【自然素材である漆喰の魅力!】

代表の鈴木です。

今日は漆喰の魅力について少しお話ししたいと思います。

室内の仕上げで使われる漆喰の魅力といえば、よく言われていることとして、『素材の調湿性』があります。

壁や天井に使用するケースが多いですが、面積が大きいため確かにその効果が期待できます。

しかし、『調湿』というのは非常にデリケートで難しいものなので、人それぞれ感じ方が異なるようです。

「なんとなく室内の空気が爽やかな感じがする」

程度の感覚が実際のところかもしれません。

また、『自然素材である』というのも魅力の一つですね。

知られざる漆喰の魅力とは

当社も数多くの建物で漆喰の仕上げをご提供してきましたが、本当の魅力は『調湿性』以外のところに感じてます。

漆喰の仕上げはビニルクロス仕上げとの比較になりますので、ビニルクロス仕上げとの比較でお伝えします。

1.光の反射が綺麗

これは照明器具の明かりの反射についてですが、ビニルクロスは表面がビニールなので明かりが当たる面は強く反射します。しかし漆喰は艶がないので明かりが壁に吸い込まれるように優しく広がります。

2.継ぎ目が出ない

ビニルクロスは幅91センチごとに縦貼りしていきますので、実際には91センチごとに継ぎ目があります。クロス職人は上手に貼りますのでしばらく継ぎ目はわかりませんが、何年かすると目立ってくる可能性があります。
漆喰は言わずもがな、継ぎ目はありません。

3.意外とメンテ(掃除ではない)が楽

これは少々意外ですが漆喰はメンテも楽です。漆喰のメンテといえば、細かなヒビや、角の欠けなどがありますが、実は素人でも簡単に目立たなくできる補修方法があります。
ビニルクロスも傷や剥がれは簡単に補修が効きますが、素人でも補修できるものは小さなものに限られます。少々大きな傷や剥がれはクロス職人に頼まざるを得ません。

それでは簡単な漆喰の補修方法をご説明します。

このように、普段生活していく中で、何かをぶつけてしまい壁の角が欠けてしまうケースがあります。

そこで用意するのは『ジョイントコーク』という商品。ホームセンターで1本500円前後で購入できます。

ボンドコークとも言います。

様々な色がありますので大抵は壁の漆喰の色に近い1本で用は足りますが、今回ご紹介する壁はちょっと茶が強い壁なので、2色を混ぜて調色しました。

そしてこのように欠けた部分に直接ヘラなどで塗りつけて形を整えていきます。

そうするとこのような仕上がりです。

接写してますのでまだよくわかりますが、普通の目線の距離感ではほぼわからなくなります!(強気!w)

壁の漆喰がもっと白ければさらに目立ちません!(言い訳・・・笑)

さて、気を取り直して・・・

漆喰がビニルクロスと比べてどうしてもかなわないことがあります。

漆喰の、これだけは苦手とは!

それは『清掃性』です。

ビニルクロスは濡れ雑巾でゴシゴシ拭くことができますが、漆喰の壁はNGです。絶対に拭いてはいけません!悲惨な結果が待ってます。(笑

コーヒーやその他シミをつけてしまったら、霧吹きで水道水を壁に直接吹きかけてください。

乾いたらもう一度、乾いたらもう一度を繰り返すと徐々にシミの色が薄くなってきます。(多少ですが・・・)

通常、漆喰の仕上げを選択するときは、玄関ホールからLDKあたりに計画する方が大半ですが、家族複数行き来する場所ですので傷や汚れが付くリスクも高いですよね。

特に小さなお子様やペットがいるご家庭ではなかなか勇気のいる選択です。

そのようなご家庭では、漆喰の施工範囲は慎重に考えた方がいいでしょう。

漆喰仕上げのおすすめ場所

一番のおすすめは、ご夫婦の寝室です。

そしてLDKなどで施工するならば壁ではなく、天井面はいかがでしょうか?

天井ならばいつまでも綺麗に保てますし、間接照明の明かりも綺麗に優しく広がります。

面積も大きいので、『調湿効果』も期待できます。

漆喰の可能性

当社は世田谷区にある『スラップダッシュ』さんに漆喰工事をお願いしてます。

そのほとんどがスラップダッシュさんのオリジナル品で、カタログモデルにはない独特な雰囲気があります。

最後にいくつかご紹介させていただきますね。

代々木上原の家(石灰クリーム:オリジナル)

当社事務所(ピュアライム:特注色)

当社事務所(キッズルームの壁:オリジナル柄)

代沢の家(ピュアライム押さえ:ホワイト)

それではまた。

2018.07.29

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