こんばんは。Aokiです。
2019.11.09掲載の【ブレンデッドウイスキー③『鶴』】を
執筆しましたときに、脳裏をよぎった
『ザ・フェイマスグラウス』と『ワイルドターキー』。
その後ろには、「花と動物シリーズ」の『リンクウッド』と
『インチガワー』が覗き込んでいましたが、
「君たちはシングルモルトでしょう」と、脇へ追いやりました。
「それを言うなら、『ワイルドターキー』はバーボンではないか!」
と逆襲にあったのは、言うまでもありません。
そんな一人遊びはさておき、本日のテーマは、同一銘柄のテイスティング。
☆☆☆
『ザ・フェイマスグラウス(The Famous Grouse)』
『ザ・フェイマスグラウス』は、その出自が名門です。
1775年創業、ハイランド最古の蒸溜所である『グレンタレット』をはじめ、
『ザ・マッカラン』、『ハイランドパーク』、『グレンロセス』と、
錚々たるメンバーを擁していたエドリントングループ。
最近は、再編にも取り組んでいるようですが、
この有名なブレンデッドウイスキーは健在です。
掲載写真は、スタンダードな12年を右端に、
その左には2017年にマイナーチェンジされた『ザ・ネイキッドグラウス』、
左端は、以前の同銘柄です。
中央の『ザ・ネイキッドグラウス』は、モルトウイスキーのみをブレンド
(かつてはヴァッテッド・モルトウイスキーと呼ばれていました)しています。
『ジョニー・ウォーカー グリーンラベル(Johnnie Walker Green Label)』を、
彷彿とさせます。
左端の『ザ・ネイキッドグラウス』は、往年のブレンデッドウイスキーですが、
シェリーカスクのファーストフィルによる後熟が効いており、
濃厚なプルーン、大粒のレーズンのような味わいがあります。
「美味いな~」と、しみじみと味わえる逸品です。
同一銘柄のバリエーションを飲み比べてみますと、それぞれのコンセプトの違いが顕著に出ます。
全く異なる味わいであるにも関わらず、いずれも秀逸なことに感心いたします。
ブレンディング技術と感性・・・
まさに、匠の技です。
その傑作を、こうして味わえることを、“喜びと”言わずして何と申しましょう。
改めて、『ザ・フェイマスグラウス』の品質の高さを実感いたしました。
『ザ・フェイマスグラウス』は、『ザ・フェイバリットグラウス』でもあります。
柿やびわ、アプリコットなどの果物とも合いそうですし、
高カカオのチョコレートも良さそうです。
チーズですと、トリプルクリーム(脂肪分70%以上)の
サンタンドレが面白そうです。
ウイスキーで、次々とマリアージュが浮かぶことは、珍しいかもしれません。
ブレンデッドウイスキーには、もっと奥がありそうな予感がいたします。
行ってみますか?
Z.Aoki
2019.11.09掲載の【ブレンデッドウイスキー③『鶴』】を
執筆しましたときに、脳裏をよぎった
『ザ・フェイマスグラウス』と『ワイルドターキー』。
その後ろには、「花と動物シリーズ」の『リンクウッド』と
『インチガワー』が覗き込んでいましたが、
「君たちはシングルモルトでしょう」と、脇へ追いやりました。
「それを言うなら、『ワイルドターキー』はバーボンではないか!」
と逆襲にあったのは、言うまでもありません。
そんな一人遊びはさておき、本日のテーマは、同一銘柄のテイスティング。
☆☆☆
『ザ・フェイマスグラウス(The Famous Grouse)』
『ザ・フェイマスグラウス』は、その出自が名門です。
1775年創業、ハイランド最古の蒸溜所である『グレンタレット』をはじめ、
『ザ・マッカラン』、『ハイランドパーク』、『グレンロセス』と、
錚々たるメンバーを擁していたエドリントングループ。
最近は、再編にも取り組んでいるようですが、
この有名なブレンデッドウイスキーは健在です。
掲載写真は、スタンダードな12年を右端に、
その左には2017年にマイナーチェンジされた『ザ・ネイキッドグラウス』、
左端は、以前の同銘柄です。
中央の『ザ・ネイキッドグラウス』は、モルトウイスキーのみをブレンド
(かつてはヴァッテッド・モルトウイスキーと呼ばれていました)しています。
『ジョニー・ウォーカー グリーンラベル(Johnnie Walker Green Label)』を、
彷彿とさせます。
左端の『ザ・ネイキッドグラウス』は、往年のブレンデッドウイスキーですが、
シェリーカスクのファーストフィルによる後熟が効いており、
濃厚なプルーン、大粒のレーズンのような味わいがあります。
「美味いな~」と、しみじみと味わえる逸品です。
同一銘柄のバリエーションを飲み比べてみますと、それぞれのコンセプトの違いが顕著に出ます。
全く異なる味わいであるにも関わらず、いずれも秀逸なことに感心いたします。
ブレンディング技術と感性・・・
まさに、匠の技です。
その傑作を、こうして味わえることを、“喜びと”言わずして何と申しましょう。
改めて、『ザ・フェイマスグラウス』の品質の高さを実感いたしました。
『ザ・フェイマスグラウス』は、『ザ・フェイバリットグラウス』でもあります。
柿やびわ、アプリコットなどの果物とも合いそうですし、
高カカオのチョコレートも良さそうです。
チーズですと、トリプルクリーム(脂肪分70%以上)の
サンタンドレが面白そうです。
ウイスキーで、次々とマリアージュが浮かぶことは、珍しいかもしれません。
ブレンデッドウイスキーには、もっと奥がありそうな予感がいたします。
行ってみますか?
Z.Aoki