米国株は完全にブーム、検索数から見える暴落の未来

最近は空前の米国株ブームですね。

圧倒的なファンダメンタルに支えられ、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要米国株価指数は日々史上最高値を更新しております。

2019年7月現在はダウが少し上値が重くなってきておりますが、それでもチャート的にはまだまだ上値を追いそうな雰囲気ではあります。

  1. 長期的に見て右肩上がりの米国株マーケット
  2. 保有すれば配当金と値上がり益が見込める理想的な市場
  3. 年金不安のある日本人には魅力的な米国株

このような条件が揃えば誰だって買いたくなりますよね。

 

しかし誰だって買いたくなる環境というのは相場においてかなり危険なサインであることがあります。

相場の格言
人の行く裏に道あり花の山

有名な格言です。

大衆とは逆の道(行動)をしなければならない、という意味ですね。

靴磨きの少年』の話も非常に有名です。

靴磨きの少年のお話

ジョセフ・P・ケネディという投資家が靴磨きの少年に靴を磨いてもらっていたところ、その少年が株の話をし始めたことで相場の天井は近いと判断し、持ち株を全て売り払って翌年に起こる大恐慌の暴落相場の被害を受けずに済んだ、というお話です。

要は普段株などの投資をしない人達が急に株の話をしだすと天井が近いサインかもしれません、という逸話です。

 

今回はそんな『靴磨きの少年』が実際に私の付近で起こったことと、大衆の心理が目で見て分かる事柄があったのでお伝えしたいと思います。

 

わからないから調べる、検索数の上昇が大衆の心理

私は基本テクニカルで相場を見ており、ファンダメンタルな事象は常に勉強中でひけらかすほどの知識はありません。

テクニカル面での米国株の危険性は下記の記事にて書いたのですが

ドル安トレンド転換の日は近い、2019年後半へ向けたトレード戦略

 

先日、投資とは無縁の友人と話していたときにふとしたキッカケで「Google トレンド」で米国株の検索数を調べる機会がありました。

Google トレンドとは

特定のキーワードが世界中でどれくらい検索されているのかを調べるツールです。

ブロガーやアフィリエイターにはもはやお馴染みのツールです。

 

投資とは無縁の友人が米国株に興味がある、みたいなことを言い出したのですぐに靴磨きの少年の格言を思い出しました。

また『最近米国株について調べている』と言ってきたので興味本位でグーグルトレンドで大衆の検索数を調べてみたところ、かなり驚いた結果になりました。

米国株に人気がでてきているのは知っていましたがここまでとは・・・という衝撃でした。

完全にブームの米国株、大衆の逆を見るべき時期

はじめに断っておきますが、積み立て投資をコツコツとできる人にとっては米国株マーケットは非常に魅力的なマーケットだと思います。

ただ多くの人はそんなコツコツとはできないのが現実で、数年間も下がり続けるマーケットにコツコツと投資し続けられる人はかなり少ないと思います。

数年間もお金が減り続ける恐怖と苦痛はなかなかのものです。

 

そして私がグーグルトレンドで検索したキーワードは3つです。

  1. 米国株
  2. S&P500
  3. ナスダック

 

 



近年の底値からおよそ4倍近い検索数の上昇です。

完全にブームですね。

こういったブームというのは過熱している証拠ですしブームはいつか終わりを迎えます。

 

検索数の上昇ということはわからないから調べる、気になるから調べるの大衆の行動の結果です。

そしてわからないから調べる人、気になるから調べる人というのは普段相場に参加していないからこその行動です。

そして金融商品を調べるということは儲かるかもしれないという心理が働いています。

 

普段相場に参加しない人が高値で推移している米国株の魅力に気づき、色々と調べるうちに皆が米国株を調べるようになり結果的に検索数の上昇。

大衆が米国株に惹かれだしているのならもう遅いんです。

相場は大衆の逆をいかなければならないのですから。

 

暴落自体は相場ですから必ず起きる現象です。

それがいつ?なのかは誰にもわかりませんが、この検索数の上昇を見る限りかなり近い将来でもおかしくないと思います。
※個人的には2019年の秋相場から暴落相場のスタートだと思っています。

というのも、金融商品の検索数の上昇は往々にしてそこが天井になることが多いんです。

 

金融商品の検索数の上昇は天井が近いサインの可能性

実はこの米国株の検索数を調べた後、すぐに調べた別のキーワードがありました。

それはFXビットコインです。

というのも私のトレード人生の中でブームがあったといえるのはこの2つくらいしか思い浮かびませんでした。

もし他に心当たりのあるマーケットがあるのなら是非ご自身で調べてみてください。

おもしろい結果になるかもしれません。

 

FXの検索数の推移

FXのブームは2004~2007年の円キャリートレードですね。

当時は他の先進国の金利が軒並み高かったのでクロス円通貨をレバレッジをかけて持っていればスワップ金利で一日数万円とかもらえている人もいました。

そりゃあブームになりますよねって話です。

 

そしてFXという検索キーワードの上昇中にドル円は124円付近の高値をつけて下落トレンドに入っています。

下落トレンドに入ってからも検索数が上昇しているのは、ロングポジションで損失がでているにも関わらず、スワップ金利がもらえてしまうため切るに切れずになんとか不安感を消そうとFXの情報収集を行った結果、ではないかと思います。

おもしろいのは相場が下落に変わっても検索数は上昇するというところですね。

米国株も配当金というものがあるので相場が下落に入ったら損失を抱えてるにも拘わらず、配当金があるので切るに切れずに不安感を消そうと米国株ワードで検索する人が増えそうですね。

 

ビットコインの検索数

ビットコインは見事に検索数と合致しています。

ただ、検索数が急上昇しているからといって逆張りのショートは絶対に推奨しません。

トレードはトレードでチャートを見て自分の戦略が必要になってきます。

 

最後に

ファンダメンタルな分析で相場の方向を想定できるほどの知識は私にはありませんが、グーグルトレンドで検索数を確認しながら大衆の心理を見ることができるとわかったので今回記事にしてみました。

金融商品の検索数の増加はある程度相場の天井とリンクしている可能性が高いと思います。

今年は米国株の相場とその検索数がどのようにリンクしていくのか注目して見ていきたいと思います。

 

また最近少し気になっているのが国内の証券会社がこぞって米国株の手数料を無料にし始めたことです。

無料にすることにより取引のハードルを下げて普段米国株を買わない人も買いやすくなるわけですが・・・

これも靴磨きの少年のひとつの例?などと思ってしまいます。

 

また、今の米国株相場は1929年の大恐慌前の相場に似ている、などの声も聞かれます。

マネーボイスさんに1929年の大恐慌の時のことが詳しく書かれている記事を見つけたので共有させて頂きます。

米国の株価はいまどの位置?1929年の大恐慌が起きた原因を振り返って見えてくるもの
※マネーボイスより

こういった相場を想定している人は少ないと思います。

 

暴落相場はいつ起きるのか、は誰にもわかりませんが確実にいつか起きるのも暴落相場なので2019年後半の相場、気を引き締めていきましょう。

コメントを残す