熱いモノを食べるのが苦手なことを、日本では「猫舌」と言います。
ハッキリ言えば、猫だけではなく、人間以外の全ての動物は猫舌です。
もっと現実的に言うと、日本人と韓国人以外は、元来猫舌なんです!(笑)
冗談はさておき、日本人は、スープ系の料理を熱いうちに食べ切ろうとします。麺類にしかり、鍋物、汁物にしかりです。
多少「ふ~、ふ~」と息を吹きかけながら、ズズ~っと音をたてて食べます。
私が日本に来た当時、ラーメンにしろ、うどんにしろ、少し冷めてから食べていました。
でも、旦那様から、「そんなに時間をかけて食べていたら、麺がのびて美味しくないよ。」と言われたものです。
でも、熱いまま食べたら、舌をやけどして、口の中の皮がむけちゃって、食事を楽しむどころではなかったかな。lol
6年前の私は、典型的な猫舌でしたね。
なぜ日本人は熱々の料理を食べて平気なのか、当時は本当に不可解でした。
でも、日本人の友達や旦那様を観察していると、猫舌の原因がわかってきたのです。
原因は、単に「食べ方が下手」だったからに他なりません。
まず、日本人がスープ系を熱々のまま食べられる理由は、食べる前の「ふ~、ふ~」は当たり前ですが、それより、口に入れる時のあの「ズズ~っ」という音に秘密があると気が付きました!
スープでも麺でも、ズズ~っと空気と一緒に口に吸い込むことで、温度が多少下がります。それに、空気と一緒に口に入れると、唇と麺やスープの間は密着していませんから、唇では熱さを感じないのです。
そして、吸い込んだモノは、最も敏感な舌の先を避けるように、舌の先よりもちょっと奥の方に着地させます。
舌の先より奥になればなる程、舌は温度に対しては少し鈍感になります。
要するに、熱々の食べ物は、空気を一緒に吸い込んで、舌の先で着地させない事が、日本人が熱々のモノを難なく食べる必殺技だったのです!
しかし、麺類にろスープにしろ、音をたてずに食べるのが正式なマナーとして育った多くの外国人にとっては、「ズズ~っ」と意図的に音をたてて食べることが難しいのです。OMG
私も、最初のうちは、何度もむせてゲホゲホとなりましたから。(爆笑)
猫舌の原因は、食べ方が下手なだけ。猫舌は遺伝でも何でもありません。
吸い込んで食べる方法を学んだ私は、外国人のお友達とラーメンを食べに行くと、かなり浮いた存在です。
「オルガちゃん、日本人みたいに食べるのね!」
そう言われる都度に、「早く食べないと、麺がのびたら美味しくないよ。」と言います。
日本在住6年は、伊達じゃないでしょ! Ha ha !