フェルマーの最終定理 (新潮文庫) 853円 Amazon |
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17世紀、ひとりの数学者が
謎に満ちた言葉を残した。
「私はこの命題の真に驚くべき
証明をもっているが、余白が
狭すぎるのでここに記すことは
できない」
以後、あまりにも有名になった
この数学界最大の超難問
「フェルマーの最終定理」
への挑戦が始まったが―
天才数学者ワイルズの完全証明
に至る波乱のドラマを軸に、
3世紀におよぶ数学者たちの
苦闘を描く、
感動の数学ノンフィクション
まついえつこ@エレキ琵琶奏者 様
【感想】
問題解決の手段として一般的に
用いられるのが仮説検証
ある仮説を立て、
それを実行してみて、
その仮説が正しかったのかを
確認する作業
いわゆる“PDCA”サイクルを
回すというもの
色々まとめ速報 様
一方で数学者の検証作業は
これとは異なる
ある命題において、その事象が
起こり得るかを検証する場合、
どんな場合でも、
(あるいは場合を限定して)
それが成り立つこと
(あるいは成り立たないこと)
を証明しなければならない
これを成し得た時に初めて、
その事象は“定理”と呼ばれる
よってこの証明作業は、
とてつもなく困難を極める
『フェルマーの最終定理』は
問題自体は難しくない
中学校で習うピタゴラスの定理
小屋をつくった、14年暮らした 様
この乗数が3よりも大きく
3乗、4乗、5乗…となっても
成り立つ(場合がある)のか
あるいは成り立たないのか
というもの
これを証明するために、
世界の数学者たちがこぞって
研究してきたが、これまでに
誰も解き明かすことは
できなかった
そしてついに1995年、
英国数学者の
アンドリュー・ワイルズが
約350年間の時を経て
完全証明を果たしたという
実話が本書の内容である
フェルマーの最終定理の結論は
各自で調べていただくとして、
この話を通じて、物事を多面的に
見ることの重要性
そして、
失敗しても決してくじけない心
成就させるという信念・執念は、
その強さに成果が比例するの
だと改めて感じた
※数学の証明問題の解答の
最後「ゆえに」を「∴」と書き
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