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『麒麟がくる』第10回「ひとりぼっちの若君」レビュー(2020年3月22日:NHK BS4K)

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『麒麟がくる』第9回「信長の失敗」レビュー(2020年3月15日:NHK BS4K)

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【お知らせ】
 本日3月29日に予定していた『麒麟がくる』第11回「将軍の涙」NHKBS4Kレビューは、管理人都合により18時からのNHKBSプレミアム放送分視聴後レビューに変更させていただきます。突然ではありますが、何卒ご了承下さい。
 
 4月5日・第12回放送分以降は、従来通りBS4K視聴後レビューとなる予定です。
 
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 その冬、尾張の笠寺にて竹千代と織田信広の人質交換が行われた。
 
 信広を見殺しにはできぬという信秀(高橋克典)竹千代(岩田琉聖)を今川に渡すなど言語道断という信長(染谷将太)。だが竹千代自らがいつか討つべき敵・今川の懐に入って敵を見てみたいと意思表示した。これに信長も折れた形だ。
 
 今川の人質となった竹千代は、駿府にある今川館に連れていかれた。
 
 
 今川義元(片岡愛之助)が豪華な膳を用意し、竹千代を歓待する。竹千代は冷ややかにその膳を見つめ、いつ三河へ帰してもらえるのかと問うた。
 
 今川家の柱石である太原雪斎(伊吹吾郎)が、三河を毒する織田勢を今川がじきに叩き潰す、そうすれば竹千代の母・於大(松本若菜)も己の過ちを悟り、今川側につくであろうと口調だけは優しく諭した。
 
 しばしの辛抱じゃと義元も竹千代の機嫌をとる。
 
 
 竹千代は箸で鯛の腹を刺し貫き、ぎょっとしている義元に、低い声で恭順の言葉を口にした。
 
 
 翌天文十九(1550)年、義元は三河を救うという名目のもと、数万の兵で尾張の知多半島に攻め寄せ、織田方の南部の領地を次々と制圧した。これによって信秀の非力ぶりが露呈され、織田はいよいよ崖っぷちに立たされたのである。
 
 美濃の稲葉山城では、斎藤利政(本木雅弘)高政(伊藤英明)稲葉良通(村田雄浩)ら有力国衆に糾弾されていた。盟約を結んだ以上、織田から頼まれれば今川と戦わねばならない。だが今は稲刈りどきで忙しく、ましてや織田のために田を捨てて戦に出る兵は一人もいない。どうするつもりかと利政を難詰する。
 
 評定では開き直って席を立ってきたが、その実、織田の家老・平手政秀(上杉祥三)から援軍を要請されており、利政は困り果てていた。
 
 米は送るが兵は送れぬと返答するしかない、と光安(西村まさ彦)が言うと、利政は大きく頷いた。平手がその返答で不満なら、盟約は破棄して今川に乗り換えるまでと、不敵な笑みを漏らすのだった。
 
 平手が守役を務める信長を知っているからという理由で、またしても使いは十兵衛(長谷川博己)に白羽の矢が立った。これほど気の重い役目はない。
 
 
 那古野城の一室で平手と対座したが、首座の帰蝶(川口春奈)も面目なさそうに顔を伏せている。
 
 果たせるかな、利政が援軍を送らぬと決めたことを告げると平手は愕然とした。十兵衛は手をつき、深く頭を下げて許しを請うたが、平手は怒りに震えながら間を出ていった。
 
 父上が裏切れば私は磔(はりつけ)じゃと、帰蝶は泰然として菓子を頬張っている。何か打つ手はないかと十兵衛が考えていると、ふいに信長が入ってきた。
 
 美濃のことは仕方あるまいと信長は言い、目下のところ刈谷城が今川軍を食い止めているが、勝てる見込みはない。刈谷城を渡して和議に持ち込むしかないだろうと話す。
 
 十兵衛はふと、美濃の守護家の内紛で土岐頼芸(尾美としのり)が甥の頼純(矢野聖人)と争ったとき、京の将軍家のとりなしで事が収まったことを思い出した。だが将軍家が守護でもない織田のために動いてくれるだろうかと、信長は思案顔である。すると帰蝶が、十兵衛が親しくなったという将軍の側仕えの者を頼ってみてはと言い出した。
 
 帰蝶と信長に二人がかりで説得され、十兵衛は閉口しつつも、引き受けるしかなかった。
 
 
 土岐頼芸に頭を下げ、和議のとりなしを将軍家に願い出てもらう。十兵衛の提案は利政に一蹴された。金が要るからである。やりたければ勝手にやれ、自分はびた一文出さぬと十兵衛を睨みつける。
 
 頭に来た十兵衛だが、主君の吝嗇(ケチ)は今に始まったことではない。もはや頼芸に頼むしかなく、十兵衛は高政を待ち受け、今後は何でも言うことを聞くから頼芸の館に連れていってくれと頼み込んだ。
 
 しかし頼芸もまた、難色を示した。利政が頼芸を美濃から追い払い、自ら守護に就こうとしている話を耳にした、それでも利政の尻拭いをせよというのかと、炯々(けいけい)とした目で高政に問う。
 
 十兵衛がはらはらしながら見守っていると、高政は青ざめながらも言った。それが真(まこと)なら、父を殺してでも頼芸を守る、と。その返答と引き換えるように、頼芸は将軍への文と金十枚を与えた。
 
 京では内紛がくすぶっていた細川家で、家臣の三好長慶(山岸和弘)が兵を挙げて下克上を果たしていた。この争いに巻き込まれた将軍義輝(向井理)細川晴元(国広富之)と共に都落ちし、近江の堅田に逃げ込んでいた。十兵衛は頼芸からの文と金を携えて近江の坂本までやって来たが、堅田の入り口は三好の軍勢が固めていて追い返されるだけだと旅の薬売りが言う。
 
 途方に暮れていると、薄汚れた風体の男が声をかけてきた。細川藤孝(眞島秀和)であった。
 
 
 藤孝のおかげで十兵衛は堅田から朽木に落ち延びていた義輝に拝謁が叶い、今川と織田に和議を命じる使者を出してもらうことができた。
 
 無事に役割を果たして美濃に戻ったものの、近江の館で義輝の胸の内を知り、十兵衛は思いを巡らせていた。
 
 義輝は切々と語った…誰も見たことがない、麒麟という不思議な生き物がいる…穏やかな世を作れる者だけが連れてこられるという麒麟を、自分はまだ連れてくることができぬ、と…。
 
 十兵衛は義輝の思いに胸打たれると同時に、十兵衛はやるせなさでいっぱいになったのだった。
 
 
(以降、視聴レビューにつづく)

『麒麟がくる』第11回「将軍の涙」視聴レビュー(2020年3月29日:NHKBSプレミアム)

https://ameblo.jp/mituko-naotora/entry-12585700869.html

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『池袋ウエストゲートパーク』 2000年4月14日~6月23日 金曜日21:00~21:5(初回放送) TBS
原作:石田衣良 脚本:宮藤官九郎 監督:堤幸彦 プロデューサー:磯山晶
オープニング:Sads「忘却の空」

 

 
出演:
長瀬智也、窪塚洋介、渡辺謙、山下智久、佐藤隆太、阿部サダヲ、加藤あい、妻夫木聡、高橋一生、坂口憲二、古田新太、西島千博、須藤公一、矢沢心、小雪、きたろう、森下愛子、小栗旬 他