ピットロード 1/350 DD113 さざなみ #01 キット紹介 | kingmanの模型製作記Ⓐ

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ピットロード 1/350 海上自衛隊 たかなみ型護衛艦 DD113 さざなみ(JB21)の製作記1回目です。
初回はキット紹介。

久々にミリタリー系のキット作ります!
戦車や戦闘機も迷ったんですが、去年横須賀や呉に行ったときから作りたかった護衛艦にします。


こんな感じでライオンロアのディティールアップパーツセット、実船の資料も用意して準備万端!
丁度1年前にハセガワの1/450あしがらで艦船模型作りの練習をしたのは、このときの為だったのです。

「時は来た!それだけだ!」
日本の海を守る護衛艦を気合入れて丁寧に作って行きますよ!
 

 


■実船紹介


自衛隊博士のるーぱぱさんがこの艦の熱いブログ記事を書いているだろうから、その記事へのリンクを貼っておけばいいかなと思っていたんですが、意外に書かれて無かったので、にわか知識ですけど紹介してみますね。

「さざなみ」は「たかなみ」型護衛艦の4番艦で、同型艦は2000年から2006年にかけて5隻建造されています。
海上自衛隊の汎用護衛艦は「はつゆき」型⇒「あさぎり」型⇒「むらさめ」型⇒「たかなみ」型⇒「あきづき」型⇒「あさひ」型と進化してきました。
「たかなみ」型は「むらさめ」型の改良型で、ステルス化した船体やVLSを装備した第2世代の汎用護衛艦となります。
イージス艦に近い外観を持つ最新型の「あさひ」型「あきづき」型に比べると、第1世代のゴツイ護衛艦の面影もあり、そこがまた男らしくてカッコイイところでもあります。


諸元としては、基準排水量4,650t、全長151m、全幅17.4m、出力60,000馬力、最大船速30ノット(56 km/h)となります。
全長は日本海軍の球磨型軽巡洋艦4番艦 重雷装艦「大井」とほぼ同じ、と言えば皆様もイメージしやすいのではないでしょうか。
地球連邦軍の補給艦コロンブス、新生ネオジオンのムサカ級ともほぼ同じ、と言えばさらに解りやすいでしょう。

そして本艦の特徴でもある、主砲のオート・メラーラ社製54口径127ミリ単装速射砲がデカくてカッコイイ!
海賊や工作船対策任務が増えており、射程距離や破壊力向上の為にこの砲を搭載しましたが、「むらさめ」型の76ミリ砲に比べると約5倍のシステム重量がある為、艦内フレームの増強を行っています。

有効射程15Km、最大射程23Km、毎分45発発射可能という攻撃力は凄いですね。
イージス艦「こんごう」型にも搭載されており、漫画「空母いぶき」の中では、同型艦の「ちょうかい」が中国艦艇2隻に対し武装だけを破壊する精密射撃を行ったのは熱かったですね!
サイズ感的には、レオパルト2A7やK2に搭載されているラインメタル社製55口径120mm滑腔砲に近い、と言えばイメージしやすいですよね?
主砲の後ろに配置されている、「むらさめ」型の16セルから倍増した32セルのMk.41 VLSがまた存在感ありますね。

エンジンには燃費効率向上の為、巡行用のGE製LM2500、急加速・高速走行用のロールスロイス製SM1Cをそれぞれ2基、計4機のガスタービンエンジンが搭載されているのですが、この2種のエンジンを1艦に搭載するのは世界的にも珍しいそうです。


1番艦の「たかなみ」は今年の2月末に情勢が緊迫する中東に派遣され、大きなニュースになりましたね。
当然皆さんも動画を観たとは思いますが、大勢の人に見送られながら横須賀の軍港を出港する「たかなみ」の熱い雄姿を観たのも、このキットを作ることにした理由でもあります。
ちなみに「たかなみ」と「おおなみ」は映画「シン・ゴジラ」にも登場し、ゴジラを探しまわったそうです。観てないけど。

「さざなみ」自体は2002年から三菱重工業長崎造船所で建造が始まり、2005年に呉に配備され、第4護衛隊群第8護衛隊に所属しています。
呉に行ったときに見たかったなぁ。
「さざなみ」もインド洋や中東にも何度も派遣されており、艦橋には防弾板が装着されています。
また2008年には海上自衛隊艦として初めて中国の港に入港した事は有名ですよね。

「たかなみ」型は2030年代後半まで運用される予定で、あと20年近くは日本近海は元より世界中に出向き、お国の為に働き続けるのであります。
 

 


■キット紹介


ピットロードの1/350キットは日本で基本設計を行い、金型製作・製造は中国のトランぺッター社が行っています。
このキットも同様で、中身はトランペッターっぽい作りになっています。

ピットロードの1/350の「たかなみ」型のキットは、2011年発売の「むらさめ」(JB07)に新規パーツを追加したものです。2012年に「たかなみ」(JB08)が発売され(定価\7,800)、その後それに船員のフィギュアを追加したバージョン(FJ01)も発売。
2014年にこのキット「さざなみ」が「たかなみ」のキットを元にデカール等を変更して発売(定価\8,200)。
2017年には専用エッチングパーツを追加したバージョン(JB21E)も発売されています(定価\8,900)。
※民名書房「大人気!海上自衛隊のエース たかなみ型」より 嘘ですScale Matesによると。

というように、「たかなみ」型のキットは4バージョンあるんですが、何故かこのキット以外は手に入りにくいです。
特に「たかなみ」はAmazon等で検索すると、いつも4万円ぐらいの謎のプレ値で発売されており、逆に「さざなみ」であれば6~7千円ぐらいで手に入ります。
自分も駿河屋で5千円ぐらいで買ってます。

ちなみに、エッチングパーツ付きのJB21Eは、今回使用するライオンロアのディティールアップパーツセットの中から、一部のエッチングパーツを抜き出して追加したもののようです。
これも手に入りにくい上に定価以上の値段で販売されてます。

また、汎用護衛艦の1/350キットとしては、同じくピットロードから「たかなみ」型より新しい世代の「あきづき」「あさひ」も発売されてはいるのですが、どちらもレジンキットで定価\32,000になります。
流石に高すぎますよね。。。

なので、
昨今の遠洋での警備活動や災害時の活躍、艦これや河野防衛大臣の影響で、
「イージス艦以外で1/350スケールの新しめの護衛艦が作りたい!」
とお思いの方は沢山いるでしょうけど、それにはこの「さざなみ」がベストと言えます。



外箱側面に書いてある通り、完成すると43cm×5cmになるので中々デカいですね。
とはいえ戦艦大和等の大戦物の1/350キットだと70cmを超えてしまうので、ディティールアップするのにも飾るのにも丁度よいサイズと言えます。
パーツ数は630個とかなりのボリューム!今まで作ったキットの中で一番多いかも。興奮しますね!


箱を開けるとこんな感じ。
後から追加されたような紙類が何枚も重ねられており、パーツが見えませんw


その紙類を並べるとこんな感じで、全て日本語で記載されてます。

・飛行甲板の着艦標識はパーツ自体に旧型のモールドが入ってるので、削って貼ってね。
・キット付属の手すり、防護ネットのエッチングは、(説明書に取り付け位置記載してないし難しいから)使わなくていいよ。
・海自旗は(キットに元々付属している旭日旗のデカールは4枚張り合わせしないといけなくて難しいから)後付けしたデカールの方を使ってね。
※()の中は俺の推測
というような注意書きが。




説明書自体は普通に解りやすいです。
甲板上の構造物が全て箱組なので、ここの組立は慎重にやらないといけませんね。
スタンドがちょっとしょぼいので、気合入れて作るならここも見栄えの良いものに置き換えたいですね。



紙類を取り除くとこんな感じ。
船体、甲板パーツと他のパーツはちゃんと区切られて収納されてます。


全パーツ。並べてみるとそこまで多くないような気も。



船体は艦底部分も含めて一体成型。なのでウォーターライン状態にはできません。
同社のイージス艦「あたご」のキット等は選択式になってますね。
自分はその状態にするつもりもないので、合わせ目消しの手間が無くて良いです。
バウソナーは別パーツなので、合わせ目消しをする必要あり。
船体上部には若干大げさな鉄板の合わせ目を表現したモールドが入ってますが、逆に喫水線から下には一切入ってないんですよね~。どうしようかな。

排水口の穴も無いですね。穴だけ空けようかな。
艦底には豪快なパーティングラインが走っているので綺麗に消さないと。


上部構造物を綺麗に組めるかもポイントですね~。

甲板との間に隙間が出来てたり面一になってないと、一気にプラモっぽく見えるし。
表面にはトランぺッターらしい繊細なモールドが沢山入ってます。


この辺のランナーは細かいパーツばかりですね~。

バリも少なくてイイ感じです。

ただ、トラペのキットなので、見た目でも判るぐらいの剥離剤が残っている箇所もあったので、組み立て前の洗浄は必須です。

この細かいパーツを一緒に洗い流さないように注意しないと。


マスト等が付いているランナーの中に、意味深な保護をされているパーツがありました。
もしや裸の女性自衛官のフィギュアか!?

袋とじ的な楽しみも入れてくれるとは、やるなロンドベル!じゃなかったピットロード!

興奮しながら剥ぎ取ってみたらスクリューでした。ズボン脱いで損した。
他にも保護しといた方が良さそうな繊細なパーツが沢山あったけど、何故スクリューだけ・・・


クリアパーツは全て艦載ヘリのSH-60Kのパーツ。最新型が入ってるのは嬉しいですね。


キット付属の金属パーツはアンカーチェーン、汎用の手すりエッチング×2枚、専用のエアダクト用エッチング×1枚。

エッチングパーツは「むらさめ」用の流用みたいです。


デカールは少な目。

歩行帯のデカールは実物より簡略化されているようです。

キット自体はこんな感じで、時間をかけて楽しめそうな内容ですぞ?

 


■ディティールアップパーツ紹介


そして上海ライオンロアのたかなみ用ディティールアップパーツセット(RS3514)。
実売\9,000。うーんキット本体より高い!
とは言え、イケてる護衛艦を作る為には使わない訳にはいかないですよね。皆さんもそうでしょう?


中身はこんな感じで、サイズ調整された専用の手すりエッチングや水密扉等のエッチングが5枚、バルカン・ファランクスやレーダーのレジンパーツ、主砲用砲身やホイップアンテナ用の挽き物金属パーツ、新着艦標識のデカールと盛りだくさん!


切り出して折り曲げるだけでフィットする手すりエッチングだけでも買う価値あります。汎用の手すりだとそれが面倒だし。
でも、これだけあれば全ての箇所のディティールアップが出来ると思っちゃうじゃないですか?
ところが、VLS周り等の一部の手すりやモンキーラッタル、ジャッキステー等には対応していないので、拘る人はさらに汎用エッチング等を追加する必要があります。俺ももちろん拘っちゃいますよ!


レジンパーツはこんな感じですが、ファランクス以外はあまりキットのパーツとの違いが分かりません。

また改めて製作時にキットのものと見比べてみましょう。


この砲身やアンテナ用の金属パーツは小さいけど、地味に効果ありそうですよね。
アンテナも実船と同様の先細りのテーパーが入っているので、単純に真鍮線等と置き換えるのとは違うリアルな仕上がりが期待できますね。
もちろんファランクスの砲身も入ってます。



取説もアフターパーツのものにしてはしっかりしてて、見やすいです。
キットの説明書よりちゃんとしてるかも。

そんなこんなでこれらを使って「さざなみ」を作って行きますよ!
今回は丁寧な整形、工作と明るめの塗装で、実船のようなリアルで綺麗な護衛艦に仕上げたいところ。


最後にるーぱぱさん!「たかなみ」と「さざなみ」の違いって何かありますか?波の大きさ以外で!
他の方でも解る方いたら教えてプリーズ!

プラモ作りまくれて自粛サイコー(不謹慎)!
ではまた!
 

 


■キット情報

メーカー:ピットロード(トランペッター)
スケール:1/350
製品名 :海上自衛隊 護衛艦 DD-113 さざなみ
型番  :JB21
発売日 :2014/04/01
定価  :¥8,200
購入店 :駿河屋
購入日 :2019/04/15
購入価格:¥5,220

 
 


■使用ディティールアップパーツ

種別  :エッチングパーツ&レジンパーツ&金属パーツ
メーカー:上海ライオンロア
製品名 :たかなみ用ディテールアップパーツセット
型番  :RS3514
購入店 :Joshin web
購入価格:¥8,553

 
 


■参考資料

種別  :書籍
出版社 :イカロス出版
製品名 :海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦
ISBN  :9784802203012
発売日 :2017/03/15
購入店 :Honya Club.com PayPayモール店
購入価格:\1,850

 

種別  :書籍
出版社 :イカロス出版
製品名 :海上自衛隊「たかなみ」型/「むらさめ」型護衛艦モデリングガイド
ISBN  :9784863205686
発売日 :2012/04/18
購入店 :amazon
購入価格:\2,280

 

 


■さざなみの目次(リンク)

#01 キット紹介

#02 組立(船体、台座、主砲)

 

 


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・ピットロード 1/350 海上自衛隊護衛艦 DD-113 さざなみ


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