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『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和【あらすじ/感想】過去に戻ってやり直したい事とは?

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和【あらすじ/感想】過去に戻ってやり直したい事とは?

こんにちは! 気持ちがほっこりしたネイネイです。

今回は、2018年9月21日に有村架純さん主演で映画にもなった、川口俊和さんの『コーヒーが冷めないうちに』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。

もし過去に戻れる喫茶店があったら行ってみたいですか? そんな過去に戻ってやり直したい人々の心温まる話で、癒されてみてはいかがでしょうか。

 

目次(タップできます)

『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和【あらすじ&概要】

あらすじ

お願いします、あの日に戻らせてください—。
「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。

(「BOOKデータベース」より)

おすすめポイント

ある条件を満たすことで、過去に戻ることのできる喫茶店で繰り広げられる4つの物語が描かれている。

恋人」「夫婦」「姉妹」「親子」と1話ごとにテーマがあり、それぞれ悩みを抱えた人がどうそれに立ち向うのか、それによってどう成長していくのか語られている。

しあわせ、悲しみ、後悔、それらが混ざりあった心温まるストーリーに感情をゆさぶられる。

ややこしいルール

喫茶店フニクリフニクラは、過去に戻ることができる。 ただし、それには「ややこしいルール」を守る必要がある。

  1. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
  2. 過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
  3. 過去に戻れる席には先客がいる。 その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
  4. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

複数あるルールの中でも「現実は変わらない」という内容が、この作品の特徴といっていいのではないでしょうか。

現状の生活に不満や悩みがあるから、過去に戻って「やり直したい」と願う。 でも、現実は変えられない。 そんな、もどかしさと期待感が痛いほど伝わり、どんどん物語に引き込まれてしまう。

ルーシー

これで全部じゃないみたいなんだよね。ルールまだあるらしい……。

感想・レビュー

前半は分かりにくいルール説明や登場人物の紹介などで、「ふむふむ」と設定を確認しながの展開で進んでいく。 後半の話2つは特に感情移入をしてしまい、ポロポロこぼれ落ちる涙にページがなかなか進めずに苦労します。

伝えたい気持ち、言葉があってもなかなか行動できないことってありませんか? 一緒にいる時間が長ければ長いほど、相手が大切な人であればあるほど。 そして、伝えられずに後悔だけが残ってしまう……。

過去に戻ったとしても現実のできごとは変化しない。 だけれど、「変えられるモノもある」と教えられる。 それがなにより大切と。

ネイネイ

想いは伝えないとダメなんだね~。

まとめ

現実は変えわらなくとも、想いは伝えるべきと教えられる物語。

あなたにはやり直したい過去はありますか? もしあるなら、この物語でそれを体験してみてはどうでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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