「これで納得できた」を目指す千葉県野田市の内科医の医療ブログ

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「これで納得できた。」
自分の病気について、検査について、治療について、医師の考えについて千葉県野田市北部の内科医が野田市と周辺の皆様に役立ってもらえたらと考えてつくるブログです。

【心不全の治療について講演をしました】野田市北部の内科医の活動

 

【慢性心不全の病態とその治療薬】野田市北部の内科医の講演内容

野田市北部の平凡な内科医に講演の依頼があり、先日、一般の方を対象に「慢性心不全」とはどのような状態でその治療にはどのような薬を使用するのかといった内容で講演をいたしました。心不全についての医学的説明については日を改めて書きたいと思います。

 

70人の方の前で40分ほど講演をし、そのあとに質疑応答の時間になります。質疑応答は野田市北部の内科医の講演を聞いてくれた方が私に質問をし、それに対して答える時間です。

 

この「質疑応答」について私には今も鮮明に思い出されることがあります。それは、野田市北部の内科医が初めて一般の方を対象とした講演をした約10年前のことです。その当時、私は単なる想像で「どうせ、質問なんてする人はいないだろう。」と思い込んでいました。

 

そして、初めての一般向けの講演で質疑応答の時間になりました。野田市北部の平凡な内科医は驚かされました。

 

何故かというと、質問をする人が予想を遥かに上回多く、皆さま非常に熱心かつ真剣だったからです。

私の話を熱心かつ真剣に聞いてくれているのだと嬉しくなったと共に、私はより一層誠実かつ真摯に事に当たるようになりました。

 

【野田市北部の内科医は健康や病気についての講演や啓蒙的活動をお引き受けいたします】

 

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【癌を患っていると温泉には入れないか?】

「癌を患っている人は温泉に入ってはいけない!」と皆さんの多くは思ってらっしゃるのではないでしょうか?野田市北部の内科医も数年前まで「本当に悪性腫瘍に温泉は悪いのか?」と疑問に思いつつも「確たる医学的根拠はないが悪性腫瘍で温泉入浴は禁忌だ」と認識していました。
 
今回のテーマは「悪性腫瘍(=癌)と温泉」です。
 

【温泉で掲示されている禁忌症に悪性腫瘍の記載がある】

皆さんは温泉の脱衣場などに、温泉の成分、効能、禁忌などといった内容の掲示がされているのをご覧になったことはありますでしょうか?そのような掲示をご覧になったことがある方はかなり多いように思われます。そして、そこに温泉の禁忌症の一つとして「悪性腫瘍」と書かれていることに気付いた方も多いのではないでしょうか?そして、「癌での温泉入浴はしてはいけない」と認識しているのはその掲示を見て、という方が多いのではないかと私は思います。
 
ここで一つ解説をしておきたいことがあります。それは温泉で掲示されている禁忌症(禁忌とはしてはいけない医療行為という意味です)は癌に対する温泉療法はしてはいけないということをを指すものだということです。
 
それでは、なぜ、癌に温泉療法は駄目だと掲示されていたのでしょうか?千葉県野田市の内科医がそれを次で考えていきます。
 

【温泉で掲示される禁忌症の内容が平成26年に改訂されています】

実は掲示する温泉の禁忌症の内容は平成26年に改訂されています。改定前はただ悪性腫瘍と記載されています。一方改定後は「進行した悪性腫瘍・・・・など身体衰弱の著しい場合」とされています。
改定前のものには形容詞が付かない「悪性腫瘍」が禁忌症に入っていますが、その記載は少なくとも昭和23年制定の温泉法に記載があり、平成26年に改訂されるまで続いていました。大規模な比較検討試験といったものは、その性質上当然と思われますが、なされていない印象を受けます。 (財) 中央温泉研
が報告をされた、「温泉の適応症・禁忌症及び注意事項の策定経緯についての変換」というものを読む限りは疑問の余地はあまりないと思われます。
 

【悪性腫瘍が温泉療法の禁忌症と記載されていた理由】

上記策定経緯についての報告で挙げられている、文献、パネルディスカッションの内容をから野田市北部の内科医が考えると、悪性腫瘍が温泉療法の禁忌とされ続けてきた理由は次の2つが大きな原因と思われます。
 
1交通手段が現在のように発達していなくて、利便性に欠けていた当時は温泉に行くという行為だけで身体に大きな負担がかかり状態の悪化に繋がる例が少なくなかったこと。
 
2温泉地では今日のように救急時の対応が十分に整備されていなかったため十分な治療を受けることができないことが多かったため状態が悪化した例が多数であったこと。
 
それでは、そのような医療事情が是正された平成26年の改定内容の記載はどうかについて考えてみます。
 
【進行した悪性腫瘍は妥当な記載】
 
新しく改訂された内容は 「活動性の結核,進行した悪性腫瘍,高度の貧血など身体衰弱の著しい場合」 となっています。野田市北部の内科医はこの記載は妥当だと思います。全身状態が良好であれば悪性腫瘍の場合でも温泉での療養は問題ないと思われます。
 
温泉療法は温泉に入浴による作用に加え温泉地という環境による心理状態への影響、温泉地の気候・景観といった作用が人間のもつ回復力に寄与、それを向上させるといった効果があると判断されます。
 
身体衰弱の状態では、温泉療法での様々な作用に対しそれを受けて反応することが出来ないので、温泉療法はしてはいけないのです。
 
旅行に行って、その日1日か宿泊しての2日間の入浴は、温泉療法とは違います。その場合はその時の体調などによって入浴の可否を決めることになるとおもわれます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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【糖尿病についての勉強会の講師をしました】

野田市北部の平凡な内科医が現在の場所で診療業務を始めてもう少しで2年になります。平凡ではありますが日々の診療業務を誠実かつ丁寧にと心がけてしていることを評価してくださる方々がいらっしゃいまして、糖尿病の治療についての勉強会の講師のofferをいただきました。

 

今までも学会などで演者になることが勿論多いのですが、一般の方々に対して医療啓蒙という目的で講演をすることも少なからずありました。それでも、いつもいつもなのですが、医療従事者だけでなくその他一般の方も参加される勉強会という場合においては、講演内容をまとめるときに、治療の流れや合理性をどのように表現し、要点をいかに理解していただくかについて随分頭を悩ませます。今回も例外ではありませんでした。

 

今回の記事は講演の内容についてではなく、私が患者さんの治療をするにあたり、ほとんどの方でほぼ期待しうる治療効果を達成可能にするためにしていることについて書きたいと思います。

 

それでは、以下に続けます。

 

【病気の治療法の標準化の意義】

千葉県野田市北部の平凡な内科医の私は医療において、ある病気に対し別々の医師が治療を行っても、その病気に対しそれほどの差がない一定の治療効果が得られるということが大切だと考えています。ある特定の神業のような技術や知識をもった医師だけが可能であるような医療は、医療の質を担保できず、また医療の全体としての質の向上と国民皆保険制度といった点からも、多少の疑問を感じてしまうのです。そういったこともあり、ある疾患についての治療を重症度、年齢、合併症の有無などのいくつかの分類はありますが、原則として治療を標準化することが良いと考えます。そういった基本となるものがあって、患者さん、各々に合わせてアレンジをしていくことが良い結果につながると考えます。何事においても言えることだと思うのですが、基本法則や原理を知らないで、その応用や発展は不可能なはずです。

 

前置きが長くなりまして、いい加減にしろと怒られそうなので、今回は病気の治療における標準化で必須の4個の項目を具体例として挙げたいと考えます。

 

【野田市北部の内科医が考える治療標準化必須4項目】

1病態を正確に理解すること

2治療へのmotivationを患者さんに維持していただくようにすること

3治療目標を数値化するなどして具体化すること

4Evidence based-medicine

 

必須4項目と書きましたが実は医師にとって重要なことは4番目のEvidence Based-Medicineであるといっても良いと思います。1-3は言い換えると、「病気についてしっかりと勉強しましょう。」「患者さんがきちんと治療を継続してされるように医師は努力しましょう。」「大体これくらいで良いといった、大雑把な治療目標はなるべくなら避けましょう。」という意味ですので。

 

Evidence Based-Medicineの詳しい意味については別に記したいと思います。

 

【医学関連の講演・講師・オブザーバー等お引き受けいたします】

野田市北部の平凡な内科医にご依頼がもしもございましたら、可能な限りお引き受けいたしたいと考えております。連絡はメールでお願いしたく存じ上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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