世間はすっかりお盆休みムードだが、タクシー会社は毎日動いている。マム保育園も日曜日以外は休みなしで子供を預かっている。ただ、乗務員も内勤者もどこかで夏休みを取って、休養したりリゾートを楽しんでもらいたい。大阪のタクシー業界は、まだかまだかと新しい公定幅運賃の発表を待っている。


各社(個人も)一斉に10月1日から改定するので、早くしないとメーター変更やシールの手配がおぼつかない。業界の短期的な話題は『運賃改定』が中心だが、中長期的なテーマとしては、どの配車アプリが勝ち残るかと業界再編が進むかに関心が寄せられる。


配車アプリを提供しているのは、世界的な大企業に発展した会社ばかりだ。そこに入るとJapan Taxi社も資本力で負けてしまう。同社の強みと言えば、自グループでタクシー会社を営んでいることになる。私が常々、DiDiの営業に提案しているのは、タクシー会社に資金を投入することだ。


大阪のタクシー業界では、良い値がつけば会社ごと(或いは部分的に)売却したいと考える事業者が増えていると思う。それくらい大阪のタクシー会社の車両は動いていない。乗務員を集めるにもお金が掛かるし、昔に比べて賃率も高騰している。


大阪ではタクシー会社の経営に旨味がなくなっている。これからも国や自治体から助成金が出ない限り、無駄な支出を抑えて設備投資(主に車)を行う、我慢の経営を強いられることになる。贅沢できる環境で生きてきた経営者には辛く感じることだろう。


アプリ配車の覇権を取りたい大企業は是非、タクシー会社に出資して欲しい。資金が潤沢にあれば、乗務員の待遇が改善され、新しい車が導入できる。タクシー会社の社会的地位も向上するに違いない。三年先、大阪のタクシー業界は大資本の参入により、勢力図が塗り替わっているかも知れない。


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