インドで悩まされた、生き物たちの話

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僕は特別昆虫類が嫌いなわけではなく、むしろ好きな方だとは思います。

子供の頃にカブトムシやクワガタを毎年飼ってましたし、

大人になってからも、鈴虫を育てていました。

いわゆるゲテモノも言われているものも好きで、

世田谷の寄生虫博物館には2回くらい行きました。

イナゴも蜂の子も食べられます。

そんな僕でも、インド生活でどーしても相容れない虫たちがいました。

 

南京虫(トコジラミ)

まずは、これです。

インドというより多分世界中に生息しているんでしょうが、

僕はタイやインドで何度も襲来を受けました。

日本では見たことはなかったのですが、

最近は外国帰りの旅行者のスーツケースの隅にくっついて来たりして、

日本でも見られるようになっているみたいですね。

カタチは薄っぺらいカメムシのような姿をしています。

ベッドの木枠の間にもスッポリと潜り込んでいるところから、

英語圏ではベッドバックスと名付けられているのだと思います。

最近、日本でもトコジラミと言われていますね。

南京虫というと、中国のものと誤解されてしまいがちですから。

 

最初の出会いは、とある安宿。

朝強烈な痒みで目が醒めると、足を中心に身体中発赤が出現していました。

シーツにはところどころ血の跡がついています。

ベッドの足の部分を見ると、お腹をはち切れんばかりにパンパンに膨らまして、

ヨタヨタとはっている虫がいました。

直ぐにわかりました。

(これが話に聞く南京虫か〜。)

血を吸いすぎてまん丸な姿に、ちょっと愛らしささえ感じてしまいそうです。

試しに指で潰すとプチンと破裂し、シーツに血のシミができました。

独特の匂いもします。

カメムシの仲間というのも頷けます。

動けなくなるほど食べてしまうところが間抜けで、可愛いところもあるとは思うのですが、

血を吸われたあとの痒さは尋常ではありません。

できれば二度とお目にかかりたくない輩です。

 

ヒル(山ヒル)

虫好きの僕でも、我慢ができないものがヒルです。

山の中に住んでいて、動物の血を吸って生きているようです。

僕がネパールの、国境近くの国立公園を散策していたときの話です。

当初痛くも痒くもなかったのですが、

休憩の際に、足元を見たら、ソックスが血だらけになっています。

ビックリしてよく見ると、黒っぽい太ったナメクジのような物体がふくらはぎに張り付いています。

引っ張って取ろうとしてもなかなか離れず、

結局強引に引っ張ったらなんとか離れてくれたものの、

傷が深くなってしまったためか、更に出血が激しくなってしまいました。

見た目にはびっくりするくらいの出血量でした。

山にいるヒルを一般的に山ヒルと呼ぶのだそうですが、

ヒルの初洗礼でした。

人間や動物が来るのを待ち構えていて、

通るその瞬間に木から落ちてくるようです。

また草木の陰に隠れていて、動物を待ち受けているのです。

その周到さは驚くばかりです。

 

南京虫にしてもヒルにしても、生きていくために人や動物の血を吸うのは分かります。

蚊だって、繁殖のためにメスが血を吸うのは理解しています。

(理解しているのと、容認していることは違いますが。見つけたら、直ちに殺します。)

でも南京虫やヒルの周到さには、何かしら嫌な感じがするのです。

ずっと黙って獲物を待っている姿を想像すると、ゾッとします。

秘めたる執念というか、粘着質を感じるのです。

 

対策について

宿には早めについて、ベッド周りの確認をすること。

海外の安宿に泊まるのなら、害虫スプレーを1つ持っていくと役立つと思います。

また山に入るときは、出来るだけ皮膚を出さない格好にすること。

これだけでも大分違いますよ。

ヒルに噛まれたときは、無理して剥がそうとせずに、

ライターの火を近づけるとか、

塩をかけるなどの対応が良いそうです。(ナメクジと一緒ですね)

 

まとめ

以上、インドで出会った嫌な虫たちについて書いてみました。

インドについて何か書こうかなぁと考えていた時に、

虫に悩まされたことが真っ先に思い出されました。

日本人は必ずひどい目に遭っているようなので、皮膚が弱いのかなと思いがちですが、

実はインド人もやられています。

ただ、インドの方々は対応に慣れているので、

それほど大きな被害になっていないのだと思います。

 

ありがとうございました。

 

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