自己責任に押し潰される前に。

 家での生活が中々ハードです。

 

住んでいない管理人への不満や悪口、そしてあなたはこんな所に長く住むのか?という質問。3週間目にして、とても疲れてしまいました。

 

部屋をきちんと整備すると約束したけれど、管理人の彼女は今日もドタキャン。

そしてその不満を私が聞く。でも私が掃除したりすれば、それはあなたがやることじゃないと言われる。でもここはホテルじゃないし、一緒に暮すなら、共に居心地を追求するのは普通のことなんじゃないかなぁと。現に私は自分の部屋を自分で整備して住んでいますし。そもそもすべてのスペースを住める状態まで掃除したのも私だし…でもすでに多くの不満を抱えた彼らにそんなこと言えるわけもなく。申し訳ない気持ちで聞くしかありません。

 

彼らから毎夜、家の不満を聞き続けて、いよいよ自分はとんでもないところに住んでるんだという不安感が募って夜もなかなか寝付けません。

 

そんな最中、昨日友人が心配して訪ねてきました。彼は「別に悪い家じゃないのに、何がそんなに悲しいのkiki?古い建物だから?」と言ってくれました。そして私が今、自分ではどうすることもできない問題を沢山抱えていることを心底心配してくれました。せっかく会いに来てくれたのに、その空気に居た堪れなくなり「何か楽しい話をしよう!もし私が日本に帰ることになっても遊びにきてね〜」と明るく別れたつもりでした。

 

今日、彼はガールフレンドを訪ねてパリへ。そうパリにいるそのガールフレンドは私の大学での友人です。彼が私の状況を彼女に話したようで、今日彼女から長いメールが届きました。

 

 

「一人で抱えていて、心配だ」と、今の私の悩み一つ一つに解決方法を提案してくれるメールでした。

 

この3ヶ月、制作から離れ、苦手なことだけをひたすらこなし、そして結果が思うように出ない毎日に私は相当堪えていたようです。彼女のメールを読んで涙が止まりませんでした。駅で号泣する危ないアジア人女性だった。

 

私の心は、こんなに辛い思いをしているのは、私が分不相応なことに挑戦しているせいだ、自分が悪い、という考えに支配されていました。頭が良いわけでも、資金があるわけでも、若いわけでもない私が、今更海外留学なんて無理だったんだ。そもそも日本で勉強できない分野に挑戦したことが間違いだったんだ、と心がほぼ潰れていた。そしてその状況を作ったのは私自身。これは、自己責任だ。同じ状況の日本人学生は、努力して一人で乗り越えてきた人が沢山いる。自分だけこんな恵まれた優しい人たちに囲まれてるのに結果が出ないなんて、贅沢にもほどがある。出来無いのは私のせいだから、もう諦めようって。

 

大学の友達から、大学の先生からも、この1ヶ月言われ続けた言葉があります。

「助けを求めてほしい」と。

プライベートレッスンの先生が、私が一人ですべての責任を取り、完結させようとしていることを可笑しいと大学の先生に話していたようです。先日たまたま街でその大学の先生に会った時に言われました。「一人で抱えるな」と。「一言、助けて〜って電話してくれれば十分、それだけでいいのよ」と。

 

自分のドイツ語が必要なレベルまで辿り着かないのも。

ちゃんとした家を見つけられないのも。

全部自己責任だと思っていますし、うん、そうだとやっぱりまだ思うのです。

 

でも、私の周りにいる人たちは「それは助けられることだから大きな声で言いなさい。いつでも電話してほしい」と。

 

私は今まで自分が周りにどれだけ厳しく冷たい人間だったかを、ここに来て何度も振り返り後悔しています。今まで一度だって私は彼らのような優しさを誰かに渡せたことがあったかな。情けないなぁ。

 

パリから彼女は「私も乗り越えるから、あなたも出来る、私たちは一緒に出来る。いつでもパリから飛んで帰るから」と2通目のメールをくれました。

 

あと1ヶ月。何がどうなって、ウィーンで勉強を続けることが出来るようになるのか、私は誰に何の助けをお願いすればいいのか。分からないことだらけです。出来ないことにいつまで挑戦し続けられるのか、正直今の自分に全く自信がありません。

 

それでも、友人や先生の優しさに答えたいです。

 

自分を変えるチャンスだと信じて、後悔のないように。そうありたいと思います。