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【ロイター】 9月25日13:05分、""焦点:米株独り勝ちの時代に幕、利上げでキャッシュの妙味改善""

2018-09-25 14:11:18 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…

(NY証券取引所で18日撮影)




① ""焦点:米株独り勝ちの時代に幕、利上げでキャッシュの妙味改善""

トップニュース 2018年9月25日 / 13:05 / 1時間前更新

[ニューヨーク 24 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り追加利上げを決めると、米金融市場ではキャッシュの投資妙味がこの約10年間で最も高まり、株式独り勝ちの時代に幕が下りそうだ。

米国株は8月に強気相場が過去最長記録を更新。一方、ジャンク債(高利回り債)を除くほとんどの債券は、金利低下によって利回りがS&P総合500種指数の配当利回りやインフレ率を下回った。このため利回りを求める投資家はインフレ調整後の実質利回りがプラスの株式に向かった。


② クレセット・ウェルス・アドバイザーズのジャック・エイブリン最高投資責任者(CIO)は「米金融市場で過去10年間に起こった大きな動きの1つは、債券が代替的な投資先として市場からほぼ完全に姿を消してしまったことだ」と述べた。「歴史的にみて株式投資と債券投資は綱引きを演じてきたが、世界金融危機以降に債券市場は片腕を縛られた状態になっている」という。

しかし、こうした状況は変わるかもしれない。FRBはバランスシート拡張を停止して低金利政策に終止符を打ち、2015年末に利上げを開始。その後債券は徐々に実質利回りがプラスを回復した。

FRBが次回のFOMCで利上げすれば、キャッシュも利回りがプラスに転じるだろう。短期金融市場で幅広い資産の実質利回りがプラスになれば2008年初頭以来だ。

クレセット・ウェルスのエイブリン氏は「(FRBの利上げが)キャッシュの後押しになるのは間違いない。リスク回避も後押しする」と話した。

安全資産でプラスの実質リターンが得られるようになると、リスク資産の投資妙味は薄れる。

クレディ・スイス・グループのアナリスト、ゾルタン・ポザール氏は「安全資産が不足する体制は終わった。今では安全資産が市場にあふれている」と述べた。


 ③ 半面、株式市場は株価収益率(PER)が17.2倍と長期平均の15倍を上回る状態で追加利上げを迎える。実質金利がマイナスだった3年前や5年前なら、これは逆風ではなかったが、今はやや割高に見受けられる。今年の大型減税の追い風を受けた企業利益の伸びが今後は鈍ると予想されるだけになおさらだ。

トムソン・ロイターのデータによると、S&P500種構成企業の利益の伸びは今年が23.2%とサイクルのピークで、来年は10.2%に鈍化する見通し。

ブルダーマン・アセット・マネジメントの首席市場ストラテジスト、オリバー・プルシェ氏は「利益の伸びが金利を上回っている限り、株式は好調だ。利益の伸びが金利の上昇に比べて鈍くなると、厄介なことになる」と述べた。

リッパーの集計によると、19日までの週に株式ミューチュアル・ファンドからは差し引き10億ドル超が流出し、13週連続の流出となった。一方で金利上昇リスクのヘッジに利用されるウルトラ・ショート・オブリゲーション・ファンド(USO)には6億1400万ドルが流入して28週連続の流入となり、投資家が償還期間がより短い金融商品に資金を移している様子がうかがえる。

ただ、キャッシュの投資妙味が高まっているとはいえ、株式からすぐに資金が引き揚げられるとアナリストはみていない。

ナティクシスの首席市場ストラテジストのデービッド・ラファーティ氏は「企業利益の伸びと景気に対する楽観的な見方が、利回りの比較で債券の妙味が株式を上回り始めているという考え方に水を差している」と指摘。債券利回りがより妙味を増し、企業業績の見通しが不透明になる来年下半期なって投資家は真の選択を迫られるとみている。










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