亡くなった3男は私には息子だけれど、

子どもたちにとっては 可愛い弟。

当たり前なんだけれど。

ただ多感な時期に兄弟を自死亡くすと

そのショックがどんな影響を及ぼすのかと

怖くてたまりません。

とくに男の子は感情を表に出してくれないので尚更なのです。

 

うちにはご仏壇はありませんが、(仏教徒ではないし)

3男の写真やら、クラスの子が描いてくれた似顔絵やらは

頂いたたくさんのカードと一緒に居間の棚の上に広げてあるし、

誕生日には 3男のケーキも作りました。

この夏は、息子たち3人へとして

プレゼントも用意しました。

でも息子たち、とくに2男なんかは、

母親が、どうしていなくなってしまった子どもを

あたかもまだいるように構っているのか、

理解できないみたいです。

お誕生日の片付けを2男と二人でしている時、

彼が聞きました。

「まだ毎朝お墓に行ってるの?」

 

2男にしてみれば、

「死んで」「いなくなった」のだから、

意味ない、とでも言いたいのかもしれません。

 

でもね、

いいじゃないの、やらせてよ。

こんなことでしか、

彼の世話はできないのだから。

全部はわからないかもしれないけれど。

 

でも もう反論はしてきませんでした。

母親は母親の形で3男のことを偲んでいるというのは

否定しないでくれている様で、

それはそれで涙が出るほど嬉しいことでした。

 

ただし、彼らはどうやって弟を偲んでるのだろう。

どうやって 悲しみの処理をしてるんだろう。

「必要なら、兄弟の遺族の会というのもあるんだよ」

でも2男は必要ないといいます。

本当なのか。

現実から逃避しようとしているのか。

それが見えないのです。

だから怖いのです。