2018年7月15日日曜日

【185冊目】Shakespeare's Stories The Winter's Tale(Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算185冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の23冊目として、

イングランドの劇作家
ウィリアム・シェイクスピア
(William Shakespeare, 1564年4月-1616年4月)の
戯曲『冬物語』の小説版を読みました。

シェイクスピアの晩年に連続して書かれた
5つのロマンス劇(『ペリクリーズ』『シンベリン』『冬物語』『テンペスト』『二人の貴公子』)の一つで、

シェイクスピア46・47歳の時(1610-11年)に執筆されたと推定されています。
没後7年をへた1623年に初めて出版されました。

※ロマンス劇とは、ギリシア・ローマ神話の神々のお告げが会ったり、魔法など人知を超えた幻想的な力が働いていたり、長い歳月に及ぶ波乱に満ちた人生が語られたりする「現実離れした空想物語(ロマンス)」の劇である。

以上、河合祥一郎著『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書、2013年12月)206・215頁を参照。


Shakespeare's Stories
The Winter's Tale
(シェイクスピア 冬物語)

by Stuart Varnam-Atkin
ステュウット・ヴァーナム=アットキン

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2006年5月
10,150語

『十二夜』に続いて、
シェイクスピアの『冬物語』を読んでみました。

『十二夜』と同じく、
事前の情報が何もないまま読み始めましたが、
さすがシェイクスピア、
それなりの面白さで最後まで引き付けられ、
読み通すことができました。

ギリシャ神話に仮託した
古典的な装いの中に、
いつの間にかシェイクスピアらしい
味わいのある世界が広がっていて、
初めてでもそれなりに楽しめる、
程良く出来たお話でした。

繰り返し読んで、
ストーリーが頭に入ってからのほうが
より楽しめるのでしょうが、
最初のとっかかりとして、
ざっとあらすじをつかむのに最適な1冊でした。


翻訳は、河合祥一郎氏も
安西徹雄氏も上梓されていなかったので、
ちくま文庫の松岡和子(まつおかかずこ)訳を手に入れました。


松岡和子(まつおかかずこ)訳
『シェイクスピア全集18 冬物語』
(ちくま文庫、2009年1月)

ただこちら(松岡訳)を参照するまでもなく、
やさしい英語のほうを読み終わっていましたので、
精読はまたの機会に取っておきます。

その前に、最近気になっているCDブックのシリーズ、
『50分でわかる 冬物語』を聴いてみようと思っています。


大久保ゆう・矢冨弘(やどみひろし)翻訳
『50分でわかる 冬物語  シェイクスピアシリーズ17 』
(でじじ発行/パンローリング発売、2017年1月)

もとは舞台なので、
舞台を観るのが一番なのでしょうが、
そんな時間を取れない身には、
よく出来たCDブックなら全然ありかなと。

お盆休みに『十二夜』と『冬物語』を聴こうと思っているので、
良かったらまた報告します。


※第185冊目。総計1,886,163語。


にほんブログ村 本ブログ 洋書へ


0 件のコメント:

コメントを投稿