2018年11月21日水曜日

【サブカル】『転生ヤムチャ』を読む!~DBの思い出、そして巨人・鳥山明さんを語る~



先日、ふと入った昼メシ屋さんに『転生したらヤムチャだった件』という本が置いてあり、それを読みました。 今回はこの話を・・・。









☝・・・『転生したらヤムチャだった件(1)』については、「DB(ドラゴンボール)世代の方」には詳しい説明はいらないでしょう。 DBにおける、いわゆる「リバイバルもの」のマンガだ。


いろいろなコンテンツに便乗しているタイトルなので、ツッコミを入れたいところではあるけれども、まぁそこはスルーして先に進もうかな。







「ネタバレへの配慮」という観点から、このマンガの内容については触れないでおくことにしよう。 ただ、個人的な感想として、このマンガには「可もなく不可もない」「ライトに読める感じ」「DB世代の懐古感覚にマッチしている」といったものを感じました。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


そんなどうでもいい感想をブログで述べてみたのは、関連で、以下のサイトの記事をたまたま読んだからだ。







☆サイト『ITメディアビジネスオンライン』 2018年10月の記事より
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/29/news002.html
『ジャンプ』伝説の編集長は『ドラゴンボール』をいかにして生み出したのか



☝・・・記事の要旨は、かつてのDBの編集者・鳥嶋和彦氏のインタビューで、編集者としてDBのストーリー作成に大きく関わったことを回想して語られている。 それを読むと、


「ストーリーを一本化・明瞭化するために、ヤムチャといったDB初期メンバーを干した(ブログ主・超訳)・・・という、大人の事情/裏事情が解ってくる。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆TCG『ドラゴンボールヒーローズ』より



☝・・・先ほどの記事はわたしにとって目から鱗で、


「ヤムチャはDBにおける主要なキャラ、あるいは主人公の好敵手ともいえる人物になるハズだと思っていたのに、どうしてフェードアウトしてしまったんだろう? @@?」 といった、幼い時分の疑問が氷解したのでした。


裏で糸引いていたのは「マトリシ」、だったのですねー @@;







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


ところで、




☝・・・ところで、ヤムチャといえば、この画像の名シーンが何かと話題に上がり、リアルタイムの当時、みんなこのシーンにはショックを受けた・・・などという感想を聞くことがありますが、自分はさほどショックを受けませんでした・・・。









☝・・・だって、それ以前に、はるかにショッキングな出来事/シーンがありましたからww







「仙豆全快」「神龍による死者復活」はすでにストーリーに出てきて読者は知っており、(→ ピッコロ大魔王に殺されたクリリン、亀仙人が生き返っている)、そういったことが繰り返されるストーリーの流れからも、「このキャラ、いま死んでしまったけれども、また なんだかんだで復活するんじゃね?」的なものを、わたしを含めた当時の読者は感じていたんだと思います。


命は一つ限りでかけがえがなく、それゆえにキャラの生死に関わる展開に読者は手に汗を握り、ハラハラドキドキするもの・・・そうではないでしょうか? そんな森羅万象の法則がDBの世界では成立していなかったと思います・・・。







☆カードダス ドラゴンボール改より


☝・・・やがて、ストーリーの都合上、「一つの願いを叶える」だけでは足りなくなったためか、フリーザ編のナメック星では「3つの願いを叶える」までにインフレすることになりますけど、ねぇ・・・。


どんだけーw(IKKO風)


DBは面白いマンガだと思いますが(フリーザ編まで)、先ほどの「仙豆使用」と「神龍復活」という、あまりにも何でもアリで都合の良い展開に、わたしはどこかシラケてしまっていて、やや斜に構えながらこのマンガを読んでいたのでした・・・w







とはいえ、


☆ICカードダス ドラゴンボールより


☝・・・とはいえ、スーパーヒーローでかつ救世主である悟空が敵にやられてしまっては、その「神龍復活」という大どんでん返しもできなくなってしまいますから、そこの緊張感だけはこのマンガの救いでしたよねえ。









☝・・・HELPコール。 もはや様式美、デスねww







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


なので、


☆サイト『痛いニュース』 2018年10月の記事より
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1982329.html


☝・・・先ほど述べたように、わたしはDBをやや斜に構えて読んでいたので、比較的最近 2ちゃんねる系サイトで話題になった、「ドラハラ」だと主張した人の感想にも、 「ま、分からんでもないねw」 と、おおむね同意できたのでした・・・w







(・ω・)(・ω・)(・ω・)




☝・・・とはいえ、「90年代のジャンプ黄金期」の恩恵を一身に浴びてきたわたしは、鳥山明さんの偉大さ、このことを否定するつもりは1ミリもありません。 この点だけが、さきほどの「ドラハラ」のブログ主と私との考えの違いで、ジェネレーションの違いでもあると言えるだろう。









☝・・・特に、鳥山明さんは、キャラクターメイキング(モンスターなどといった周辺も含む)といった分野においては、現在の日本では抜きん出た存在・・・巨人だと断言できる。


鳥山さんの生み出すキャラやモンスターには殺伐とした雰囲気は無く、ほかの絵師には無い、不思議な魅力と愛嬌が感じられますよねぇ。









☝・・・脱線ですが、『ドラクエ』シリーズが世に出てからしばらくの間は、鳥山さんのキャラクターやモンスターは、「ちょいダサ」として世に認知されていた。


私を含む、当時の若い/幼い世代は素直でニュートラルな目で鳥山さんのキャラやモンスターを見て評価をし、それはこんにちへと繋がっていくわけですが・・・、当時の「いい大人」はそれらをB級として見做していた。 当時の「いい大人」たちは、『FF』や『女神転生』といった世界観のキャラ、リアル路線で描かれたモンスターをより上等なものとして評価していたように思う。


『ドラクエ』<『FF』 という当時の価値観だ。 こんな時期もあったんですねえ。 その価値観も、今では逆転したと言えるのではないでしょうか。(もちろん、両者ともに個性が違い、それぞれの良さがあることは言うまでもありません。)







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


そんなキャラクターメイキングの巨人ともいえる鳥山明さんですが、スランプと思われる、いっとき不調な時期もあったように思う。


と、いうのは、ドラゴンボールの連載が終わったのが1995年で、それからの数年間、鳥山さんの描かれるキャラクターには精彩が欠いていた。







☆『トバルナンバーワン』、プレステ初代、1996年







☆『トバル2』、プレステ初代、1998年







☆『ドラクエ7』、プレステ初代、2000年


☝・・・『トバルナンバーワン』、『トバル2』、『ドラクエ7』などは、個人的に、鳥山明さんが不調な時期だったように思っている。


おそらく、鳥山さんは『ドラゴンボール』そのままの画風から少し変えていこうと、いろいろと試行錯誤されていたのではないだろうか。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


☆『ドラクエ8』、プレステ2、2004年


☝・・・そんなスランプとも思える鳥山明さんでしたが、2004年リリースの、プレステ2ソフト『ドラゴンクエスト8』あたりから雰囲気が変わり、何かが突き抜けて、現在(2018年)へと連なる作風が完成した。


そう、私たちが待っていたのは、このような作風だったのだ。 絵の方向性はDBに回帰しつつ、その線はぐっとシャープでクリアに、キャラクターの描かれ方もより洗練されてきている。 それには、制作環境が従来のものからPCへと移っていったといったことも関係しているかもしれない。


DB連載終了から約9年目、ここに我らが鳥山さんはフルパワーで帰ってきたのだ。







(・ω・)(・ω・)(・ω・)




☝・・・鳥山明さんの現在の画風によるキャラ、そしてモンスターは普遍性を獲得したといえるだろうか。 これはさらに30年ほど経ってみないと分かりませんが、少なくともいま同時代のマンガ家・絵師に一定の影響を与えていることは確実だと言える。







☆オンゲ『スカイロック』より、ドロシー


☝・・・面白いのは、鳥山さんの作風をまんまコピーしたコンテンツが現時点で多数あるということだ。 なお、『ドラゴンボール超』、『転生ヤムチャ』は公認で、『スカイロック』は非公認だったんじゃなかったかな。w ほかにももっと存在すると思われます。 (※なお、スカイロックの絵師さんは、現在では作風を少し変えている模様デス。)


興味深いですね! @@







(・ω・)(・ω・)(・ω・)


『転生ヤムチャ』を発端に、つれづれなるままに思いを馳せていたら、ずいぶんと長くなってしまいましたね。 と、いうことで、今回はこのあたりでお開きにしましょう。


キャラクターメイキングの巨人、鳥山明さんがこれからも生み出すであろうキャラ、そしてモンスターに期待しています・・・!


※この文章はブログ主の見解です。


(つづく)




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