午前3時の授業。笑われるくらいがちょうどいい。

色々とバタバタとしながらも、去年の今頃より元気です。9月のドイツ語に追い詰められていた頃よりはかなり元気です。ドイツ語に追い詰められている状態は変わらないのに、どうもにも単純な自分が若干心配です。そういえば、去年の今頃何してたかなぁと思い、ブログを見返してみました。

 

kiikiii.hatenablog.com

 Sturm飲んで酔っ払ってました。今年もSturmは飲んだのですが、さらなる変わり種。

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この下に見えるパープルピンクはSturmアイスです。昨日、授業が夕方に終わったので、これを逃すまいと友達といつものアイスサロンへ。メニューにSturmの文字。店員さんに聞いたら、味見させてくれて、美味しかったのでキャラメルとダブルで買ってみました。お味はラムレーズンとかバーボンアイス的な感じでほんのりアルコール感があるかなぁ〜くらいでさっぱり。ちなみにこの写真の状態は私が引っくり返したわけではなく、お姉さんが「安定感悪いからね!」とカップに逆さまにズポッと入れてくれました。大胆さが好きです。笑

 

さて、セメスターテーマが発表され、毎日黙々と制作への糸口を探し、頭も身体もウロウロしています。月曜日は朝10時から授業を受けて、夜19時に一度帰宅。その後23時にまたアトリエに戻りました。えぇ、なぜなら深夜0時〜午前3時に授業が設定されていたから!

 とても発見の多いワークショップでした。深夜3時間、ウィーンの街をただみんなで歩きます。言葉を発しないこと、携帯の電源を切り、止まらずに、ただ導かれるままに集団で一緒に歩く。身体を通しての練習です。センシビリティの練習。

 

この授業の翌日、ドラマトゥルグの授業で昨夜(むしろ同日ですが)の体験について話し合いました。みんなの感想を聞いていて、全く違う観点で自分が感じていたことに少し驚いたのですが、私以上に先生を含めクラスメイトがさらに驚いていました。話の内容はそっと省くのですが、その私の「全く異なる感受性」を紐解こうと、途中から先生が私へインタビューをスタート。さすが元ジャーナリスト…。そんな皆の前で話すのも、ねぇみたいな突っ込まれ方でした。都市と個人のコミュニケーションについて話していたので、その流れで「なぜウィーンで、ここのスタジオで学ぶことを決めたのか」と聞かれました。

「自分の将来について考えるのをやめたからです」

と答えたら、みんなが目を引ん剝いて驚き、そして笑いました。爆笑。私は冗談ではなく、かなり本気で答えたのですが、突拍子もないというか、まぁワンセンテンスってインパクトあったんでしょうね。先生は「最高!本でいう章タイトルだ!」と大喜びでした。なんのこっちゃ。笑

 

思えば、私はよく周りに行動や言動を笑われることが多いです。

それがとても嬉しいし、そういう「笑ってもいい人」に認定されていることで、私のここでの生活もとても心地いいものになっているのだと思います。

 

「笑ってもいい」私には、みんなが躊躇なく助言をプレゼントしてくれる。

言いたいことしか伝わらない、ぐちゃぐちゃな文法やボキャブラリーには「それは、こう言うんだよ。この順番で言うとナチュラルだよ」とネイティブの子に限らずみんなが教えてくれます。何かドイツ語で文章を書いているところに通りかかれば、大抵覗いてきて「こう書くと更にいいよ」と赤ペンを入れてくれます。発音が悪い単語は、訂正されます。授業で読み上げが回ってくると、みんなが特大の笑顔で「さぁみんな、kikiの番だ。集中して聞く時間だよ」と体を前に乗り出します。kikiのドイツ語の発音はアレだから集中しないと理解できない、ってことなんですが、馬鹿にされてるわけじゃない。だからつっかえつっかえ読んでみる。恥ずかしいけれど。

 

笑われるくらいがちょうどいいんだなぁ。

そして、そんなことを言ってられるのも本当に今だけだ。

その危機感も理解しているから、笑ってくれるって優しさだなぁと思います。