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あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

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前回の記事では「男性型脱毛症が始まる前額髪際隅部(ぜんがくはっさいぐうぶ:以下ZHG)と

頭頂部には足の厥陰肝経(あしのけっちんかんけい:以下肝経)が流れている。」

と、書きました。

 

つまりこうです。

眼の外側からZHGを経て頭頂部に向かう肝経は誰にでも存在します(図中の赤矢印)。

通常であれば何も問題は無いのですが、

肝経に何かしらの異変が生じてくると気の流れが強くなってきます。

それが継続して更に増長していくと、

男性型脱毛症として認識できるような状況になってきます。

それをも超えて継続していくと、

このような一般的に言う山伏型の男性型脱毛症となります。

これは山伏の方々が被る頭襟(ときん)と呼ばれる帽子のようなものになぞらえた言い方です。

最終的には頭襟の部分も抜けてしまうかもしれませんが、

途中まで前髪の一部が残る説明もこれならきっと矛盾しないと思います。

これが大雑把ではありますが男性型脱毛症のメカニズムであると考えます。

 

 

でも…、

さっき文中にあった……、

何かしらの異変………?!

いったい、なんでしょうか。

 

 

私はその答えを血(ケツ)の不足であると考えています。

特に肝の血、言い換えれば肝陰(かんいん)です。

経絡は基本的に「気」の流れです。

そして思い出していただきたいのが、東洋医学の本質は陰陽であること。

気とは陽、血とは陰です。

気血(きけつ)=陰陽(気血とは順番的に逆ですが)なのです。

そしてここで初登場する東洋医学の言葉で、

『気は血の師なり(きはけつのしなり)』という言葉があります。

この意味は身体のどの部分にも血は流れていますが、

血が流れるにはその前に流れる部分に気が来ているという意味です。

まずは気が来て、そこに血が引っ張られてくるという意味です。

 

先ほど書いた気血は陰陽という言葉と意味合い的に同じです。

これはまずは気があって、後からそこに血がやってくるという順序をも表しています。

例えば腕を叩いて「痛い!」と思った(気)そのあとに叩いた腕が赤くなります(血)。

赤くなってから腕を叩くわけではないですよね。

必ず原因(気)があってから結果(血)が動くのです。

これが気は血の師なりという意味です。

つまり気⇒血、気血なのです。

これは世界の始まりにはまず気が有ったという東洋思想である気一元論とも通じます。

 

少し話がそれました。

戻します。

 

えっと、肝経の異変でしたね(;^_^A

肝経の大本である肝の血が少なくなるとどうなるか。

先ほど書いた「気は血の師なり」でいえば、

気はZHGも頭頂部にも至っていますが、

血の絶対量(血の働きの度合い)が少ないため血を沢山を引き連れて頭部にやってこられない現象が現れます。

結果、血余(けつよ)と呼ばれるほどの血に深い関わりのある髪が弱りだします(薄くなる)ます。

これで男性型脱毛症の発現です。

 

ここでまたひとつ、考えていただきたいことがあります。

血が少ないのにも二通りのケースがあるのです。

一つは一方的に血が少ない場合、

もう一つは気が多すぎて相対的にそれに見合う血が足りていない場合です。

個人個人でどちらのパターンの血不足かは分かれると思います。

ただ、いずれにしろ血の不足は髪を弱らせます。

 

次はこれら男性型脱毛症から得られた知識を基に、

そろそろメインテーマの円形脱毛症の話に戻っていきたいと思います(予定)。

 

此方も見てみてください!

円形脱毛症についてもっと詳しくまとめてあります。

※上記サイトはリニューアルのため令和元年9月中旬よりリンクしています。

 

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