ウイスキーの刻 ~Whiskyのとき~

耳を澄ませば聴こえるウイスキーのメロディ。
『ウイスキーの刻』は、その真実を探し求めていきたいと思います。

ブレンデッドウイスキー④

2019-12-05 19:19:19 | 日記
 こんばんは。Aokiです。

 2019.11.09掲載の【ブレンデッドウイスキー③『鶴』】を
 執筆しましたときに、脳裏をよぎった
 『ザ・フェイマスグラウス』と『ワイルドターキー』。

 その後ろには、「花と動物シリーズ」の『リンクウッド』と
 『インチガワー』が覗き込んでいましたが、
 「君たちはシングルモルトでしょう」と、脇へ追いやりました。

 「それを言うなら、『ワイルドターキー』はバーボンではないか!」
 と逆襲にあったのは、言うまでもありません。

 そんな一人遊びはさておき、本日のテーマは、同一銘柄のテイスティング。


☆☆☆

『ザ・フェイマスグラウス(The Famous Grouse)』


 『ザ・フェイマスグラウス』は、その出自が名門です。

 1775年創業、ハイランド最古の蒸溜所である『グレンタレット』をはじめ、
 『ザ・マッカラン』、『ハイランドパーク』、『グレンロセス』と、
 錚々たるメンバーを擁していたエドリントングループ。

 最近は、再編にも取り組んでいるようですが、
 この有名なブレンデッドウイスキーは健在です。


 掲載写真は、スタンダードな12年を右端に、
 その左には2017年にマイナーチェンジされた『ザ・ネイキッドグラウス』、
 左端は、以前の同銘柄です。

 中央の『ザ・ネイキッドグラウス』は、モルトウイスキーのみをブレンド
 (かつてはヴァッテッド・モルトウイスキーと呼ばれていました)しています。

 『ジョニー・ウォーカー グリーンラベル(Johnnie Walker Green Label)』を、
 彷彿とさせます。

 左端の『ザ・ネイキッドグラウス』は、往年のブレンデッドウイスキーですが、
 シェリーカスクのファーストフィルによる後熟が効いており、
 濃厚なプルーン、大粒のレーズンのような味わいがあります。

 「美味いな~」と、しみじみと味わえる逸品です。


 同一銘柄のバリエーションを飲み比べてみますと、それぞれのコンセプトの違いが顕著に出ます。

 全く異なる味わいであるにも関わらず、いずれも秀逸なことに感心いたします。

 ブレンディング技術と感性・・・

 まさに、匠の技です。

 その傑作を、こうして味わえることを、“喜びと”言わずして何と申しましょう。


 改めて、『ザ・フェイマスグラウス』の品質の高さを実感いたしました。

 『ザ・フェイマスグラウス』は、『ザ・フェイバリットグラウス』でもあります。

 柿やびわ、アプリコットなどの果物とも合いそうですし、
 高カカオのチョコレートも良さそうです。

 チーズですと、トリプルクリーム(脂肪分70%以上)の
 サンタンドレが面白そうです。

 ウイスキーで、次々とマリアージュが浮かぶことは、珍しいかもしれません。

 ブレンデッドウイスキーには、もっと奥がありそうな予感がいたします。

 行ってみますか?


                          Z.Aoki
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