SNS疲れや、ネット依存症について前から気になっていた本を読みました。
「デジタルデトックス」とは、ネットに接続できる機器を全て捨てるような極端なことではありません。
ネットによって生まれる「無駄な時間」を整理し情報の片づけをすることを指します。
特に役立ったポイントは2つあります。
・筆者がデジタルデトックスに取り組んで、効果的だったことが書かれている
・医者や住職といった専門的な立場からの意見がある
なので、この本を読めばネットやSNSを見すぎる習慣をなくすために必要なヒントを多面的に得ることが出来ます。
ネットとの距離に悩んでいる方にオススメです。
医者の解説するSNS疲れ・ネット依存の特徴
ネット依存症の治療に取り組んでいる成城墨岡クリニックの墨岡院長によると、ネット依存には次のような特徴があるといいます。
院長は、ネットに依存している人でもいきなり遮断するのは禁断症状が出るので良くなく、以下のことからはじめると良いと述べています。
・ネットやスマホへの接触を徐々に減らす
・自分に有害であると認識する
自分も、ツイッターとの接触を少しずつ減らしていったので共感をしました。
しかし「有害であること」は毎日利用しているとなかなか気付くことができませんでした。
筆者は本の中で、スマホやパソコンの使用時間をメモで視覚化し、ネットのメリットとデメリットを書き出すことを実践しています。
有害であることに気付くためにも、まずこれらのことをやってみてはいかがでしょうか。
仏教でも「情報断ち」があった!?
仏教でも情報を遮断することが必要とされています。
著者がお寺で瞑想体験をしたときに住職から聞いた話です。
情報を遮断して、自分の中にあるものを一度並べ替えてみる。その行為を、仏教では"おこもり"と言うんですね。
つまり、精神を伸ばすために知識を遮断することが必要なのです。
また、仏教の発祥の地インドでは、雨季と乾季で活動の違いがあります。
【雨季】
・雨季は外出をせず雨宿りをする(=情報を遮断する時期)
・自分達だけの理屈を勝手に作らないように勉強はせず反省をする
【乾季】
・乾季は外に出て人の話をきく(=情報を得る)時期
お釈迦様は「雨季・乾季の循環を半年ずつ持ちなさい」と言いました。
多すぎる情報は時には雑音になってしまいます。
現代に置き換えるとネットで情報を得る時期と、控える時期とをバランスよく取るのが大事だということになります。
デジタルデトックスのための生活習慣
著者がデジタルデトックスのためにしている習慣の中で、
自分がもっと取り入れてみたいと思ったのは「アナログメディアに接する習慣」です。
著者はネットニュースをチェックすることをやめて、朝に紙の新聞を買って読んだところ、ネットにはない新鮮な地域の話題を得ることができたと述べています。
ネットでは、情報にある種のフィルターをかけています。自分が欲しい情報や、似た傾向の記事ばかりに偏りがちです。
ネットとはまた違った、偶然性とニッチな記事との出会いが紙メディアになります。
自分も以前、ネットから離れることが目的だったわけではありませんが、普段あまり行かない図書館で
今の自分にぴったりな本を見つけたのが運命の出会いのようでした。
noteにも記事を書きました。
ブログを書く為にもネットでの情報収集は欠かせませんが、
意識的にアナログメディアに触れる時間を作っていきたいです。
【やってみたいこと】
・読みきれていないイラスト教本を読んでみる
・昔買った本を読み返してみる
・いつもと違う図書館や本屋に行ってみる
アナログメディアを通じて偶然の出会いをもっと見つけたいとワクワクしてきました^^
デジタルデトックスまとめ
筆者がデジタルデトックスで取り組んだことや、専門家のネットに関する意見は
今までネット断ちに取り組んできた自分にも大変参考になりました。
ネット断ちをするだけでなく、ネットを使っていた時間でより人生に役に立つことが出来ると改めて感じました。
デジタルデトックスをしてみたい、興味があるという方は読んでみてください^^