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カラヤン&ベルリン・フィル ランヴ・イン・東京1977

2018年11月19日 | クラシック

今日は「クラシック」

「ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェンの交響曲全曲演奏会
1977年11月普門館ライヴ」

のアナログ・レコードを紹介する。

 

カラヤンはベートヴェン・チクルス(通しで演奏すること)として演奏するのは意外に少なく。

ベルリンでも1回しかなく、2回やっているのは世界でも東京だけなのだ。

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン

1908年4月5日~1989年7月16日 81歳没

1977年では69歳だったことになる。

 

 

 ベートーヴェン交響曲第1番~9番までの5組(10枚)

1組 14,688円 5組で 73,440円と高額。

前回発売になったBOXセットとバラ・レコードでは、同じ音源であるがBOXはSACD用のデーターよりカッティングされたようで今回のバラはマスターテープよりカッティングされたようだ。

レコードごとの交響曲番号の組み合わせ

第1番と第3番

第2番と第8番

第4番と第7番

第5番と第6番

第9番

 

 普門館の正面

1970年4月28日 東京杉並区和田2丁目に出来た。

2018年冬には解体される。

普門館の建物全体

 

普門館の音は悪いとネットに書かれいたので、今回のレコード購入を迷ったが、

なんとすごくきれいな音で高音質に録音されていて安心したし、ビックリもした。

 

ステージ左から見た状態

音楽会場として設計されていないというが、結構いい会場に見えるのだが?

広すぎるのかな?

ステージ2階から見たところ。

当時、カラヤンを見に行った人は小さくしか見えなかったようだ。

観客が入った全体。

4702人収容できる。

カラヤンがコートを着て普門館のステージ前に来た写真。

普門館の関係者は天井に残響調節装置を準備してたらしいが、カラヤンが他のオーケストラの音を聞いて「無くても充分良い」と言ったらしい。

後ろには反響板がある。

普門館はブラス・バンド・コンクール会場で有名らしいが、解体されるので来年からは名古屋・栄の愛知県芸術劇場になるようだ。

第九の時の写真。

ステージ全体が分る。

カラヤンは「今日の出来はすばらしかった!録音スタッフに言っておいてください」ということだったらしい。

実は、第九の時だけ録音装置が故障して大変だったらしいが、他の装置が稼働していたのでとりあえずは録音できたようだ。

音的に心配していたそうだが、言われなければ分らないくらい良い音で録音出来ている。

本当はもっと良いバランスの音で録音出来ていたかもしれない?

カラヤンのヘヤー・スタイルが好きだ。

カラヤンは指揮の姿がかっこいい!

目を閉じて指揮する。

 

 

「ここからは、ジャケットの裏にある写真を並べてみた。」

交響曲第1番と第3番の裏ジャケット写真

1977年11月13日公演

交響曲第2番と第8番の裏ジャケット写真

1977年11月14日、17日公演

交響曲第4番と第7番の裏ジャケット写真

1977年11月15日公演

交響曲第6番と第5番の裏ジャケット写真

1977年11月16日公演

 

交響曲第9番の裏ジャケット写真

1977年11月18日公演

 

 レコードの中でも、この交響曲第5番「運命」がすごい演奏だ!

DGGのレコーディング用のものより気迫が違い、メンバーも生の一発録りの緊張感、エネルギーが伝わってくる。

テンポはいつものように早めだが壮快。

演奏がすごいので、早いテンポが気にならない。

クライバーのような溜めのようなものはないが、流れが良い。

音の長さもいい。

ベルリン・フィルのコンサートを上等席で聴いているような気持ちにさせる。

ブラボー!!と叫びたくなる。

 

 レコードも第6番が先にジャケットに入っている。

 

 

「運命」の時のエンジニアは「橋本正文氏」が担当した。

「若林駿介氏」とはマイク設定が異なっている。
(中央に吊った1本のワンポイント・マイクと舞台のブースター・マイク方式をとっている)

 

橋本氏は観客席上部に吊ったエコーマイクを使い、演奏者に近いマイクの音より遅れて聞こえる残響を活用し、量感と臨場感を重視している。

ティンパニーの音も力強く聞こえ、「田園」の嵐もすごい。

 

 見開きジャケットの内側。

 解説があるが、他のレコードと代わり映えはしないのが欠点。

 

 裏ジャケット

レコード・プレスは「東洋化成(日本)」、重量盤

静電気防止剤はいっさい入っていないので、レコードをターンテーブルの上でクリーニングすると後でレコードが取れないくらい静電気でくっついてしまう。

 FM東京に「スコッチ・テープ206 38cm/sec」で保存されていた。

 

 カッティング溝が深く、大きい音で入っている。

 

 今回も帯に印刷ミスがあるよ?

 交響曲全集Ⅳとあり、次に交響曲第4番とⅣが入ってしまっている!

 

 

第1番から第9番を聴いても、疲れない。

当時、全曲を放送された訳でなさそうだし、MONOの放送もあったようだ。

1977年大阪では「ブラームス・チクルス」

東京では「ワイセン・ベルクのベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番と第5番」がベートーヴェンの第2番第8番の時に演奏されたようだ。

 

当時、カラヤンのチケットなんかなかなか手に入らなかったのだろうね。

FM、TVで放送されていた記憶が少しある。

 

一度、聴いてみたい方はメッセージを。

 

では、また。

 



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