【TECHNOS】ウルトラマンや仮面ライダーで『ニセ』が出るとドキドキした人にオススメ

　最初にハッキリ断っておくと、私は「コピー品」には大反対です。特に腕時計の「スーパーコピー」と呼ばれる精密模倣品は、例えそれが「本当に良くできていた」としても、評価されるべきものではありません。ラブクラフト作品の言い回しに習えば「唾棄すべき存在」とでも言いましょうか。

 

　このブログでも度々話題として取り上げた「オマージュ」と「コピー」。実はこの2者の間にはもう一つの微妙な存在があるのです。それが「ニセ〇〇」です。

 

　私が子供の頃のヒーローの「絶体絶命」に欠かせなかったのは「ニセ〇〇」の存在でした。劇中の脇役たちを幻惑し、見ている私たちをも欺こうとする「ニセウルトラマン」や「ニセライダー」の登場する回は、そのタイトルを見ただけで興奮MAXな状態になったものです。

　特に子供心をくすぐったのは、「ニセ〇〇」に共通する「結構解りやすい外見的違和感」でしょうか（笑）

　劇中の人物たちには見分けの付かない「本物」と「偽物」。だけどテレビで見ている少年たちは簡単に見破れちゃうのです。

 

　兄「そのウルトラマン、ニセモノや！目がつり上がってる！」

　弟「兄ちゃん！足もおかしい！」

　兄「ホンマや！よう見抜いた！」

　弟「えへへ！」 

 

　そんな感じで、子供たちは自分こそが一番ウルトラマンに詳しい「通」であると、悦に入ることができました。

　「ニセ〇〇」の出る回は、視聴者の子供たちとの「双方向性」が異様に高かったと思います。視聴者参加型のハシリといってもいいかもしれません。

 

　この「ニセ〇〇」に共通する「解りやすい違和感」は一種のパズルだったと思います。すぐに見破れる相違点は、ほとんどの場合「なんでそうなった？」と言いたくなるような外し方です。しかしそれがまた何ともいえず、子供たちの心に深く刻まれてしまうのです。

　それは恐らく「ギャグと本気のスレスレ」という不安定でグラグラした絶妙な立ち位置が、子供の冒険心を煽るのではないか…今ならそんな風に分析できます。

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　「スイスの高級腕時計『テクノス』をペアで差し上げます」

　1970年代からテレビ番組で長く使われたこのフレーズ。同様の手法で日本での知名度とポジションを確立した「ラドー」とともに、「スイスのテクノス」は「スイス＝高級腕時計」という不可侵の構図を作り上げた象徴的なブランドでした。

　現在は、主な輸出先の一つだったブラジルの企業にブランドを売り渡し、「テクノス」はブラジル最大の腕時計メーカーとしての地位にいます。製造する腕時計は、どこかブラジルの音楽のように様々なものが入り混じった「奇妙」さがあります。サンバやボサにロックやジャズを加えた音楽が盛んなブラジルですが、面白けりゃ何でも来い！みたいな無軌道な感じが「テクノス」の時計にもあります。

　もしブラジルの今風音楽に興味がお有りなら、「Djavan」さんを聞いてみて下さい。特に「Samurai」という1曲は日本人なら泣けてくるはずです( ；∀；)

 

　「テクノス」の現在のラインアップ最大の特徴は…それこそ「ニセ〇〇」の大見本市みたいな様相を呈しています。似せてる、寄せてる…でも全然違う（笑）

　「目がつり上がってる！」「足がおかしい！」「マフラーの色が違う」「バイクが普通（笑）」みたいなツッコミどころが、「テクノス」の「ニセ時計」には幾らでもあるのです。おもろすぎ！

 

　さらにその「対象」が手広い！（笑）

　これはもう、見てもらうしかないでしょう。

 

 

 

 　もう説明しませんよ（笑）

　分かりづらいかも知れませんが、よ～く御覧ください。「TECHNOS」のルーレット刻印（風）があるのが見えますか？私はこれを見つけた瞬間「頑張れ！」とか思っちゃいました。

 

 

 

　こんなものまで（笑）

　中古だと本物でもそれほど高くはありませんから、どこまで意味があるか解らない存在です。何でしょう…ラテンだなぁ。

 

 

 

　手広いなぁ（笑）

　一応、セラミックとステンの複合ですよ。このロゴの入り方とか…あぁそっか！「TECHNOS」の「ニセ時計」はあれだ！コロッケさんのモノマネに似てるんだ（笑）

 

 

 

 

　永遠のライバルすらネタに（笑）

　やばい！どんどん欲しくなって来ました。凄い毒性ですな(；´∀｀)

 

 

 

　なかなかの再現度（笑）

　世界中でおちょくられる天才時計師ですが、それだけ魅力があるということなんでしょう。テレビの前のチビっ子たちなら、この味が解るよね！( ･`д･´)　

 

 

 

　まあね（笑）言いたいことは解ります。

　でもこれはマジで欲しい（笑）絶対に雑な作りなんでしょうけど、ネタ時計としてはかなり良いポジションにハマってくれそうな予感がします。

 

　如何でしたか？大丈夫ですか？（笑） 

　ちなみに、購入した人のレビューは軒並み評価が高く満足した様子です。テキトーに似せてテキトーに売っているように見せて、「元スイスの高級ブランド」という血筋を汚さないレベルのモノづくりは継承されているようです。

　時間があれば一度、「テクノス」の公式も覗いてみて下さい。様々なエッセンスを取り込んでジャンル分けすらできない「Djavan」の音楽のように、「テクノス」のラインアップのカオスさにクラクラするはずです。

 

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