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ジーナ式実践記録【生後1週目】〜ジーナ式の本質と母乳育児〜

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子供が生まれたら、一体どんな毎日を送ることになるんだろう……? 頻回、夜間に及ぶ授乳でろくに眠れない日々、なぜ泣いているのか分からない赤子に太刀打ちする方法をまだ何も知らない私は思いました。

 

私には、「はいはい〜よしよし〜」と言いながら深夜に泣く赤子を抱いて室内や近隣を歩き回るような甲斐性はない。

 

そもそも、「育児に正解はない」だの「赤子には昼夜の区別がないから泣いたら言うことを聞くしかない」だの、ほんまかいな? と疑いの目で見ていたのが事の始まり。

なんの理論も存在しないなんておかしくないか? 生まれたてと生まれて30年の違いはあれども、同じ人間。それなりに法則が存在して然るべきだ!!

そう叫ぶ私に、友人は「ジーナ式」と呼ばれる育児方法を教えてくれました。

 

ジーナ式実践記録

ジーナ式で快適な赤子ライフを手に入れる(予定)までの軌跡を記録していこうと思います。

 

ジーナ式とは

イギリスで300人もの赤ちゃんのお世話をしてきたカリスマナースが見出した赤ちゃんの生活リズムを参考に、赤ちゃんに早めに昼夜の区別をつけさせ、日中は元気に過ごし、夜間にしっかり眠れるように導いていく神がかったメソッドのことを言います。

 

「赤ちゃんをスケジュールに当てはめるなんて」

 

と、賛否両論あるようですが、実践して見たところ「当てはめる」なんて言葉はこのメソッドを全く理解していないと断言して良いでしょう。

このメソッドは、赤子様がなるべく泣かず、強い空腹を感じる前に授乳し、疲れたり興奮しすぎたりする前に心落ち着かせ、安心して質の良い睡眠がとれるように大人が必死でお膳立てをするもの。 

やってみると分かりますが、ジーナさんの赤子観察力の高さは異常です

時を超え、国を超え、赤子の性質についてここまで合致した実践的な指南書があったでしょうか? この本は1,300円で手に入りますが、人々に知恵を授けると言う意味で「本」と言う媒体をここまで活用しているメソッドというのもないのではないかと思いました。(絶賛)

 

 

1週目の生活リズム

ジーナさんが提唱する生後1週目の生活スケジュールについては、本を参照してください。本を元に生後1週間の娘に実践して見たところ、睡眠についてはこんな感じになりました。

 

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バラバラですね。

はい、大変苦戦しました。母親初心者の私、人間初心者の赤子、そして割と読みにくいジーナ式の本。私が1週目に困ったことを下記にあげます。

 

1週目に困ったこと

  • 「赤ちゃんが自然に目を覚ますように起こしてあげましょう」の意味がわからないし、全然起きてくれない。
  • 授乳に思った以上に手こずる。飲めているのかも分からない。授乳時間が長すぎて疲弊する。
  • 「1時間半は目を覚ましておいてもらいましょう」が無理。1時間しないうちに眠ってしまう。
  • 「疲れすぎる前に寝かしつけてあげましょう」がうまくできないため、ギャン泣きが始まり、生後1週目でギャン泣きになると対処法が書かれていないためどうしたらいいのか分からない。

ジーナ式では、生後0日から3時間おきの授乳を行うことで母乳育児の最高のスタートがきれると説明されていますが、産院の方針は「母体の回復が第一」だったため(実際私自身はかなり助かりましたが)赤ちゃんを起こして授乳することはできませんでした。

赤ちゃんが泣くまで授乳はしない&夜間は預かってミルクだったため、「もしかして母乳育児終了のお知らせ……?」とかなり不安だったのですが、妊娠5ヶ月から続けていた母乳マッサージや母に連れて行ってもらった母乳外来なども功を奏したのか、「母乳は出ている!」ということが分かったので、とにかくスケジュール通りに愚直にやっていくことにしました。

 

1週目に気づいたこと

ジーナ式の最大の特徴は、「光と温度を操ること」にあります。

自然に目を覚ますために、カーテンを開いて太陽光を取り入れ、おくるみを開いて赤ちゃんを涼しくします。また、すんなり眠りについてもらうために眠る前にはおくるみでくるみ、光の入らない完全遮光空間で寝かせます。

なお、お布団やおくるみで暖かくなるので室温の推奨は16〜20℃です。が! これは流石にイギリスの気候だろうと思ったのと、日本の夏でその温度まで下げることは不可能だと思ったので、24〜25℃くらいを保っています。私と赤子以外の家族は「さむっ!」というくらいの温度です。

光と温度によって快適な睡眠を得る、という点では大人も全く同じですね。人間としての性質をうまく生かした手法です。

 

そして、赤ちゃんを眠らせるために大切なことは3つです!!

  1. 満腹であること
  2. 疲れていないこと
  3. 興奮していないこと

お腹が満たされていないと眠れません。疲れすぎ、興奮しすぎだとギャン泣きコースで眠れません。眠たくて眠りたいのに、寝ないように頑張ってしまうそうです……なんて不器用な。

疲れる→ギャン泣き→眠れない→もっと疲れる→お腹が空いてもうまく飲めない→空腹で眠れない→疲れる、という負のループに入ってしまうので、この3つを抑えるというのがめちゃくちゃ大切です。(って、全部本に書いてあるのでぜひ読んでね。)

 

お腹を満たす、とは 〜母乳育児に最強バイブル「理系な育児」〜

母乳を満足いくまで飲ませることです。もちろんミルクでも可能ですが、母乳で(痩せたい)! と思っている私のような人は、とにかく頻回だろうが長時間だろうが、初めはジーナ式のスケジュールに当てはまらなくても飲ませまくるのが良いです。

母乳育児について参考にしている「理系な育児」によると、「ミルクは足せない」そうなのです。「ミルクは母乳に置き換わる」が正しくて、ミルクを飲ませた分飲まれなくなった母乳は「あら、作りすぎ? 母乳の量減らすね」と判断されて、製造量が減ってしまいます。出ていると思い込んで飲ませまくります。悪いのは姿勢! ポジション! 吸着方法! 

理系な育児」は根性論なんかじゃなく、WHOのガイドラインを翻訳した大変参考になる心強いサイトですので、母乳に悩む方は必見です。

 

疲れさせない、興奮させない、とは

これがかなり難しいのですが、疲れたり興奮しすぎたりした時の状況から、

  • 長時間(って言っても10分とか)普段関わりの少ない人に抱っこされていた
  • いろんな人に触られたりした
  • 2時間以上おきっぱなしだった

という時には、寝つきがめちゃくちゃ悪くなってさらに起きている時間が長引いてしまい、さらに疲労が蓄積してなおさら眠れない、時間経過とともにお腹も空いてくるが疲れでうまく飲めずお腹も満たされない、空腹感で眠れなさもさらに上昇! なんていう恐ろしい負のループに入ったりしていました。

一瞬来て、見て触って抱っこするだけのお客さんはいいかもしれませんが、お世話をしている私はその後数時間泣き続けられたり、夜にまで引きずって睡眠時間が削られたりといいことなし。正直、生活が安定して赤ちゃんが落ち着く3ヶ月くらいまで誰にも会わせなくて全然いいんじゃないかって思います。

 

1週目で大変だったこと

産後まだ全く回復していない体でなんとか挑戦したジーナ式。本当に大変でしたし、流石に1週目では大した成果も得られませんでした

ただ、赤ちゃんのお世話という全く未知の世界に対して明確な参考図書が存在したことは私の心の支えになりました。だって、読めば大体解決策が書いてあるんだもの! 

赤ちゃんが泣いているときに「寂しいのでしょう」「赤ちゃんはお母さんが好きなのです」とかいう解説はいらないのです!! 生後数日で何が寂しいだ! 空腹か眠たいかどっちかだろ!! ということで、1週目で大変だったことです。

  • 赤ちゃんが起きていられないので必死でくすぐったりしていた。
  • 授乳時間も規定よりも短くなってしまうので、間をつなぐことができなかった。
  • めちゃくちゃ泣かれると本当にどうしたらいいのかわからなかった。

 

ジーナ式を導入してよかったこと

大変だったし、特にまだ成果は出ていませんでしたが、指針があるということは非常に強い安心感になりました。あと、自分の行動の予測もつけやすいのでストレスがかなり減ります。

「私、いつご飯食べられるんだろう……」「お風呂に入る隙はあるの?!」

なんて思うところが、一応睡眠時間が目安として決まっているので「今のうちに!」という行動が取りやすかったです。「一度眠ったら何時に起きるかわからない」というやり方よりも、「一度眠ったらこれくらいの時間になると空腹感を覚えて目を覚ますだろうから、この時間に起こすようにする」の方が断然良いです。人によるとは思いますけど。

 

1週目まとめ

1週目では流石に成果は出ない。

本当にしんどかったです。まぁ、ここからが本番なんですが。

ジーナ式は生後0日から始められます。早くに始めた方が、母も子も馴染むのは早くなると思いますし、そうすると長く眠れる夜も早くにやってくることになります。これから出産・育児を控えている方には本当に心の底からオススメしたい……! 

引き続き実践記録をまとめていきますので、お楽しみに!