こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

 

円形脱毛症が発症して髪が抜けている時、一体何が起きているのでしょうか。

意外に思われるかも知れませんが円形脱毛症の抜け方を観察していくと実は3パターンある事が分かります。

本当に大まかに分けると

  1. 黒い髪が折れて(切れて)抜ける
  2. 髪が薄茶色に変色して(切れて)抜ける
  3. 上記2つの混在
このような感じになります。あくまでも私の感覚的な印象ですがこの3つが全体の悪化している時に頭皮で起きている事だと思います。
そして『上記2つの混在』などと書いてしまうと何でもありに成ってしまいそうですがどのケースも1と2の割合が異なる感じです。
 
 

では1と2のケースの画像を見てみたいと思います。

まずは1の主に黒毛のまま症状が悪化しているケースです。

いたるところに切れ残った萎縮毛が確認できます。このケースの場合は切れに凝った萎縮毛の大部分は毛先も根元も黒いままです。画像真ん中の分け目より少し下の部分は多少茶色いところもある様ですが殆どが黒いまま切れています。そして黒い部分の特徴として細く成ったり太く成ったり太さの変化が激しく、折れた部分に関してはほぼ全てが髪の黒い部分である事が分かります。

 

そして薄茶色く変化しながら悪化している時の頭皮です。

太い従来からの髪の毛先方向は黒いのに対して(地毛の色)髪の根元部分は薄い茶色に変化しています。そして画像中央より少し下方には切れ残った短い萎縮毛が散在しています。

そこの部分をクローズアップしてみました。

上記画像の赤丸の中に切れ残った萎縮毛があります。それらをよく見てみると切れ口(毛先)はほぼほぼ黒い状態で頭皮に接している根元部分は赤茶けています。つまり切れる時は黒で、抜ける時もしくは成長が完全に止まる時は薄茶色で細い状態に成っている事が分かります。よければ画像を拡大して見てみて下さい。アメーバアプリで読まれている方は画像をタップすると拡大できるようになります。

 

 

まとめて考えてみると黒い髪でいる間は太さの不安定はあるものの何とか髪は伸びる事もあるワケです。実際に黒髪のまま切れていった本記事最初の画像の頭皮から抜けた髪を見てみて下さい。

この抜け毛は毛根がついていますので切れて抜けた髪ではありません。毛根の先端(根元?)を見るとチョロッとしっぽの様なものがついています。未角化毛根と呼ばれるものです。昔ウィッグ会社に勤務していた時、AGAの方々の育毛施術で抜け毛をチェックするのですがこのような未角化毛根の髪が結構沢山ありました。円形脱毛症だけに現れる抜け毛の形態ではありません。

 

もう一本見てみましょう。

こちらの抜け毛も毛根の形状は正常な抜け毛といます。ただし根元の色が薄くなっているのと太さにかなりばらつきがある。

 

これらの抜け毛を見てみると時系列的に昔に作られた毛先から抜け落ちた毛根の部分までよくみると太さが安定していません。ということは太さの変化がみられる髪は大半が抜けてしまうものではありますが、『太さの変化=抜ける』が絶対ではない事が分かります。少なくともタイミング的に太さの変化後、直ぐ抜けるわけでは無い事が分かります。

 

それが薄茶色い色に成ってしまうと同時に髪自体が細くなり切れ残った萎縮毛のように伸びなくなってしまうのです。萎縮毛の大半が最近の記事でお話しした「こけし様現象(仮称)」になる場合、切れた部分は黒く太いのに対して根元は頭皮に近い部分はどんどん細くなっていきます。つまり髪を作らなくなったのです。

以前からお話ししているように円形脱毛症とは何はともあれ髪が伸びなくなる病気です。

そうであるならば髪を黒くするメラニン色素、特にユーメラニンが髪に供給され続けるように努力するのも価値ある一手なのではないか?!

 

 

ではどうやってメラニン色素を作らせる事が出来るか。

ここで参考にしたいのは美容法です。美容における美肌とは一般的に白く透き通った美白の肌の事ではないでしょうか。その為にはメラニン色素が作られないようにする必要があります。

ではメラニン色素が作られないようにするためにはどうしたら良いか。

ネットで調べると沢山出てきます。

まず第一に紫外線に当てない!

これは言わずもがな紫外線は日焼けしますのでメラニン色素がバリバリ作られてしまいます。

その次に肌をこすったり刺激を与えない!

刺激を受けると肌の下方に存在するメラノサイトが働き出してバリバリ黒くなってしまいます。

 

……ナルホド……こうすれば美白に成っていくのですね。

 

 

ん、

 

 

でも、

 

 

紫外線を当てる事や肌に刺激を与える事って皮膚科における円形脱毛症の治療そのものではないでしょうか。紫外線関係はPUVAを始めエキシマライト・レーザーなど高出力の紫外線を頭皮に照射します。当然頭皮は黒くなります。PUVAなんてオクソラレンという紫外線の感度を高めるお薬を使用してまで紫外線に当たります。でもこれで生えてくる人も多いのは事実。

 

肌への刺激という点で言えば私は局所免疫療法は肌への直接刺激そのものだと感じています。何といってもカブレるわけですから刺激でないわけがない。

 

このように逆説的ではありますが円形脱毛症でおこなう治療は何故か美容法とは真逆なものが取り揃えられています。

はじめからメラニンを作る目的でおこなっている治療ではないと思いますが、結果としてはメラニン色素が作られるような事をしている。

当ブログとしては過去記事にある頭皮マッサージや楊枝の束で頭皮をトントンするような刺激までを言い換えればメラニン色素を作らせる努力だったと成るように思えます。

 

汎発性脱毛に多く見受けられる事なのですが全く髪の無い状態から白髪の産毛が生えてきても白いまま長さ1ミリ程度のまま成長が止まってしまうケースがあります。これもメラニン色素が作られないような毛根の状態が影響しているように思えます。

 

 

またメラニン色素の塊のようなホクロには代謝を促進させるオステオポンチンなるものも存在しています。伸びなくなるがゆえに抜けてしまう髪を救うには髪を伸ばすことが必要ですが、その方策の前段階としてメラニン色素を作る事も意識しながらの生活が大事なのかもしれません。美容法とは真逆ではありますが、髪には良いかも。

 

そういえば過去記事で『ハダ ガ キレイ』と云うものを書きました。円形脱毛症に罹っている人達は肌のきめが細かく美肌である傾向があるという内容です。これも色白で元々メラニンのできにくい体質というのも関わっているかも知れません。同時にご来院にただく方々の大雑把な傾向としては眼の瞳の色が薄めの人が多い事が挙げられます。瞳の色(黒色)は東洋医学で「腎(じん:腎臓に纏わる気)」の状態として判断する事があります。そして「腎」の状態は髪に反映されます(五華)。なんだかつながってくるような気がします。
 

 

よければ参考にしてみて下さい

 

 

≪参考過去記事≫

↓肌をこするとメラニンが作られるのなら……

 

 

 

 

 

胃が元気になる気がします(個人的な感想)。

副作用はお腹がすくこと?!

亜鉛も銅も入ってます。

チロシンも入っています!

 

 
 
 
 
 
 

 

 
 
 

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