またまた仕事での話



8才になる子が
これをTsukiと一緒にしたかったんよ
とかわいい裁縫箱を持ってきた



中にはウサギが完成するセットが
ちゃんと個々に分類され入っていた



そして半分くらい進んだウサギ
彼女は私に残りをしてほしいと頼んできた




せっかくここまで
頑張って縫ってきたのだから
最後まで時間かかってもいいから
がんばり!



と伝えたのだが
彼女わざと半分残していたのだ




思いおこせば
彼女が5歳の時、初めて裁縫に興味がでた
そんな彼女に裁縫道具をプレゼントした
初めて作る人形
なかなかうまくできず
私も手伝いながら共に完成させた




彼女はこれを覚えていた
あれから彼女の裁縫はかなり上達し
ウサギぐらい彼女なら簡単に出来る
でも彼女はあの時みたいに
2人で完成させたかったのだ




泣けるやん
感動ウサちゃん作っちゃうよ



そうとくれば
がぜん張り切る私である




手術医のように

はり

と彼女に手を差し伸ばした





しかしここで思わぬ事態が
糸をはりに通そうとするのだが



通らないのだ
(子供用の裁縫針は穴は結構大きく空いてある)



全く距離感がつかめなくなっていた



とりあえず針をとおざけ
目を凝らして集中するが
空振りばかりである



そんなはずはないと結構ムキになり始めた



もう一つのはりに変えて再度挑戦



やはり針と糸の距離感が一致しない
まるでマグネットが反発しあうようだった



こちらの子供用の裁縫箱には
銀色に輝く謎の横顔の人(性別不明)の
マジカル糸通しなどない



Tsukiいいから貸して



結局8才の子があっさり通してみせた




果たして
視力が落ちたのか
とうとう老眼になったのか
腕が落ちたのか



にしても次から次へと
便利に簡単になって行く世の中だが
この糸通しだけは
     地味にかわらないような、、
銀色のマジカル糸通しがなければ
通るまで根気よく挑戦し続けないといけない



針の改良


これアイデア商品でいけるのではないか
一攫千金を目指すため
アイデアを練っている最中である