社宅の奥様と馴染めないことで長い間、悶々と過ごしておりましたが、
最近どうでもよくなりました。
嫌いな人とは仲良くしなくていいと
思えるようになりました。
やっぱり私は、
会ったら気持ちよく挨拶するのが最低限のマナーだと思うし、
もし自分の気分が落ちている時に誰かに出会ったら、
無理に作った笑顔だとしても、
笑顔で挨拶したり、されたりする方が気持ちがいいです。
いきなりズカズカ話されるよりも、
最初は相手に敬意を払いながら
謙虚な姿勢で少しずつ相手を知っていくという人付き合いが好きです。
だからそれができない人たちと無理やり仲良くしようとすることは
馬鹿らしくなりました。
この社宅では、
ガラッぱちで、声が大きくて、肝っ玉母さんみたいな
あけすけな付き合い方の方が好まれるのかもしれません。
私のやり方はお高く留まって見えるのかもしれません。
でも、私は私が好む「人付き合い」をしたいので
それを好まない集団とは無理して仲良くしなくてもいいと
自分に許可できるようになりました。
だから社宅の敷地で井戸端会議している集団に出くわした時
自分から挨拶することはしなくなりました。
私から挨拶しなければ当然その集団が私に挨拶してくることはないので
お互いにお互いを無視している状態です。
それをすると、「挨拶しない」自分にいまだにゾワゾワしますが
嫌いな人達に笑顔で挨拶して、不愛想な顔で軽く頭を下げられることの方が
自分自身を傷つけダメージが大きい、ということを経験済みなので
挨拶しないことで起こるゾワゾワは受け入れています。
私はもう一つずっと気がかりだったことがあります。
それは、社宅の子供たちが金切り声をあげて外で遊ぶ声や
ドシンドシンと部屋で暴れまわる足音が
日中から２０時くらいまでずっと聞こえてきて
本当に心が休まらないということです。
そして子供を野放しにしてる親たちもやはり嫌いでした。
「音が気になる」と旦那さんに言うと
旦那さんはあまりに気にならないとのこと。
それを聞いた時とてもショックでした。
唯一の味方だと思っていた旦那さんに共感してもらえなかったことがです。
社宅内で私だけがあの音を聞いてイライラしているということは
私が心が狭いおかしい人間なのではないかと
自分の感覚を疑い始めそうになりました。
これまでの私だったら
「私がおかしいんだ」と思って
本屋に言って『鈍感力』や『気にしない練習』のような本を読んで
自分の感じ方を直す努力をしていました。
でももう、そんな努力は馬鹿らしいと思えました。
世の中には子供の出す騒音が気にならない人も確かにいるでしょう。
でもその人たちが全員、心が広くて人として素晴らしいのでしょうか？
こういう風にも考えられないでしょうか？
ただ単に感覚がマヒしているのではないのか？
家事や育児や仕事のことで頭がいっぱいいっぱいで
五感を感じる余裕がなくなっているのではないか？
周りを気遣うことが出来なくなっているのではないか？
だとしたら私は別におかしくはない。
私はこれから子供が産まれてくるが
私が母親になったら
社宅の敷地で野放しに遊ばせたりはしないし
金切り声は「お母さんが耳痛いからやめて」と子供に注意する。
ドシンドシンと音を立てたら注意すると思う。
そして他の住民に会ったら「いつもうるさくてすみません」と謝ると思う。
そういう考え方を持っていることは決して悪いことじゃない。
子供なんだから仕方ないと
周りに強制的に我慢を押し付けることをしてもいいのだろうか？
私はそんな世の中は嫌だ。
今回のように
周囲の人間だけでなく、身近な人にも自分の感じ方を共感してもらえないと
自分の感覚を疑ってしまいそうになりますが、
自分の感覚こそ一番大事なのだと今の私は思うようになりました。
もともと私はこだわりが強いので
きっと心が狭いのでしょう。
「どんな人もOK！」と受け入れられる器は全くありません。
だけど一度「いいな」と思えた人は大事にしたいと思っていて
長く長く付き合っていきたいという想いをもっています。
こんな私だから人と最初に出会った時に吟味をします。
なのですぐには人と仲良くなれません。
その為、孤立してしまうことも多いのです。
これまでは、その孤立している状態が怖くて
無理やりみんなと仲良くしようと
嫌な人にも笑顔で接し、
自分らしさを隠して当たり障りのない行動をとってきました。
だけどそういうやり方で築いた人間関係に
魅力を感じていない自分がいることも知っていました。
なので孤立することを恐れずに
これからはさらに自分らしく生きていこうと思います。
その過程で、そんな自分を見て「いいな」と思ってくれる人と出会えたら
嬉しいと思います。
