恋活、婚活、隷活

自分が何を求めているのかを冷静に見つめ直すと、いくつかの項目に分けることが出来る。
愛する相手
愛してもらえる相手
包み隠さず話せる相手
話題を提供してもらえる相手

快感を享受できる相手
自分に興奮してくれる相手
癒される相手
癒しを自分に求めてくれる相手

全てを欲してはあまりに贅沢だと、頭ではわかっている。
でも、足りないものを埋めようとしてしまう。
埋められることを覚えてしまったが、最後だった。

「つまみ食い病やな」
彼にそんな風に分析された。
「何を焦っとんのかようわからんけど、俺は突然消えたりせんから」
軽快で流暢な会話は、最初は違和感を感じたけれど、慣れてきた。
筆者が口下手なもんだから、フォローしようと思ってより話してくれるらしい。

西の人は、話しながら頭の中を整理するのだという。
そんなマルチタスクなこと、筆者には困難である。
どちらかというと、学者タイプのシングルタスクマンだから。

最近は毎日、帰宅するのが楽しみだ。
昼に働く筆者が月ならば、夜に働く彼は太陽のようだ。
今のところ、そんな関係である。