身体を温めたい時、冷やしたい時、それに適した食材というものがあります。
そしてそれぞれに、ある程度の共通する特徴があったりするのです。
全ての食材がその共通点に当てはまるというわけではないのですが、簡単にご紹介したいと思います。
収穫される地域
寒い地域で収穫される食材は身体を温め
南国で収穫される食材は身体を冷やします。
温かい地域で採れるフルーツ(身体を冷やす)
バナナ、マンゴー、パイナップル、すいか、キウイ、グレープフルーツ、みかん、レモン
寒い地域で採れるフルーツ(身体を温める)
りんご、さくらんぼ、ぶどう、桃、プルーン
寒い地域で採れる肉・魚介類(身体を温める)
ラム肉、サケ、マグロ、鯖、さんま
南国フルーツは日々強い紫外線に晒されているため、細胞が酸化しやすい環境下にあります。
そして細胞が酸化すると老化が進みますので、それに抵抗するため、抗酸化力が強いのです。
ですから人間が食べた場合もアンチエイジングに働きかけ、美容には嬉しい成分がたくさん!
でも、身体は冷えてしまう・・・
そこが、悩ましいところです。
旬の時期
冬が旬の食材は身体を温め
夏が旬の食材は身体を冷やします。
夏が旬の野菜(身体を冷やす)
トマト、レタス、きゅうり、なす、ゴーヤ、ピーマン、おくら
秋~冬が旬の野菜(身体を温める)
人参、ごぼう、かぶ、サトイモ、サツマイモ
地表で育つか、地中で育つか
地中で収穫される食材は身体を温め
地表で収穫される食材は身体を冷やします。
発酵食品であるかどうか
発酵食品は酵素の働きで新陳代謝を促進するため、身体を温めます。
温活にはぜひ採り入れたい食品ですね。
発酵食品には、チーズ、ヨーグルト、ぬか漬け、納豆、甘酒、味噌などがあります。
今回は「身体を温めるか冷やすか」の話題ですのであまり関係ありませんが、酵素は炭水化物が脂肪へと変化する一連の働きを抑制するため、ダイエット効果も期待できるんですよ。
調味料の味
塩辛いものが身体を温め
酸っぱいものが身体を冷やします。
・塩辛い調味料など(温める)・・・塩、味噌、醤油
・酸っぱい調味料など(冷やす)・・・酢、マヨネーズ、ドレッシング
「塩辛い」と「酸っぱい」には関係ありませんが、一般的に甘いものは身体を冷やすと言われています。
でも、確かに白砂糖は身体を冷やす作用がありますが、黒糖やハチミツには身体を温める作用があります。
食材の色
暖色(赤・オレンジ・黒)の食材が身体を温め
寒色(青・緑・白)の食材が身体を冷やします。
パッと思い付く例外はトマトですね。
トマトは夏野菜であり、地表で育つ野菜であり、身体を冷やす効果で有名です。
私は暑くてたまらない日など、冷たいトマトを無意識に身体が欲していたりします。
暑い日にスーパーなどでトマトを見かけると、「うわー、食べたい!」なんて思ってしまうことはありませんか?
身体を温める食材
・旬が冬
・地中で育つ
・色が赤、オレンジ、黒
↑この条件だと、身体を温める食材であることが多いです。(一部例外も混ざっています)
人参、葱、玉ねぎ、ごぼう、れんこん、カボチャ、山芋など
※生姜、にんにく、唐辛子、胡椒などの香辛料、ニラなど香りのキツい野菜などは、諸条件に関係なく身体を温める食材であることが多いです
身体を冷やす食材
・旬が夏
・地表で育つ
・色が青、緑、白
↑この条件だと、身体を冷やす食材であることが多いです。(一部例外も混ざっています)
レタス、キャベツ、ホウレンソウ、小松菜、もやし、キュウリ、トマト、なす、ゴーヤ、オクラ、(白菜、大根)など
白菜も大根も寒い時期が旬であり、特に大根は根菜ですのでここに書くのはどうかと思いましたが・・・
白菜も大根も、身体を冷やす作用があるんです。
大根と白菜の2種類については「冬によく食べるんだから身体を温めるはず」と勘違いしている方も多いかもしれないと思い、ここに書きました。
ただし加熱調理すれば、ビタミンCや酵素などは損なわれるものの、身体を温めてくれます。
まとめ
冒頭でも書きましたが、全ての条件がこれに当てはまるというわけではないので、だいたいの目安として覚えておいていただけたらと思います。
冬だと「身体を温める食材」を必要とする場合がほとんどかもしれませんが、夏は熱中症や暑さ対策などで身体を冷やしたい時もありますよね。
元々、夏は身体を冷やしたり水分補給させるために夏野菜が育つという自然の摂理もありますし。
身体を冷やす食材とはいっても、調理方法や他の食材との組み合わせで、身体を温めるお料理も作れます。
適宜、使い分けてみて下さいね。
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