2018年8月16日木曜日

【187冊目】Jane Austen, Emma(Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算187冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の1冊目として、

イギリスの小説家
ジェイン・オースティン
(Jane Austen, 1775年12月16日-1817年7月18日)の
小説『エマ Emmaを読みました。

1814年1月21日から15年3月29日にかけて執筆され、
オースティン40歳の時(1815年12月)に刊行された作品です


Jane Austen
Emma

Retold by Clare West

〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2017
16,466語

『エマ』を読むのは初めてですが、
ジェイン・オースティンの小説は、

2011年12月に
マクミラン・リーダーズのレベル2で
『ノーサンガー・アビー Northanger Abbey
(600語レベル/7,337語)を、

2013年12月に
ペンギン・リーダーズのレベル2で
『説得 Persuasion
(600語レベル/6,575語)を、

2017年6月に
ペンギン・リーダーズのレベル3で
『分別と多感 Sense and Sensibility
(1200語レベル/7,924語)を

それぞれ読んできたので、
今回は4作目のオースティンということになりました。

1,400語レベルに上がっての第1冊目だったからか、
これまで見なかった単語もたくさん出て来て、
読み取るのに少し時間がかかりましたが、

構文は前と同じくらいのレベルだったので、
文脈は意外にわかりやすく、それほど難解な印象はありませんでした。

前半はパソコンを使って、
多めに単語を調べて読み進めましたが、
後半を過ぎるころにはそこまで辞書を引く必要はなくなりました。

肝心の内容はオースティンらしく、
女性独特の視点満載の恋愛話が繰り広げられていて、

そこまでのめり込むわけではないものの、
不思議と陳腐さを感じさせずに、
最後まで読ませる小説に仕上がっていたのは、
オースティンの筆力ならではだと思います。


  ***

翻訳は読みやすさを重視するなら、
ちくま文庫の中野康司(なかのこうじ)訳を選んでおけば間違いないと思い、
手に入れましたが、


中野康司(なかのこうじ)訳
『エマ(上・下)』
(ちくま文庫、2005年10月◇381・397頁)

今回調べてみると、
ほかにも以下の4氏の翻訳が見つかりました。

中野訳がめったにないレベルで
わかりやすい翻訳に仕上がっているので、
あまり他を探す気にならないのですが、

翻訳は女性のほうが向いているかもしれないので、
ハーディング祥子とパーカー敬子の翻訳はいずれ読んでみたいと思います。


阿部知二(あべともじ)訳
『エマ』
(中公文庫、1974年1月◇739頁。改版、2006年2月◇749頁)
 ※初出は「エマ」(『世界の文学6 オースティン』中央公論社、1965年4月◇494頁)。のちに『新装 世界の文学セレクション36(8)オースティン』中央公論社、1995年1月◇494頁)に再録。


ハーディング祥子(しょうこ)訳
『エマ』
(青山出版社、1997年2月◇454頁)


工藤政司(くどうまさし)訳
『エマ(上・下)』
(岩波文庫、2000年10月◇397・384頁)


パーカー敬子(けいこ)訳
『エマ』
(近代文藝社、2012年10月◇475頁)


映像作品はないかと探してみると、
テレビドラマも含めるとたくさん出ていて
選択に困るのですが、

アメリカ合衆国の映画監督
ダグラス・マクグラス
(Douglas McGrath, 1958- )の監督、脚本で、

アメリカ合衆奥の女優
グウィネス・パルトロー
(Gwyneth Paltrow, 1972- )が主役エマ演じ、

1996年8月に米国公開、
翌年4月に日本公開された
映画『Emma エマ』はよく知られているようなので、
近々見てみたいです。



あと一点、
英洋子(はなぶさようこ)氏による漫画があることに気が付きました。
出来が良ければ、手っ取り早く内容を知りたいときに一番有用なので、近々手に入れようと思っています。


英洋子(はなぶさようこ)著
『エマ』
(宙出版〔エメラルドコミックス〕2011年4月◇128頁)


※第187冊目。総計1,918,909語。


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