キリスト教の問題点について考える

キリスト教の問題点について考える

伝統的教派プロテスタント信徒が運営するキリスト教批判ブログです

聖書を信じない

f:id:christian-unabridged-dict:20181003131501j:plain

Will the Holy Spirit ever bring a message contrary to Scripture? – Grace Online Library

 

本庶佑氏がノーベル賞を受賞し、「教科書に書いてあることを信じないこと」と発言したことについて、あるワイドショーが、「教科書には嘘がかいてある」という意味の発言をした、と批判的に解説していてびっくりしました。

本庶氏が「教科書に書いてあることを信じない」と言ったのは、教科書通り学んで、それで終わりにするな、と言う意味なのです。実験をして自分の目で確かめることをして、やっと学んだと言える、ということですね。「教科書には嘘がかいてある」と言ったのではありません。

いかがでしょうか。前の日の発言でさえ、正確に理解出来ない場合が現実にあるのです。

聖書はどうでしょうか。新約聖書はおよそ2000年前の著作物です。旧約聖書であれば、さらに前のものです。教会の解釈は正しい、といいながら、いくつもの種類の教会があって、互いに我が教会だけが正しいと言って、別の教会の解釈を否定しています。また同じ教会の信者であっても、聖書を読んで教会の解釈を学んだ結果、全員が全く同じ神理解を共有しているとは言えないと思います。

教会が言っている、教科書的解釈は、本当に正しいのだろうか、と自分自身の頭で、自分自身の経験を踏まえて考えてみることは必要なことだと思います。