開湯以来、時代のニーズにあわせて増改築を繰り返してきた酸ヶ湯温泉。
昔ながらの古き良き湯治宿の風情を残しつつも、ここ数年は急激に近代化を進めている。
館内の全てのトイレのウォシュレット化をはじめ、湯治棟3号館の全面リニューアル。
そして2018年からは1号館の改装に着手し、
2019年7月、旅館棟1号館は全室トイレと洗面台付きの洋室としてリニューアルを完了した。
酸ヶ湯温泉には、「旅館棟」と「湯治棟」があり、
これまでは旅館棟の「イ棟」が、その名の通り酸ヶ湯温泉で一番「良いお部屋」とされていた。
次いで旅館棟の「7号館」、リニューアル和室の湯治棟「3号棟」。
この3棟は価格差が1500円~2000円程度なので、だいたい同ランクのお部屋と言える。
2019年にリニューアルオープンした1号館は、一泊二食付きでイ棟よりも5000円以上高額。
広大な敷地を誇る酸ヶ湯温泉旅館の中で、最も「良いお部屋」の位置付けになった。
しかしながら、その情報が、ネット上を探してもあまりに少ない。
公式サイトにも、宿泊予約サイトにも、1号館の画像は掲載されていない。
本来、1号館の宿泊客以外は階段から上へは立ち入り禁止とのことなのだけれど、
2019年の冬に連泊した際に、特別に廊下だけ見せてもらうことができた。
湯治棟へ続く廊下の途中にある階段を上り、右手の旅館棟側から、101~103号室。
左手の湯治棟側が105~108号室。
振り返った階段。
1号館の客室には、青森に生息する野鳥の名前がついており、
ドアに埋め込まれたステンドグラスにはそれぞれの鳥の姿が描かれていた。
101号室「セキレイ」
102号室「ツバクロ」
103号室「カッコウ」
酸ヶ湯温泉には「4」のつくお部屋は存在しないので……。
105号室「アカゲラ」
106号室「キジバト」
おそらく、105.106号室が駐車場側。
107号室「カワセミ」、108号室「クマタカ」。
1号館の客室は、以上の全7室。
102.103号室の奥に続く通路を進むと……
大岳、小岳という名の謎の個室が。
こちらは1号館の宿泊客専用の食事処とのこと。
それにしても……
新しくリニューアルされた1号館は、全室が車椅子で利用可能なバリアフリーの洋室だと聞いた。
しかし1号館にはエレベーターは設置されていない様子。
どうやって車椅子で上り下りするのだろう、と思いながら、奥に続く廊下をさらに進むと……
見覚えのあるイ棟の廊下に繋がった。
なるほど、そういうことか……!
広大な敷地を誇る酸ヶ湯温泉には、1か所だけエレベーターが存在する。
これなら、1階にあるヒバ千人風呂の手前から旅館棟の2階廊下に続くエレベーターを利用して、
イ棟の廊下を通り、1号館に行き来ができる。
宿泊料金が高額なこともあり、1号館は各浴場にも、フロントや売店にもアクセスが良い立地となっていた。
これはいよいよ内装が気になる。
次回の宿泊時に1号館に宿泊してみる予定。
■酸ヶ湯温泉 目次
・「ねぶたロビー」&「サロンウンジ「御鷹々々(おんたかたかたか)サロン」
ぽちっとな( ˘ω˘)
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