【抗がん剤治療をためらう一番の理由は副作用。特にmFOLFIRINOXは強い副作用が避けられず、対応には細心の注意が必要です。注意すべきポイントについては、投与当初と考え方が少し変わってきました】

骨髄抑制
  • 抗がん剤治療の副作用としてまず挙げられるのが骨髄抑制です。白血球・赤血球・血小板が減少し、抵抗力減少(感染症にかかりやすくなる)、めまい・動悸・息切れ、出血しやすく止まりにくいなどの症状があらわれます。抗がん剤投与を始める際も、最も注意すべき副作用として説明を受けました。
  • 白血球数・血小板数・好中球%が一定の範囲内であることは、 mFOLFIRINOX投与の要件となっています。
  • 数値が要件を満たさないと投与延期となるのですが、私の場合幸いそのような状況になることなく34回の投与を行い、今も継続中です。
  • 投与当初は感染症を恐れて外出にもためらいがありました。今は、用心しながらも、もう少し積極的になっても良いと思うようになっています。
  • 白血球減少対策にはバナナが効果的とのことです。
下痢
  • 私が最も苦しんだ副作用は下痢です。抗がん剤が副交感神経を刺激することにより投与24時間以内に起こる「早発型」と、腫瘍の粘膜が傷害されて起こる「遅発型」があるそうですが、私はどちらも起きました。
  • いつ起きるかわからず、起きた時には我慢してしのぐということができないため、日常生活を送るうえで大変厄介です。特に外出時は対応に困ります。最悪時を考えると、紙おむつを用意するしかありません。
  • mFOLFIRINOXを構成する抗がん剤3剤(オキサリプラチン・イリノテカン・フルオロウラシル)全てが下痢の症状を引き起こします。私の場合、31サイクルから抗がん剤1剤となり、症状は改善されてきました。
  • それでも心配がなくなったわけではなく、代わりと言ってもよいような感じで胃痛が始まり、投与開始からの腹部膨満感は継続し・・・の状況で、消化器系の不調は改善されません。
  • 整腸には各種ヨーグルト、ヤクルト、ミルミルなどを飲用しています。
肝機能の低下
  • 強い抗がん剤を長期にわたり投与し、胆管ステントを留置し、副作用や合併症を抑えるために更に服薬しているのですから、さすがの「物言わぬ臓器」肝臓も弱ってしまいます。肝機能の低下は身体全体の機能と活力の低下につながります。
  • 投与当初、抗がん剤の副作用として肝機能の低下を特に言われた記憶はありません。しかし、現時点での認識ではこのことは最重点の注意事項と考えています。骨髄抑制が現れていなくても、減薬などの対応を考える必要があります。
  • 肝臓だけではなく、腎臓、膵臓そのものの機能維持が大切ですし、食欲不振⇒虚弱化にも注意しなければならないと思っています。今のところはコントロールできています。
合併症については別記事としたいと思います。副作用についての15か月時点でのまとめ、ご興味があれば重複する部分もありますがご覧ください。⇒「副作用(私の場合)」

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膵臓癌の治療と副作用に関する過去記事です。ご興味があれば、青字部分をクリックしてください。当該の記事に飛びます。「私の場合」と付記したものは、それぞれの項目について、私自身の実例・実体験を中心にきました。

 診断と治療(私の場合)  (2018年10月 リンク先変更)
* 抗がん剤治療(私の場合) (2018年10月 掲載)
* 副作用(私の場合)  (2018年6月 掲載)
* FOLFIRINOX
* FOLFIRINOX(私の場合)
* 有効な抗がん剤
* 他の治療法の検討 (私の場合)
* 生存率

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