こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

当院において円形脱毛症の時間による症状経過をおよそ3つの時期に分類しています。それは抜け毛の多い『抜け期』、抜けた後に産毛の生えてきていない時期である『停滞期』、そして産毛が生えている『生え期』の3つです。

 

辛い抜け期を通り過ぎて、じれったい停滞期を越えてやっと産毛が生えてきても、まだ円形脱毛症は終わっていないのです。本当に円形脱毛症とは中々スッキリしないとてもシツコイ症状であると言えます。本日はこのような内容の記事にしたいと思います。

 

生え期に成ってようやく産毛が生えてきて気持ち的には一安心したいものですが残念ながら円形脱毛症はまだ容赦してくれないことがあります。それは生えてきた産毛の成長が鈍化してしまう恐れがあるのです。よくあるケースとしては全頭かそれに近い位の脱毛を起こした円形脱毛症で生えてきた産毛の一群が伸びない事です。生えてきて2~4センチ位の長さに成長はしたものの、記憶を辿ってみるとこの数カ月伸びていない、長さが変わっていないなぁと気づくケースです。このケースの場合は一部の発毛はしたものの他の部分の発毛が遅れて進捗状況が芳しくない、もしくは鈍化してしまっている場合が挙げられます。そしてこれも必ずとは言えませんが1~2年程度の内に産毛が抜けてきてしまう場合が散見されます。

 

生えてきた産毛(毛)の伸びが止まり最終的に抜けてしまうかも知れない現象。これなども最近当ブログで主張している円形脱毛症の正体は毛根の活動停止である円形脱毛症の『毛根活動停止説』を裏付けるものに成るかと思えます。

 

この様に書くとご自身の生えてきた産毛が心配に成るかと思いますが今まで私が経験してきたものとしては長期罹患している方で振り返ってみて1~2年以上の期間、長さが変わらない部分が存在する方に起こり得る現象です(必ず起こるわけではない)。そして1年程度の期間の内、1度でも髪が伸びてきて様々な事情で切りたくなった方は今回の『停滞した産毛』に該当しないと現時点で感じています。

 

この様な現象を総じて鑑みてみると円形脱毛症においては少しでも毛が成長してる時は脱毛を免れる可能性が高いのではないかと言う事です。免れると言うよりも早くても遅くても成長する毛根こそが健康な頭皮や皮膚で、且つこれこそが円形脱毛症克服のゴールである健康体と言えるのではないか。毎日あるいは毎月ペースであっても(正確な数値はまだ分かりませんが)少しづつ毛が活動して成長してる毛の毛根は『自己免疫』という状態に陥らないのではないかと感じます。つまりここでも毛の異常が先にあるわけです。

最終的に抜けさせないためには、切れさせないためには髪の成長速度を保持する事が円形脱毛症の治療の取って最大事なのかもしれません。

 

髪の成長。こう書くと思いだされるのがIGF-1を増やす治療や男性型脱毛症の治療にも用いられるH▲R◎治療です。現時点での、あくまでも完全な私見を述べてみます。

円形脱毛症として抜けて仕舞う毛根は既に活動停止状態であり、きわどい言葉ですがいわゆる仮死状態に近いのではないかと感じています。その仮死状態の、上の図で言えばグラフの線の傾きがどの位まで水平に近い状態のものをIGF-1やH▲R◎に復活させる能力が有るかに全てがかかっていると思えます。健康な状態からの予防としては正直、両者ともとても重要な感じがしますが、こと回復させるために用いる手段として発症後では時期的に遅いのではないか……、遅かりし由良之助ではないのか……と、私の中では懸念材料が思い浮かびます(あくまでも想像デス)。

では我らが鍼灸ではどうなのか。

上記2者とも西洋医学なので西洋医学の土俵で話します(デキルノカ??)。

 

まず鍼の場合。

刺鍼によって副交感神経を高める事が出来ます。この事は毛細血管の拡張によりその場の血流を促します。また副交感神経を高めて交感神経を鎮める事は白髪などの毛の色素異常を防ぐ事につながります。毛の色素異常は円形脱毛症の萎縮毛を観察した場合などに分かりますが毛の根元付近の色素に異常を来している事が多く、この観点から昨年のハーバード大学の白髪の形成に関する発表を見ても交感神経の興奮は円形脱毛症に一枚噛んでいると思われます。一方で脱毛部に直接でなくとも離れた部位に存在する筋肉に刺鍼する事で脱毛部の部位の異常を取り去る事ができます(トリガーポイントと関連痛の関係)。

鍼はこれらにより頭皮の活動を正常に導くことができる可能性を十分に秘めていると考えています。

 

次は灸の場合。

此方の場合も施灸によって最終的に副交感神経を高める事が出来ます。以下は鍼と同じですが灸が決定的に鍼と異なる点は皮膚を熱によって壊す点です。ごく弱い熱によって壊された皮膚は瘢痕化せずに元の状態に再生します。この時に毛根活動の復活に必要な真新しい細胞が造られてその場はそれまでの異常な状態から一種のリセットされたような状態に引き戻すことができるのではないか。それこそ17型コラーゲンなども新しく作られる可能性を感じます。

これらにより灸は頭皮の活動を正常に導くことができる可能性を十分に秘めていると考えています。

 

 

いかがでしたでしょうか。本日の記事も怖い内容だったかもしれません。またはこんな事知らないほうが良かったと思われた方もいるかもしれません。そして私がこのように敢えて怖い内容の記事も書いているのはブログを読んでくださる皆さんを怖がらせたいわけではありません。可能ならばできるだけ安心できる内容を書きたいのですが、円形脱毛症とはご存知の通り十年一日の如く「やれストレスだ」「栄養のバランスが悪い」などと言われ続けています。もちろんストレスも栄養も丁度良いのに越したことはありませんが、それが解決の決め手に成ることは稀なように思えます。私はその思考の停滞に風穴を開けるべく今まで自分で実際に見聞きして経験してきたことを書きます。それはただの点に過ぎないかも知れませんが、いつかその点と点が線に成り、線と線が面に成り……いつの日か円形脱毛症を解明できる日を迎える為の糧となれば良いと希望をもって書いております。

 

参考にしてみてください。

 

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