武庫川遡行、そして明治のトンネル 2/10 三田・篠山・柏原
ローカルな話題ですが・・・
最近、丹波や多可方面に行き来する時、国道176号線を通る度に武庫川が何度も何度もクロスすることにふと疑問が湧いてきました。
調べてみると、三田と篠山の間はかなり蛇行していて、それは思いがけないルートを描いていたのです。
そして同時に気になっていた、土手道のダートです。
もしかしたら結構長い距離をダートで走れるかもと思いつき、実行に移すことにしました。
そもそも武庫川は、河口付近のサイクリングロードはロードバイクを始めた頃のトレーニングで走ったり、子供が小さな頃に河川敷の公園でよく遊んだり、昔から馴染みの深い場所です。
二級河川ではありますが、東京で言えば多摩川や荒川みたいな感じです。
176号線と交差する、三田の広瀬橋からスタートします。
それより下流域は山間部に入るため、川沿いにはほとんど走れません。
ところが市役所から新三田駅付近まではサイクリングロードとして整備されていて、通行は不可でした・・・
あらためてウッディタウン東口交差点近くからエントリーします。
ここは春にchiharuさんに教わった桜の名所でした。
橋の下をくぐると・・・
そうそう、この風景!
2018.4.4撮影
両岸に桜が見事でした!
浄水場の脇を過ぎ・・
一般道に出てすぐに左岸を走ります。
ちなみに右岸左岸とは・・・河川を上流から下流に向かって眺めたとき、右側を右岸,左側を左岸と呼びます。
この先、事前にも調べてありますが一方の側でずっと走れるわけではなく、支流や一般道を交えながらあっちへ行ったりこっちに戻ったりと、とても予想が難しい区間です。
その予想が外れると悔しいのですが、当たるとしてやったり!
広野駅付近にはちょっと萌える鉄橋があり・・・
道幅が狭くなりアヤシイ区間も。
基本的に国道176号線とJR福知山線と平行に北上していますが、このエリアは川だけが蛇行して離れます。
楽しいですわ〜!
もちろんオールフラットで変化は少ないですが、この開放感とのどかさはなんとも言えません。
だいたい土手道って昔の青春ドラマには定番のロケーション!
主人公と彼女が放課後に自転車に乗って一緒に走ったり、土手の斜面に腰掛けておしゃべりをしたり・・・あ〜、カルピスのような甘すっぱい思い出がフラッシュバックします。
あ、いや、金八先生なんてものではなく、ワタシのイメージしているのは「青い山脈」とか「高校三年生」なんかです・・・ん、知らない?
まあ昭和生まれのたわ言と思ってください。
川としての雰囲気はこの辺りが一番気に入りました。
ワタシの父は埼玉の川越出身なので、子供の頃はよく一緒にこんな川でフナ釣りをしたものでした。
今、この辺りを走っています。
176号線四つ辻交差点から青野ダムへ向かう309号線付近です。
篠山方向の空は時雨れてきました。
この区間はゲートがあちこちにあり避けて走ってきましたが、ここは雰囲気が良さそうなので開けて入ります。
それにしても、およそ全体の半分くらいは桜並木になっていて、春の満開の時に走っていたらどんなに素晴らしいでしょう。
そんな時はクロスカブなんかがピッタリなコースです。
全国クロスカブオーナーの皆様、ぜひここを聖地として集ってください。
176号線にまた近接して並走し、舞鶴道の陸橋を潜ります。
176号線で計測すると、この区間約20kmですが、川沿は蛇行があるため1.5倍は長いと思います。
その約80%はダートで走れるのでかなり満足してきました。
そろそろ、川の遡行としての終点が近くなってきました。
南矢代のローソンの裏手あたりです。
事前調査ではこの辺りに標石ふたつがあるはずなんですが・・・
武庫川の起点は、田松川と真南条川の合流地点になります。
源流はデカンショ街道を東ん進んだ、真南条川をさかのぼること、愛宕山の西、龍蔵寺近く標高500m余の山中にあるそうです。
ありました!
しかしなぜかこちら側は「武庫川」の部分が削り取られています。
反対側も発見!こちらは新しいプレートが貼られています。
中流から河口付近の大河のようなイメージからすると、随分と起点付近はのどかな小川といった雰囲気です。
いや〜、楽しかった!!
これはまた、つくしの季節や花見の季節に再訪確定です。
そして本日ふたつ目も目的地があったのですが、そこはとある事情で断念・・
そのことについてはまた近々書くことになるでしょう。
しかしタダでは帰らないオフローダー根性ですが、ここは残念ながら立ち入り禁止でした。
少しそこからルートを代えると、美しいため池のある公園に出ました。
その先にもダート発見!
地図で確認すると抜けられそうですが・・・
いや待て!思い出したぞ!!
あぶね〜、今日はアタックモードではないのです。
のんびり気分でこんな所に入り込みでもしたらエライことでした。
gonzoさん、本当にいつもお世話になっております。
さてさて、それでは今日の三つ目のお題はこちらです。
176号線の篠山と柏原(かいばら)を結ぶ鐘ケ坂という難所にあります。
古くは西国街道として日本海に繋がっていたので、物流だけでなく出雲大社詣でなどにも使われていたのかなと想像します。
現在通行できるのは「平成のトンネル」で、それ以前に「昭和のトンネル」と「明治のトンネル」の3本が残っています。
そしてその「明治のトンネル」はなんと日本最古のレンガ造り隧道だったことは、不覚にもつい最近知りました。
こちらが柏原側の「昭和のトンネル」入り口。
2005年ごろまで使われていたので、何度も走ったことがあるはずです。
その右手にゲートがあります。
いい名前ですね〜!
クリックで拡大してみてください。
トンネルまで600mとの案内があり、スーパーフラットのダートとなっています。
ここ走れたらいいのになぁ・・・
途中分岐でこんな表示もありました。
「古道」って響きに弱いんです・
展望台らしきものがありましたが、樹々に隠れて何にも見えません。
少しずれてみれば、眼下に176号線と廃墟となっているドライブインなどが見えます。
フル装備で歩くのはなかなかしんどいです!
左手にさっき上がってきた旧道が見えました。
到着!
うわ〜カッコイイ!
ネットでは心霊スポットなどということも書かれていますが、全然そんな雰囲気は感じられません。
長さもそれほどではなく、状態も良いのでそう感じられるのでしょうか?
向こう側の入り口も見えています。
同じように新旧のトンネルが残る戸倉峠トンネルは確かに不気味さというか、霊気のようなものを感じましたが、ここは凛として清々しい空気に包まれています。
木の柵で通り抜けることはできませんが、イベントなどでは解放されることがあるそうです。
明治トンネル・顕彰碑
逆光になってしまったので、他から画像をお借りします。
びっしりと漢文で書いてあります。
入り口手前に水路が新しく造られていましたが、この下はバイクを停めた入り口ゲート。
ここに階段でも造れば100mくらいで登れるのに、と思うのは安易な考えか?
176号線に戻る途中、公園脇のダートが良い雰囲気でした。
そして反対の篠山側から。
トンネル手前に登山道があり・・・
市内最古の道標だそうです。
興味ある方はクリック拡大。
そして「昭和のトンネル」の入り口です。
右手にゲートがありますが、こちら側はなんの案内もありません!
これでいいのか、篠山市!?
ゲートを抜けると・・・
柏原側よりもややワイルドな林道風情です。
いったい何年前の標識でしょうか?
道幅が広がり、左にカーブすると・・・
ワオッ、痺れますー!
なんて威風堂々とした雰囲気でしょう!
幅は4mちょっとなので、昔の車ならばなんとかすれ違えたのでしょうか?
こちらの柵はすり抜けができませんね。
少し残念だったのは、こちら側の一部でレンガが剥がれ落ちてしまっていること。
風化が原因なのか、それともいたずらか?
何れにしても、こんな文化的にも価値のある遺構はしっかりと保存してもらいたいものです。
ふたつの自治体に跨るために難しいのかもしれませんが、きちんと整備してPRすればかなりの人が訪れることでしょう。
房総にある素掘りのトンネルのように今でも通行可能にしてもらえれば、バイクも一緒に入れて撮影できてフォトジェニックなのに・・・とも思えますが、逆にそんなことをするとこのひっそりと佇む風景が台無しになってしまうのでしょうね。
その近く、某所にはダートが確認できます。
地図ではまずまず長めのピストンと確認できます。
しかし何度も言うように、今日はのんびりモードなので中には進みません、
そもそも、篠山はショートのピストンは豊富ですが、どれもあまり好きな雰囲気ではありません。
ロードバイク(自転車)では数え切れないほど程走り尽くした、大好きなエリアなのですが、オフロードバイクにとっては山間部が多い割にどうもいまひとつ。
もっともワタシが知らないだけかもしれませんが・・・
さらにみなさん大好きな鯖すしでお馴染の「萬松」裏手に林道発見。
って言うか、ずっと前から一度来てみようと思いながら後回しにしていた所でした。
しかし今日は入り口まで。
相当チュルいことはブログで知っていましたし、雰囲気も暗い感じなのでパス!
帰ってから、ツイッターやmixiを見ると、なんとA熊さんとかめはめはさんが僅差で萬松を訪れていたとな。
ただ後から行ったA熊さんは品切れになっていたために、あきらめて他店に行かれたそうですが・・・
その原因はかめはめはさんが30分先に爆食いしていたことのようです。
いーんですか、ミートテックも程々にしないと!