【後編】病気で働くことができないあなたに「障害年金」

前編では「障害年金」の内容や受給資格などをご紹介してきました。

【前編】病気で働くことができないあなたに「障害年金」

後編では具体的な申請の流れや方法をご説明していきたいと思います。

前編でも書きしたが、うつ病での「障害年金」の受給は難しいのが現状です。しかし、「もしかして‥‥」を考えて、受給資格があるのなら、申請してみるべきだと思います。

ゆき

申請は少し大変なようですが、家族や医師にも手伝ってもらいながら頑張ってみましょう!

「障害年金」申請の流れ

さっそくですが、「障害年金」を受給するための申請や手続きの流れをご紹介していきます。

基本的な流れ

まずは簡単に、どのように進めていくのか申請の流れを見ていきましょう。

申請の流れ
1、 初診日を調べる
2、 障害年金の受給要件を満たしているか確認
3、 「受診状況等証明書」(初診日の証明書類)を取り寄せる
4、 「診断書」を書いてもらう
5、 「病歴・就労状況等申立書」を書く
6、 年金手帳をコピー
7、 「戸籍謄本」もしくは「住民票」を用意
8、 銀行口座のコピー
9、 必要書類を年金事務所へ郵送
もう、見るからに「面倒くさい…」と感じるかもしれません。「一人で全部しよう!」と思わず、家族や医師の手も借りることが大切だと思います。

ゆき

「障害年金」申請方法

ゆき

次は、前述した「基本的な流れ」について具体的にご説明していきますね。

1、 初診日を調べる

まずは何より大切な「初診日」を調べることから!

ゆき

日記や手帳、病院の診察券などを発掘するのもいいですが、一番早いのは直接病院に行くことだと思います。

うつ病で一番最初にかかった病院に、「障害年金の手続きのため初診日が知りたい」ことを伝えると正確な日にちが分かると思います。カルテの保存義務は5年間ありますので、どうしても分からない方は病院に相談してみると早いですよ。

2、 障害年金の受給要件を満たしているか確認

前編で書いた5つの受給要件を満たしているか確認しましょう。

障害年金受給要件
1.「障害認定基準」に該当すること。
2、初診日が年金の加入中であること。
3、初診日以前の年金の納付状況に問題がないこと
4、最初の初診日から1年6ヶ月経過していること。
5、20歳~64歳であること。

2番の「初診日が年金の加入中か」また3番の「初診日以前の年金の納付状況に問題がないか」年金事務所や役場の窓口で調べることが可能です。

年金の納付に問題がなかったら、必要な書類をもらいましょう。

3、「受診状況等証明書」(初診日の証明書類)を取り寄せる

うつ病のため、初めて受診した病院で「初診日の証明」の書類を書いてもらいます。

ゆき

ずっと同じ病院にかかっている場合は診断書に記入するので必要ありません。

「初診の病院が遠方…」という方は電話で郵送してもらえるようにお願いしてみましょう。

4、「診断書」を書いてもらう

今現在かかりつけの医師に「診断書」を書いてもらいます。

この「診断書」によって受給できるか、等級はどの程度かが決まると言われています。

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しかし、ここは私達にはどうしようもできません。
先生に正しい状況を書いてもらいましょう。

5、「病歴・就労状況等申立書」を書く

ゆき

こちらは私達も頑張って書く資料となります。

うつ病になってから今現在までの状況、日常生活、就労状況などを具体的に書いていきます。

6、年金手帳をコピー

基礎年金番号が記載されているページをコピーしましょう。

7、「戸籍謄本」もしくは「住民票」を用意

「生年月日」「住所」の確認のための資料です。

8、 銀行口座のコピー

受給することになった際の振込先の銀行口座になります。

9、必要書類を年金事務所へ郵送

必要書類
・「受診状況等証明書」
・「診断書」
・「病歴・就労状況等申立書」
・「年金手帳のコピー」
・「戸籍謄本」もしくは「住民票」
・「銀行口座のコピー」

上記の書類を、年金事務所に郵送します。

お疲れさまでした!注意点として、年金事務所に送付する前に、全ての書類のコピーを取っておくことをお勧めします。

無事に審査が通れば、「年金証書」「年金決定通知書」が送られてきます。審査に通らなかった場合は、「不支給決定通知書」が届きます。

ゆき

おわりに

これまで私も徹底的に調べ上げ、慎重に書いたつもりですが、私自身、「障害年金」の申請はしておりません。自分の経験したことではないので、何か間違い等があるかもしれません。

「障害年金」の受給を考えている方はぜひ、医師や医療ソーシャルワーカーなど、専門家の方にご相談下さい。

記事作成にあたって「日本年金機構」のサイトを参考にさせていただきました。
参考 障害年金について日本年金機構

「このような制度があるんだ!」・「こんな感じで手続きするんだ!」と知っていただくお手伝いができましたら何よりも幸いです。