おひとりさまと言っても、
いろいろなおひとりさまがいます。
初めから独身、離婚や死別のため独身、
子供がいる人いない人、親やきょうだいがいる人いない人、
わたしは未婚で、両親はすでに他界、
2人姉妹だった妹も亡くなっています。
妹は若くして亡くなったので、
血縁者はいとこぐらい、家族と呼べる人はいません。
家族は2匹の犬たちです。
そんなおひとりさまのことが気になったのでしょうか。
職場のNさんから尋ねられました。
「お正月はどうしているの?」
「年越しそば食べて、初日の出見て、
初詣は行かないです」
「ひとりで?」
「いいえ、友だちが泊まりに来てくれます。
大掃除もしてくれるし。
2日には福袋なんか買いに行きますよ」
今まで職場で独身の人は珍しくありませんでした。
どこの職場にも何人か独身の人は男女ともいました。
友人にも独身の人が結構います。
だから、おひとりさまが、
普通にお正月を迎えることは分かっていました。
ひとりでも、友人とでも、お正月は迎えます。
家族だけが特別な日を過ごす相手ではないのです。
わたしが家族と過ごしたくても、それは無理なこと。
それにわたしは家族と不仲でしたから、
今一緒にいたとしても、
通りいっぺんのうわべで過ごしていたと思います。
実際、父との長かった2人暮らしはそうでした。
でも、友人が来てくれるようになったここ数年は、
とても温かいお正月だと感じています。
ひとりなら大掃除もせず、
年越しそばも食べず、おせちやお雑煮もない、
普通の日常になったはず。
その友人とは以前から、お正月に食事はしていましたが、
実家と疎遠になった友人が、
わたしの家に来てくれるようになりました。
家族がいるとかいないとか、
寂しいとかそうでないとか、
それよりも自分がどう楽しむかを考えたい。
だって、あと何回お正月を過ごせるでしょうか。
10回?15回?いやいや、
そんなこと考えるよりも年賀状の準備もしなきゃです。