心が切り取るものが、世界を創る | 風のたまごを見つけた   

風のたまごを見つけた   

for pilgrims on this planet.
この惑星はなんて不思議!

 

 

自分のこころの奧にいる、もうひとりの自分。

自分だけが知っていると思っていたら

案外、周囲の人にバレていて、

動揺すること、ありませんか。

 

 

この前、

一緒にボランティアをしている

女性と、メールでお話をする機会があり、

初めて、互いの仕事のことなど

個人的なことを話した。

 

その後

私が以前、出版した『おぼえておいて』を入手して

読んでくださったと連絡をもらった。

 

彼女は少し体調を崩していて

眠る前に、何度も

読んでくださっているそう。

 

静かな空間に、癒やされると

感謝の言葉が添えられていた。

 

そして、

 

それだけに

著者を身近に知っていると

ふと戸惑ってしまうことがあると、

おっしゃる。

 

なぜなら、

ボランティア仲間の私とは

異なる女性を発見してしまうから。。

 

 

「自分の空想の中では、

この本の著者は、少しとっつきにくくて

無口な、話しかけたいのだけれど、

どう話しかけていいかわからないような女性です。

ゆかりさんのように、気取らず、気さくで、

親切な女性ではありません」

 

 

どき。

 

 

そうだ、、、私はその女性のことを

長年よく知っている、、、。。

 

 

著者が身内のように近い存在だと

世界観に入り込めないというのは

よく言われることなのだけれど、

 

友の感じた戸惑いとは、実は

私自身の、その女性に対する戸惑いなのでは

ないかと思う。

 

その、とっつきにくそうな女性は

まるで未来から来て

私のハートに住みついたように

ハートの一番奥に、いつもいつもいる。

 

激しいくらいの愛を持っていて、でも決して

情ではない。

青白い炎を燃やしている、

ちょっと冷たい印象すらある女性。

 

なんだか、社会的には嫌われそうな、

生きづらそうな、、(と自分で思いこんでいる)女性で

公の場では、いないことにしてしまう

ワタシ自身だ。

 

 

隠蔽しようとしても。

忍耐強い目でこちらを見つめ

私が自分を全面的に受け入れることを

無条件の愛で待っている、母なる私。

 

思えば、ひどい仕打ちを

してきたのかもしれない。

 

でも、

 

ひとりで何かを書いているときは、

青色の炎みたいな愛を持っている

そのひとの出番になる。

一番奥のハートが

世界を見る。

 

 

見えない世界を伝えたくて

何かを書いてるとき、

ひとり瞑想するとき、

アンマとお会いしているとき

 

彼女は、私のエゴから解放されて

自由になる。

 

 

振り返れば、幼い頃、人好きだったので

自分がお調子者だと、周囲や両親が笑ってくれて

気が楽になった。いつも楽しいように

あえて、そのひとの静かな空間から出て行って

人と接することが多かった気がする。

 

 

きっと、こわかったのだ。

 

 

歳を重ねて

ハートの奧の奧の方から、

深く輝く瞳で

わたしの本当を見抜く、その人に

だんだん

人格的な恐れを感じなくなってきたのだと思う。

 

ボランティアの友の、やさしいこと。。

 

「気さくで親切なゆかりさんでいてくださるのは、

周囲の者にとっては、ありがたいことですが、

内側の深いものとつながりが外からも感じられるような、

静けさとともにあるゆかりさんも、素敵だなぁ、と思います。

私などは、その静けさによって、癒されるのだろうぁ、と思います。」

 

 

 

さりげない友の言葉に、

大切な自分が統合されてゆくようで

涙が溢れた。

 

ボランティア仲間の、やさしさ。。

心の中でありがとうと繰り返す自分。

 


 

きっと、自分だけではない気がして

長々と書いてしまったけれど

本当は、ただ

ライブの話を書くつもりだったのだ。

 

坂本龍一さんの娘さんで、アーチストの坂本美雨さん。

 

天使のようでありながら、聖母のようでもある

澄んだ歌声。。そして彼女は

神聖な部分と、親しみやすさが本当に

美しく統合されている。

この世界で。

 

 

もともと私は、おおはた雄一さんが大好きで

時々ライブにうかがっていたけれど

母の介護を境に、すっかり遠ざかってしまっていた。

けれどある日、「おお雨」という、おおはたさんと

坂本美雨さんのライブユニットに遭遇。

初めて聴いた美雨さんの

天女のような、それでいて童女のような

歌声にすっかりやられてしまい

ファンになった。

 

 

台風の水曜、あれから2度目の「おお雨」のライブに参加。

クルマ屋さんがやっている、ご近所のカフェスタジオが

会社帰りの人向けに初めた

午後8時からのライブ企画だ。

 

時々、商業的なメッセージの洪水に疲れて

自然の調和的な空気に囲まれた

静かな郊外に暮らしたいと、遠くの空を見てしまうことがある。

でも、都会だからこそ、こうして優しい時間を

与えてくもらえることには、感謝しなければいけない。

 

 

おおはたさんの楽曲に「おだやかな暮らし」という

名曲があるのだけれど

これを美雨さんの歌声で聴くと、

全然違う味わいになる。

 

 

聴く度に感動。

 

おおはたさんが

ちょっと切ないコーヒーの香りだとすると

美雨さんは、切なさがあまさに昇華した、

カフェラテみたいな香り。。

 

ちょうど、タイミングよいことに、

お仕事でちょっと大きな決断をして

自分決めたにも関わらず、少々、

心の整理に難儀していた夜。

 

おおはたさんが、ボブ・ディランの

Don't Think Twice It's All Right 

(くよくよするなよ)

 

をカバーした曲も

後悔なく次に進む後押しのようで

心にささった。

 

繊細な人びとが

繊細さを乗り越えて

精一杯ハートを開いて、語りかけてくれる優しさが

近距離なので、、胸に染みる夜。

 

ライブの最後に

タグボードを持っての写真タイム。

もっとちゃんと撮れたのもあるけれど、この写真の

雰囲気が好きでした。もしご本人が気に入らなかったら

申し訳ないのだけど。。

 

 

 

おふたりともできれば

自然の中で聴きたい、歌声の持ち主なのだけど

青山の商業空間の中で、しかも

クルマ屋さんの社会貢献や

安全性へのこだわりを、

自分自身のリアルな体験という目線で

語られる姿は、アート表現に関して

どこかアンチ商業的な

了見の狭さを持っている自分の

堅いアタマをほぐしてくれる。

そして

学びになる。

 

 

シンプルに、ただ

その人の心が切り取るものが

世界を作る。。

 

 

だから、

勇気を持って

ハートの奧の瞳で見つめてゆこう。

 

 

有り難くて、、

不思議な8月ですね~♪

 

 

思いがけず加速する

人生の旅路に

 

乾杯♪


 

 

 

 

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