腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

【チープの世界】「1万円台」で買える腕時計5選

最近、お金がありません。何に使っているのか心当たりもありませんが、とにかくありません。なので、自然と「安い腕時計」に目が向きます。腕時計を諦める選択肢ですか?それをやっちゃうと、私が私ではなくなってしまいますので…ねぇ(;´Д`)

 

手頃なところで言うと、「1万円台で買える腕時計」自体は探せば幾らでも見つかります。しかし、その中から怪しげな中華時計を除くと、その選択肢はぐっと少なくなってしまう。さらに「安くても高品質」の代名詞である日本製を除外するとなると…う~ん厳しいですね(汗)

本日は日本ブランドを除くという条件で、1万円台でもしっかり使える腕時計「ベスト5」を考えたいと思います。もちろん、あくまで私の基準においてですが( ゚д゚ )

あ、定価だとさすがに難易度高すぎなので、実勢価格で考えさせて下さい。

 

〈5位〉【ドイツ】BOCCIA TITANIUM(ボッチア チタニュウム)3617-01

予想販売価格:1万円~

https://shop.r10s.jp/c-watch/cabinet/00290989/02040278/05066091/3617-01.jpg

質実剛健のドイツメーカー「TUTIMA」のサブブランド、「BOCCIA TITANIUM」のシンプルな3針時計です。最大の特徴はそのブランド名からも分かる通りの「チタン製ケース」採用です。幾ら日本製のクオーツでコスパを追求したと言っても、チタンケースの採用はなかなか凄いと思います。ステンレスよりはコストが上がるはずですからね。それなのに1万円ポッキリで買えるのは驚きです。

シンプルこの上ないダイアル、ハンドにこれまた「どシンプル」なケースデザイン。34ミリ幅というサイズ感もあって、まず、どんなシーンでも過不足無くフィットするのは間違いないでしょう。そもそも安くてもあの「TUTIMA」の血脈です。目に見えない価値と満足が「BOCCIA TITANIUM」にはあるはずです。職場で被ったりというケースもまずはありえないと思います。孤高を貫く貴方へ。

 

型 番:3617-01

サイズ:幅34ミリ 厚さ 7ミリ 23グラム

ムーブメント:クォーツ(日本製)

ケース:チタン

風 防:ミネラルガラス

防 水:5気圧

ベルト:カーフレザー(チタン製バックル)

機 能:デイト機能

 

〈4位〉【スイス】MONDAINE(モンディーン)essence MS1.41120.RB

予想販売価格:1万円台後半~

https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/c-watch/cabinet/01173137/02961894/06158761/imgrc0074164978.jpg

スイス鉄道公社をルーツに持つ 「MONDAINE」。さすがは時刻の読み違えが人命をも脅かす状況で頼られた時計だけあって、その視認性は最強のレベルです。機能を限界まで追求して虚飾を取り払った潔いまでの簡潔さは、余人の判断を必要としない完成度を誇ります。

環境に配慮した新素材の樹脂をケースに使い、ベルトも天然ラバー製です。非常に意識の高い余裕のある大人のための時計だと思います。それでいて可愛らしさもありますから、時計のステータスでドヤったりする風潮とは正反対の存在と言えます。こういうのが意外とモテるんだよなぁ~(*´∀`)

 

 

型 番:MS1.41120.RB

サイズ:幅41ミリ 厚さ7.5ミリ 47グラム

ムーブメント:スイス製クォーツ

ケース:樹脂(植物由来の素材を使用)

ガラス:ミネラルガラス

防 水:3気圧

ベルト:ラバー (ベルト幅:20ミリ)

 

〈3位〉アメリカ】Caravelle New York(キャラベル・ニューヨーク)45C111

予想販売価格:1万円台前半~

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81oagW0OUAL._UL1500_.jpg

現在はCITIZENのグループ企業の一つである「Bulova」のファッションウォッチブランド「Caravelle New York」から、アクの強いトノー型です。ブローバ自体がそんなに高価な時計でもないのですが、キャラベルはさらにお安く、ブローバの「変態遺伝子」を提供してくれます。なにが変態って、「そこ行っちゃいましたか?」っていう感じの「斜め上感」のあるデザインでしょう。ド派手なドレスウォッチのラインアップも豊富ですので、「魔が差した」気分の時にポチるには丁度いいブランドだと思います。

歴史も経験も存分に持ち合わせたブローバのラインですからアメリカン」なセンスに拒絶反応のない方なら、安くてハズレのない選択肢だと思います。しかも総帥はシチズンですからね。安心安心。

 

型 番:45C111

サイズ:幅34ミリ 厚さ10ミリ

ラグ幅:22ミリ

機 能:デイデイト機能

ムーブメント:クオーツ 

防 水:100 feet

 

〈2位〉アメリカ】TIMEXタイメックス)キャンパー TW2R58300JP

予想販売価格:9000円~

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81n0ffIe-tL._SL1500_.jpg

TIMEXは安い時計の宝庫というか何というか、作り自体も結構いい加減なんですがそれこそがアメリカ」を体現してるというか憎めないブランドです。 ぶっちゃけ、セイコーシチズンを外しておいて「ミスターアメリカ」TIMEXを出すのはズルいと思ったりもしますが、日本ブランドとは異なるコスパ追求の道がクレイジーで楽しかったりします。アメリカのブランドも近年は洗練されてつまんなくなりましたが、TIMEXを見てると安心します。これで良い。アメリカはこれで良いのです(*´∀`)

TW2R58300JPはTIMEXの象徴的なタイムピース「キャンパー」の復刻です。売れてるそうです。解る。これはシブいです。何というか、激安の「トリロジーなレイルマスター」とでも例えようか。もしもかつてのように手巻きのムーブメントでリファインされたら、これまたとんでもない人気が出るんじゃないでしょうか?

 

型 番:TW2R58300JP

サイズ:幅36ミリ

ムーブメント:クオーツ 

防 水:3気圧 

 

〈1位〉【フランス】WILLIAML.1985(ウィリアムエル 1985) WLAC02NRCN

予想販売価格:1万円以下

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/616GVitoDGL._UL1000_.jpg

この質感とこの雰囲気を持って1万円以下で買えてしまうとは何たることかと思います。見ようによってはポルトギーゼ」です。これ。あちらは100万円近くしますが、こちらは1万円ですもの(,,゚Д゚)

「WILLIAML.1985」というのはアチコチのブランドに携わった経験のあるオーナーが立ち上げたフランスの新鋭ブランドです。1950~70年代のテイストをふんだんに取り入れつつ現代風のタイムピースとして非常にうまいこと完成させたコレクションを展開しています。最近は少しだけお高い機械式にも手を染め始めましたが、それですら激安です。

何ですか「ポスト・ダニエル・ウェリントンみたいに言われてるようですが、こちらはアレですね。男の世界って感じです。男子がキュンとくる急所を外さずに突いてきてるアサシンなブランドです。このまま業界の低価格帯を牛耳るようなことになれば、その影響は高級ブランドにも少なからず及ぶでしょう。今はまだマイクロブランドの一つに過ぎませんが、いずれ天下を取る可能性もあります。それくらいのクオリティーをヒシヒシと感じますね。

 

型 番:WLAC02NRCN

サイズ:幅40ミリ 厚さ10ミリ

風 防:ミネラルクリスタルガラス

ラグ幅:20ミリ

機 能:クロノグラフ

ムーブメント:日本製クオーツ 

防 水:50メートル 

 

いかがでしたでしょうか?

よくあるランキングですと、ここに3つくらいは北欧系が入ってくると思うのですが、今回は意識的に外してみました。いずれ北欧系は北欧系でまとめてみたいと思います。

それにしても、やはりマイクロブランドの影響なのか、上手にソーシャルメディアを活用するブランドが増えました。「WILLIAML.1985」なんぞはその最たるものでしょう。宣伝費を抑えることができますし、余計な横槍を受けずに自分たちのブランドをアピールできるメリットは、レガシーな媒体を介した宣伝ではありえなかったことです。

ただ、メジャーブランドもセカンドラインなどを充実させて、新興ブランドに取られたシェアを奪い返そうとしている最中です。よくできた熱帯魚の水槽のように上手に棲み分けができるなら、それぞれが生き残る道もありそうですが…でなければ淘汰は避けられないでしょう。パワーゲームになってしまうと…ね(;´Д`)

個人的にはマイクロブランドから成長したブランドたちに、業界をかき回してほしいと願っています。腕時計業界の活性化は彼らの活躍如何にかかっているからです。