少し間があいてしまいましたが、今回は脂質に関連してコレステロールについてお話いたします
コレステロールはよく耳にする言葉だと思いますが、実は体内で合成することができる脂質だと皆さんご存知でしたでしょうか
コレステロールや脂質と聞くと体に良くないものと思われがちですが、前々回にお話しした細胞膜やホルモンの材料にもなってくれるので体に必要なものになります
コレステロールは一般に12~13mg/kg体重/日(体重50kgの人で600 ~650mg/日)体内で生産されています
食事からもコレステロールは摂取することができますが吸収されるのは40~60%ほどで個人差が大きく、遺伝的背景や代謝状態に影響されるようです
そのため食事から摂取されるコレステロールは、体内で作られるコレステロールの1/3~1/7を占めるのに過ぎません
また、コレステロールを食事から多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し、逆に摂取が少ないとコレステロール合成は増加して、末梢への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働いています
ですのでコレステロール摂取量がそのまま血中総コレステロール値に反映されるわけではないようです
しかし、そのフィードバック機構がうまく働かなくなると、補給が一定に保たれなくなる可能性があるため過剰摂取は控えた方が良いでしょう
そんなコレステロールには悪玉・善玉と呼ばれているものがあります
次回はそのことについてお話をしていきたいと思います
以前の記事もご参照ください。
栄養のキホン!? 「脂質」効率の良いエネルギー源と多彩な役割
NSC(ニュートリションサポートセンター)のカウンセリングって?
(文責:[管理栄養士] 植田 歩唯・土井 麻莉子 [理事長] 塩谷 雅英)
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