禁パチを始めるタイミング

2018年6月6日水曜日

依存症

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スリップが続く

ギャンブル依存症を克服しようと禁パチを始めると、間違いなく何度もスリップという行為に悩まされます。

禁パチが1ヶ月以上続いた事が無い様な私はもちろん、1年〜2年以上禁パチが続いた方でも何かのキッカケでスリップしてしまったという報告を見ます。

一度もスリップした事が無いという人は殆どいないかと思いますが、仮にスリップ未経験者がいたら本当に意志の強い方か、禁パチを始めるタイミングが合っていたかのどちらかだと思います。

私も何度も何度もスリップを繰り返しています。
「今度こそ、必死に禁パチする」と意気込んでも続かず、短い場合は半日も経たずに再びハンドルを握ってしまっています。


禁パチをするタイミング

禁パチを決意する時って、大抵は負けた直後かと思います。
大切な時間とお金を遣ってストレスを抱えてしまっているのですから、当然かも知れません。

ただ、この“負けた直後”というのは、はたしてベストなタイミングなのでしょうか?

結論から言うと、決してベストでは有りません。
それは「負けたから...もうこれ以上お金を失いたく無い」という理由なだけで、ギャンブルの本質を理解して距離を置こうと思っている訳では無いからです。

また、パチンコを打った直後なので勝ち負けは別として目的を達成したという気持ちも心の中には有ります。

喫煙に例えると、タバコの害をちゃんと理解せずに、「お金勿体無いし、禁煙するか」と思いつつ、一服してニコチンで満たされたタイミングで「よし、禁煙するぞ」と禁煙を始めるのと同じです。

手元にはライター、まだ空になっていないタバコの箱が残っています。

想像して下さい。
この彼は禁煙に成功するでしょうか?

頑張ってみるものの、数時間後にはタバコに火を点け、「この1本で最後」「勿体ないからこの一箱が無くなったら」とズルズルと喫煙してしまうでしょう。

ギャンブルも同じです。

無理矢理抑え込んで我慢しながらの禁パチなので、キッカケさえ揃えば簡単にスリップしてしまいます。

これは禁パチに対して準備が出来ていないという事だと思います。
準備がしっかり出来ていないので、一度スリップしてしまうと雪崩式に続いたり、リバウンドが大きくなってしまいます。

もちろん負けた直後に禁パチを意識する事は悪い事では有りません。
出来ればその時にあわせてギャンブルの本質について考えてみたいと思います。

しっかり考えて「自分の人生にはギャンブルというものは必要ないんだ」としっかり認識出来れば、より強い意志でギャンブルから距離を置く事が出来ると思います。

なぜギャンブルをするのか?

そもそも、大金と多くの時間を失っているにも拘らず、どうしてギャンブルに手を出してしまうのでしょう?

「依存症だから」という理由はここでは除外して下さい。

「暇だから?」
「楽しいから?」
「お金が欲しいから?」

理由は人それぞれだと思いますが、大抵はこの辺りが主な理由かと思います。

私の場合は単純にお金が欲しいからです。
過去に大勝した記憶だけが蘇り、「今日は勝てる気がする」などと根拠の無い理由で通い続けてしまいました。

でも冷静に考えてみると、なぜお金が欲しいか?というと、パチンコで負けているから。
その負け分を取り返したくて打ちにいってしまう。

パチンコでお金を失っているのに、更にお金を失おうとしている。
パチンコで取り返せると思っている。

では、お金が手に入れば良いのか?
であれば、他の手段でお金を得る事が出来ればパチンコに頼る必要は無いのでは?

確かにそうかも知れません。
ただ、ギャンブルの怖いところは短時間で大きなお金を手にする事が出来るという点です。
そして依存症者の多くは、そのような体験を何度か経験しているという事です。
その成功体験だけが強烈に残っていて、事ある毎に蘇ってきます。

ギャンブル...特にパチンコ、パチスロについては勝てない様な仕組みになっています。
正しく言うと、今日明日〜一ヶ月くらいの期間であれば勝てるかもしれませんが、長期となるとほぼ勝てません。

それは投資金額に対してのリターンが余りにも小さいから。
例えば競馬(3連単)での歴代最高の払い戻し金額は¥29,832,950となっています。
*2012年8月4日 メイクデビュー新潟にて

100円が3,000万円近くになっています。
実に30万倍です。

極論を言えば、この馬券を1口買っていただけで今までの負け分を一度に取り返す事が出来るかも知れません。

しかし、パチンコに関してはここ数年の規制の兼ね合いも有りますがどうでしょう?
私が今まで見た中では、パチンコで6万発の出玉が最高です。(もちろん私が当てた訳では有りませんが)

その6万発を稼ぐのに一体幾ら投資したのでしょうか?
本当に奇跡的に最初の一玉がチャッカーに入り、当たったとしても6万倍です。
これは出玉の話なので、換金した場合は(率にもよりますが)等価交換じだいでも

更にここ数年の規制。
依存症対策と謳いながらも、出来上がった新台はハイリスク・ローリターンのギャンブル依存症製造機となりました。

そしてもう一つ、ギャンブル脳の思考回路です。

例えば、手元に1万円があります。
このお金を元にパチンコを打ってみます。

勝っても負けてもここでやめられればベストですね。
ただ、勝ったら次の軍資金になり、「まだプラマイゼロだし。」と元手の1万円を下回るまで続けてしまいます。

問題はここからです。

思考回路が一転して、「取り返したい」「一発でプラ転出来る」などと焦り、目先の事しか見えなくなってしまいます。

所々で勝つも、トータルがプラスになるとまた軍資金となり、マイナスだとまだまだ取り返せるとギャンブルに勤しんでしまう。

マイナス金額が大きくなり、とても一回の大勝くらいでは回収出来ない額となっても、「3万でも5万でも勝てれば...]」とズブズブとハマってしまう。

結局、大きく負けるまで続けてしまい、お金を工面出来る限り抜けられなくなってしまうのが依存症の思考回路です。

改めて考えてみる

そうやって自分がギャンブルに手を出してしまう理由を改めて考えてみて、代用出来る何かは無いか?を真剣に考えます。

暇を持て余すなら何か趣味に費やしてみる。
お金が欲しいなら長い目でみてもう少し効率の良い方法を考える。
楽しいなら他に楽しめる何かを見つける。

などなど、パチンコから意識を移します。
その考えを毎日毎日続けて、「ギャンブルは自分には必要ない」という意識付けを行います。

この意識付けを徹底したら、きっと禁パチも上手くいくでしょう。







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profile

40代妻子持ちサラリーマン。

パチンコが元で600万円を超える借金を抱えてしまったギャンブル依存症&多重債務者。

2018年8月28日より禁パチ続いています。

ギャンブル依存症の怖さや克服の方法を模索しながらブログを書いています。

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禁パチの準備をする 今更ですが私は重度のパチンコ(ギャンブル)依存症です。 休日こそ家族と楽しく過ごしていますが、平日は残業だと嘘をついて毎日のようにホールに通っていました。 何度も何度もスリップを繰り返し、自己嫌悪に陥りながらもまた禁パチを始める......

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