おはようございます にこ♪

 

新年最初の楽しい囲碁教室 ( よみうりカルチャー町屋 ) のことを書きます。

 

1月6日。

世間はまだ冬休みで、スキーにお出かけになったり、遊びにお出かけになったりで、

この日は参加した方が少な目で教室というよりも私塾みたいな雰囲気でした。

 

詰碁の問題を大盤に並べて、

苦吟する私塾生たちをにこやかに眺め渡す長谷川喜弘先生。

 

 

あっ、この左側の詰碁には微かに見覚えがあります え゛!!

 

ほらっ え゛!!!

 

その時に撮った写真。

↓ 

 

昨年の年末の会で並べてあった宿題です。

碁盤の同じ隅でこしらえてみせないところが先生の工夫というか引っかけというか…

 

いや、引っかけなんかじゃないんですけどね。

どの隅で、どの角度で、どっちの色がどっちでできていたとしても解けるのでなければ、

本当にできたとはいえないってわかっているんですけどね。

 

これは黒先白死の詰碁です。

黒から打って、閉じ込められている白石の眼をふたつ作らせないようにします。

 

座標は上の大盤の写真で申します。

 

この詰碁の図を検分するなら、こうなります。

 

検分1.

白が1の八にサガルと、黒はこれを受けなければならない。

受けないと、白は外側で待っている救援部隊の方へ逃げて行ってしまい、

詰碁的には失敗になります。

 

検分2.

1の五 と 1の六 は見合いになっていて、

黒がこのどちらかに打っても、白はもう一方に打てば二眼作って生きることができる。

どちらも打てればいいんだけど、黒白交代に打つんだからそうはいかない。

 

で、このふたつの検分結果を考え併せて、答えを導き出す、という訳。

 

という訳です、とおっしゃったのは先生です ふ

 

詰碁に限った話ではない、実は実戦で着手を決める場合でも同じなのですが、

まずは盤上の景色をよく眺めて、

今自分が何をしたいのかをよくよく整理する。

その上で打つところを決める、というのがあるべきやり方なのですが、 ( とおっしゃったのは先生です )

われわれレベルのアマチュアがついついやってしまうのは、

自分が何をしたいのか考えずに、アタリだ、取られる、逃げなくちゃ とか、

二目の頭だ、ハネなくちゃとか、

キズができた、切られちゃいけないから継がなくちゃ とか、

部分だけ、それも多くの場合直前に打った石の局所的近隣部分だけを見て着手を決めてしまうことです。

 

でもまあ、それも無理はない。

だって今自分が盤上で何をしたいのか、それがわからないんだもの。

 

「 この一局に勝ちたい 」 というのが最終的な目的であることはて確かなんですが、

その最終目的はものすごく先の先にあって、どういう経過をたどってそこへ行きつくのか

はっきり言って全くわからない。

 

今、碁盤に打たれた自分の石と相手の石ははっきりと見える。

 

となると、とにかく自分の石を取られないようにして~、とか、

自分の陣地 ( と思い込んでいるところ ) に入ってきた相手の石を取っちゃて~ とか、

目の前にある課題にひとつひとつ取り組んでいくしかない。

 

その結果としてうまくいったり、不味くいったりする、その積み重ねの結果、

整地してみてどっちの陣地が多かった~足りなかった~となるのが

まあ、われわれレベルのアマチュアの囲碁の対局なわけでございますよ。

 

それじゃあだめなんだ、もっと大局的に碁盤全体を見て、

石を取られても中央に厚みができれば成功だし、

打ち込まれて生きられても、代償として隅が固まればありがたいのだし、

と、判断できるようにならなくちゃ、と教わるわけですが、

それもまた教わっただけでは自分でできるようにはなりません。

 

で、どうしたらいいかというと、出来るところからコツコツと、

あ、そうなのか と腑に落ちる リンク まで実戦を積み重ねるというあたり前な結論にたどり着くわけです。

 

先は長いぞ。

 

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長々と書いて写真が上の方へいっちゃったのでもういっぺん載せます。

 

 

右上は実戦ではちょっと思いつかないような手が、詰碁だと正解になることがありますよ、という問題。

いかにも三目ナカデかセキかという外見をしていますな。

 

実戦ではちょっと打たない手、思いつきにくい手と言うのは、

愚形 と言われるかっこ悪い形とか、

碁盤の縁とか角とかの効率悪い着点とか、

わざわざ取られるようなところに打つ手のことです。

 

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新年初めのこの日の教室で教材として使われたのは、

年末最後の回でりくのらが教室で一番棋力が高い人に二子で打って貰った対局の棋譜でした。

 

新年早々、自分の負け碁じゃなくてもよさそうなもんだが…

 

自分の負け碁を、ほらほら、ここでこう打っていれば後が打ちやすかったです、とか、

( ええ、相手に打たれてすぐに思い知りましたがな 泣! )

 

この手はやり過ぎというものでしょう、とか、

( だってやってみたくなっちゃったんですよ 泣! )

 

こう打たれたらどうする予定だったんですか、とか

( ええ、自分でも打ったすぐ後にそう思いましたとも 泣! )

 

ここにさえ先着すれば黒が優勢でしたね とか、

( そんなところに打つなんて思いつきもしなかったんだからムリ 泣!! )

 

 

例えばこうです。

 

 

左下、黒はワリツギを打つべきでした。

ワリツギすれば、黒は広い中央に向かってキズのないりっぱな壁ができ、

対して白はキズがふたつもできてどこか守らなければならないが、ちょっと良い守り方がない。

 

 

実戦は黒はワリツギを打たず、逆に白から打たれたもんですから、

白の形にはキズがなく、黒はキリができた上、白が中央に顔を出しちゃった。

 

いや、わかってるんですよ。

自分が上手く打てなかったところをしっかりと教えてもらうことこそ、

同じ失敗を繰り返さず次に進むための重要で有益な勉強方法だってことは。

 

だけどへこむんだよなあ… ドキドキ><汗

 

どうやったってまちがえるんだから、

いっそのこと、悪かったところには触れないで、

良く打てたところだけを褒めるってのはどうかなあ ふ

 

だけど、10回連続で良い手を打っても、たった一手悪い手を打っただけで、

そこまでの優勢が台無しないなることなんてしょっちゅうだからなあ。

 

ぐしぐし ドキドキ><汗汗

 

 

 

ぐしぐし ドキドキ><汗汗汗

 

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折り紙師匠と長谷川喜弘先生の指導碁風景です。

先生は棋譜を採りながら打たれます。

 

教わっている方がう~んと長考すると ( しょっちゅう長考するはめになる )

先生はその間に棋譜になにやらメモを書きつけていらっしゃいます。

 

ああ、きっと、疑問手とか悪手とか書いて、

「 こう打っていれば良かったです 」 な変化図をこしらえたりしてるんだろうなあ…

 

 

 

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