開演直前、2Fから1Fへと降りていく鈴木優人の姿を目撃

最初は、N響ホルン・セクション(福川伸陽・今井仁志・勝俣泰・石山直城)ソリストを務めてのシューマン/4本のホルンのためのコンツェルトシュトゥック
この作品を聴いたのは、確か1998年11月ウォルフガング・サヴァリッシュの指揮によるN響シューマン・ツィクルスの時以来

4人妙技、そして下野の指揮のもと繰り広げられるシューマンならではの両端楽章ヒロイックな情熱中間楽章そこはかとない哀感を存分に味わいました。
アンコールブラームス/子守歌も、ホルン豊麗な音色心地良い佳演でした。

2曲目は、コダーイ(下野竜也編)/ミゼレーレ
悲痛ながらもあくまで品格を失わない辺りが、流石下野&N響ならではの演奏。

最後は、シューマン/交響曲第4番
第1楽章序奏の、ほの暗くまた弦と管が美しく融け合った響きそして心の籠もったフレージングからして惹き込まれました
第1楽章主部は一転して速めのテンポによる燃え立つような演奏
第2楽章哀調第3楽章主部暗い情熱中間部夢幻性的確な表出を経て、第4楽章主部では第1楽章主部同様速いテンポでの熱い演奏が展開されていきましたが、全体が見通せているからか粗くなることはなく、コーダ凄まじい速さながら上滑りせず輝かしい終結に到っていました。




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