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「ご利用者様の明日が待ち遠しい暮らしの実現が大切な使命と心得ています」

くらしケア社員全員の使命として掲げている一節。全部で5つの使命があります。

突然ですがここで質問です。
あなたは明日が待ち遠しいと思える日々を送っているでしょうか。

送れているなら素晴らしいと思います。多くの方がそうあって欲しいと思いますし、僕自身もそうありたいと思います。

ご存じかもしれませんが、僕は人生の途中で障害者になりました。骨肉腫という小児がんが原因だったのですが、がんといえば抗がん剤の副作用や、転移の心配がつきまとう病気。医学の進歩で近年は治癒される方も多いと聞きます。

僕が罹患した当時は、この病気にかかったら10人中9人は5年以内に亡くなるのが当たり前。10代によく見られる病気ですが、実際、同時期に闘病していた同世代の子が亡くなる場面も目の当たりにしています。

転移等による再発を早期に発見するための定期検査も、転移が見つかれば入院だし、まず助からない。再発の恐怖がいつもある。抗がん剤の副作用で見るも無残なヘアスタイル(というか髪がほとんど抜ける)になっていました。

学齢期にそのような体験をしたから明日が待ち遠しいどころか「明日なんて来なければいいのに」って、いっつも思ってたのです。

再発の心配は時間の経過と同時に和らぎましたが、別の問題(障害)で、いちいち壁に突き当たる。例えば、働きたいのに雇ってくれるところがないとか、ようやく彼女らしい相手が見つかったと思いきや親が出てきて付き合いを反対されたとか。

背負った十字架のせいで苦労が待ってるなら、生きてる意味があるのだろうか、とか、もはや僕なんぞはこの世に存在してたらダメなんじゃないかと。

僕のマイナス思考はこの時代に形成されたんだと思います(笑)

当時はインターネットもありませんから、病気や障害を持ちながらも活躍している人など知ることもなく、そんな人が存在するかどうかもわからない。

だから、ひょっとしたら僕は世の中でいちばん不幸な人間なのでは?と思ってました。

そんな僕にでも励ましてくれた看護師の方々、家族、友人のおかげで少しづつ前向きさを取り戻せたし、ずいぶん時間はかかったけれど、自分らしく生きることを少しづつ実現することができるようになりました。

明日なんか来なければいいのにと思っていた時代は、生きづらさを抱えながら過ごしていた時代。

希望が持てなかったり、思い通りにいかない、うまくいかないことが何年も続く日々は本当につらい。そして大切な家族や友人は同じ時間だけ心配をし続けることになります。

そんな人を一人でも減らしたい。
そのために必要なサービスを届けるのが「くらしケアという仕事」と考えています。

「生きづらさを抱えて明日なんて来なけりゃいいのに」と思っていたあのときの僕のような境遇の人を一人でも多く減らせたら、僕の苦悩や苦労の多くは、きっと意味があり必要なことだったと報われます。

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「最初は悩んだけど、思い切ってくらしケアのサービスを受けるようになって良かった。家庭内がいい方向に変わった」

「くらしケアの◯◯さん(スタッフ名)が関わってくださるようになり息子が変わった。いつも訪問を楽しみにしている」

代表者である僕がこう書くと宣伝っぽく聞こえるかもしれませんが、こうしたナマの声を直接おっしゃっていただけることがよくあります。

そのたびに思うのは、スタッフが使命を全うしてくれてること、そして、ご利用者さまが「明日が待ち遠しい暮らし」を感じてくださっていることを実感でき、僕自身もうれしいわけです。

すべてのご利用者様にそんな思いを届けたい。

地域にはまだ出会えていない生きづらさ抱えた方がいます。そんな方を私たちの支援を通じて明日を待ち遠しい暮らしに変えたい。

そんな思いを抱きながらくらしケアをやっています。