンジ杯の3棋戦がスタートします。
 そして女流3級から女流2級に上がるには、他に「YAMADA女流チャレンジ杯ベスト4」「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る」といった規定もあります。これを踏まえ、まず「1年間で~」のほうを考察してみました。

田中沙紀女流3級の成績とレーティング / shogidata.info

 田中さんは2019年6月から現在までに、6棋戦を戦って4勝7敗の成績です。
 これに5月末までに倉敷藤花戦、女流王座戦、YAMADA女流チャレンジ杯の3棋戦が加わると計算すると、参加棋戦数が9つになります。すなわち3棋戦であと5勝を挙げればよいことになります。

 気になるのは、昨年一昨年と6月中旬に開幕していたYAMADA女流チャレンジ杯です。この棋戦はベスト4までを1日で一気に決めるという特徴があり、仮に倉敷藤花戦、女流王座戦で敗れても、この勝ち上がりに一縷の望みを懸けることができます。
 これが今年は5月に開幕すれば……ということです。先日の時点では、これまでどおり6月に開幕するだろうと思っていたので、昇級パターンとして計算に入れていなかったのですが、ともあれ先日の記事で、断定的に書いてしまったことについては謹んでお詫び申し上げます。

田中沙紀女流3級、正規の女流棋士になるラストチャンスへの対局へ

 明日2月20日、第47期女流名人戦予選、伊奈川愛菓女流初段vs田中沙紀女流3級の対局が行われます。

岡田美術館杯女流名人戦 |棋戦|日本将棋連盟

 田中さんはこの対局に勝利すると『「女流棋士昇段級規定」の女流1級に該当した場合(女流名人戦予選決勝進出)』により、女流2級に昇級します。

昇段規定 |棋戦|日本将棋連盟

 

 田中さんは、すでに廃止されている女流3級という仮免制度の最後のひとりです。

www.shogi.or.jp

 2018年6月1日付で女流3級となった田中さんは、2年以内――すなわち2020年5月末日までに女流2級に昇級しなければ、女流3級の資格を取り消されます。

 しかし田中さんは現在、女流名人戦以外の棋戦に敗退しています。そして5月末までに昇級規定を満たせる対局は他にありません。すなわち、田中さんにとって明日の女流名人戦予選が正規の女流棋士になるラストチャンスとなりますなる可能性があります。

【2月20日追記】春から倉敷藤花戦、女流王座戦、YAMADA女流チャレンジ杯が始まりますが、対局日程によっては「YAMADA女流チャレンジ杯ベスト4」「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る」といった別の規定で昇級できる可能性もあるようです。

朝日新聞将棋取材班 on Twitter: "村)田中女流3級、今日の女流名人戦予選で勝てば、「女流名人戦予選決勝進出」の規定を満たして女流2級になることができました。倉敷藤花戦、ヤマダ女流チャレンジ杯、女流王座戦の組み合わせは、今後発表予定とのことです。"

 重要な対局であることは当然将棋連盟も認識しており、女流棋戦の予選としては珍しくモバイル中継が予定されています。

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 対局相手の伊奈川さんは強敵ですが、どのような勝負になるでしょうか。将棋ファンの皆さん、見守りましょう。

【続きの記事】田中沙紀女流3級の昇級の可能性について、とお詫び