超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスタンブール旅行記】2:アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり

イスタンブール旅行記その2です。観光2日目はアヤソフィアから始めて考古学博物館、モザイク博物館、トルコ・イスラム美術博物館、の王道観光。火曜日だったため、トプカプ宮殿はクローズで、観光してません。

目次

 

 

朝のカフェ

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観光2日目の朝は喫茶店で、トルコっぽい味のソーセージを挟んだホットサンドを食べました。

 

アヤソフィア

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雨です。かなり冷え込みました。

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中に入りました!工事中なのが残念です。すごく大きな空間。

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天井がひたすら高いです。

ビザンティン教会建築の中でも、アヤソフィアはすごく独特なんだそうです。できた当時はギリシャ正教の総本山ですから、この聖堂を真似た建築が増えてもおかしくないのに。

たしかに、小さいサイズでもこんなドーム型の教会、トルコ以外では見たことありません。

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アヤソフィアフォロワーが現れなかったビザンティン教会建築とは対照的に、コンスタンティノープルを陥落したトルコは、アヤソフィアの形に倣ったモスクをたくさん作ったのだそうです。

そういえば有名なモスクって全部これに似てる形してます。

入口のモザイク。

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2階にあるモザイク。

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工事中のため、見られるモザイクは少なかったけど、見ごたえがありました。

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モザイクを見ると、テッセラ(モザイクを作る材料)の1片1片を視認しないと気が済まないのです。

2階にある有名なモザイクは、遠くからの見学。

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ズームはこれが限界・・・

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もうひとつ。

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最後、出るところの廊下にあるモザイク。

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モザイクも良かったけれど、やっぱり空間そのものがとても美しい建築でした。教会として使われていたときはどんな内装だったのか、気になる。

ところで、ガイドブックかネットか何かで、初めてアヤソフィアの写真を見たとき、特に内部に掲げられている巨大なカリグラフィーの黒い円板を見たときは、大げさですが、胸が潰れるような、言い知れないショックを受けました。(そんなショックを受けたという事実がまた面白かったのですが。)

まるで自分が敬虔なキリスト教徒だったかのように、異教徒に聖地を穢された、的な。

このときキリスト教、特に東方正教についていろいろ読み漁っていたので、その影響です。

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実際に見てみると、思った以上にモスクっぽい建物で(というかモスクだったし)、カリグラフィーもその空間にすごくマッチしてました。

物の見方がキリスト教寄りになってしまうのは、近代化した日本が見習った社会がキリスト教社会だし、習った世界史もキリスト教側の世界史だし、趣味的にもキリスト教の建築を色々見たり読んだりしてるので、仕方ない・・・。どうしたってイスラム教よりキリスト教の方が身近なのです。

イスラム美術はすごく美しいけど、信仰としてのイスラム教に親近感を持つには、知識が少なすぎて、自分にはまだよくわかりません。

ということで、東ローマ帝国のことや、キリスト教ギリシャ正教の歴史なんかをちょっと勉強してからここに来ると、征服された側の何だか切ない郷愁も味わえます。

 

国立考古学博物館

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雨の中、次は考古学博物館へ。けっこう大規模に改修中で、見れるものは少なかったですが、それなりに面白かったです。

まず入ってすぐ手前にある建物へ行きました。古代東方博物館というらしい。

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イシュタル門。・・・っぽい装飾。

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イシュタル門ってどこにあるんだろう。この絵柄を見ると、イシュタル門を再現して展示しているベルリンのペルガモン博物館の方を思い出します。

この建物に展示されている巨大な石像やレリーフは、迫力があってとても見ごたえがありました。

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たぶんヒッタイトとかその辺の時代の出土品だと思いますが、力強いオリエント感がすごく良かったです。

次は奥の大きな建物。こちらは大部分が修復中でした。

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中には、ギリシャ時代っぽい彫刻を施された石棺がたくさん展示してありました。

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次です。タイル博物館。

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建物がすごく素敵だけど、展示物はそんなに多くなかったです。

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入口。ここはとても豪華。

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扇形の額縁にタイル。

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一通り見たけれど、少し物足りない感じ。タイル装飾を見るなら、現役のモスクやトプカプ宮殿を見るのが一番良いんだと思います。

 

ランチ

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アヤソフィアに近いところのレストランにて。口コミの評価が高かったので行ってみました。

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美味しかったです!駅前とか広場の客引きは本当にひどいけれど、ちゃんとしたお店のスタッフさんは礼儀正しく親切でした。デザートとチャイはお店からのサービス。

 

モザイク博物館

午後も、ミュージアムカードを持って観光を続けます。

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モザイク博物館。ビザンティン帝国の大宮殿で使われていた床モザイクが見れます。

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動物や人間の素朴な姿が面白い。

大宮殿はこんな感じだったらしい。奥に見えるのが競馬場、右奥がアヤソフィアですね。

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床モザイクだからか、それとも宮殿という世俗建築だからか、教会のモザイクと違って金色のテッセラは使われず、素朴です。

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モザイク好きなので、楽しいです。動物の描写はなんかちょっとファンタジー風味。

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すごく面白かったです!

 

トルコ・イスラム美術博物館

もと競馬場だったヒッポドローム広場を抜けて、トルコ・イスラム博物館へ来ました。

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イスラム美術は好きなので楽しめました。むかーし、教科書で見たような王朝の名前(ウマイヤ朝とかそういうの)ごとに、その時代の美術品や工芸品を展示しています。

イスラム美術と言えばカリグラフィー。美しい。

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手鏡など。

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地図と方位磁石かな。カッコいいです。

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彫刻のドアと、蓋つきの壺みたいなもの。

イスラム教の聖遺物コーナーには、ムハンマドの髭というものが大量にありました。

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ムハンマドはいろんな人に自分の髭を与えていたらしい。確かに、髭はすぐ伸びるし・・・

下は、棺桶?の一部。ここで、横の説明を何気に見てたら、ダヴィッドザムリング in コペンハーゲンという名前が出てきてびっくりしました。そこ行ったことある!みたいな。(ザムリングはコレクションの意味。)

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装飾付きの棺桶は、1911年にもともとあった霊廟から盗難され、一部はなんだかんだで博物館に来たけれど、一部はコペンハーゲンダヴィッドコレクションにあるのが分かったらしい。90年代から返還について協議をしているが、ダヴィッドコレクションの厳しい方針により、返還にはいまだ至らず、ということのようです。

他にも同じような説明が2~3ヵ所ありました。今もあるのかわからないけれど、違法な美術マーケット、裏市場から流れるんでしょうね。

 

絨毯や調度品の部屋。

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カラフルな絵。

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この日はこれで観光は終了です。なかなか盛りだくさんの1日でした。

適当なカフェでチャイを飲んで帰りました。

 

(続く)

オーソドックスとカトリック―どのように違うのか歴史と多様性を知る

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  1. 古代から中世まで、キリスト教の痕跡が残るトルコ・イスタンブールへ 
  2. イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート 

イスタンブール旅行記

  1. イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり 
  2. アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり ⇐今ココ
  3. 夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿
  4. ボスポラス海峡を挟んで新旧市街をうろうろ。ガラタ塔とか、グランドバザールとか
  5. 都会を離れてひと息。イズニク日帰り旅行
  6. 歩いてわかる、この街の奥深さ。ちょっと変わった博物館、カフェ、現役キリスト教会