宗教では悩みが解決できない訳～ずっと悩まされ続けるのはなぜ【法則092】

誰よりも教えそのものを研究し、実践。

ほかの人よりも圧倒的にお金と時間をかけ

テストしてきたと自負するひろ健作です。

（長い前置き――笑）

さてきょうははじめて書くお題――

「宗教では

なぜ悩みがすっと解決できないのか？」

に言及していきましょう。

はじめにお断りしますが私は

宗教を敵対視するわけでもなくむしろ

尊敬のまなざしで観ています。

……というのも宗教は崇高な教義をもとに

いろいろな価値観の人たちを束ねる力を

持っているからです。

道徳的にも優れているし

人間的にも優れる人を目指すよう

勧めている。

だからそのすばらしさを理解する一人だし

じっさい多くの宗教者と対話してきました。

ですがその一方で、

宗教をむやみに信じるだけでは

かえってことがややこしくなるな

とも感じています。

なぜならそれは

むやみに信じることによって

問題の本当の原因を見つけづらく

なるからです。

多くの宗教の解決策はこうです。

人間関係や仕事、夫婦関係で

うまく行かないことがあるとします。

そうしたときに

教義に基づいてせっせとお経を

上げたり、何度も唱えたりして

みずからの悟りを得ようとします。

自分に至らない部分があったのでは

ないか。

自分の言動が夫や妻を、

仕事仲間を、

無言で責めていたのではないかと

自分に原因があるのではないかと

しきりに内省しようとするのです。

たしかにそういう観点で

物事を観るのは一理あります。

引き寄せの法則などでも

自分発でものごとを考えるよう

勧めていますからね。

しかし私はそうとばかりは言えないと

いう視点で観ています。

１つは

ホントに相手が悪い場合

です。

ホントに相手が悪い場合は

自分を責めていることになります

そういう宗教観で捕えていれば。

だとしたらピントのズレた発想に

なるんです。

相手が１００％悪いのに

自分が悪いのでは？

そんなふうに考えると

相手をますます増長させます。

それが宗教では安易に問題が

片づかない原因です。

もう１つあります。

それは、

宗教的にいい人になろうと

努力するあまり、

いい人パフォーマンスに陥っている

ケースです。

人に対してよかれと想って

やり過ぎてしまっている。

しかし本人は善意でやっているから

そのマイナス面が観えていない。

だから問題が続くんです。

そこで実際の事例を紹介しましょう。

以前セミナーにお越しになった

Ａさんは友だちが病気で入院している。

と言っていました。

聴くとその友だち、

しょっちゅうAさんを呼び出しては

注文してくると言うのです。

忙しいときもお構いなし。

次から次へと要求し、

Aさん、「いい加減しろ」

と想うこともあったそうです。

けれども友だちは病気だからと

グっと言葉を飲み込んで

せっせと病院通いをしたそうです。

その不満を嘆いたのですかさず

「Aさん、もしかしたらその友だち、

Ａさんが構ってくれるから

構ってちゃんになっちゃって

ずーっと甘えているだけかも

しれませんよ。

その病状からしたらどうも

大したことなさそうだから（笑）」

とアドバイスしました。

Aさんはそのとき

「そうですね～」と苦笑いしてましたが、

家に帰った後、ふつふつと腹立たしさが

湧いてきたようです。

セミナーに行かなければよかったかも

と誘ってくれた友だちに独白したそうです。

まぁその当時は私も

言い方があまり上手じゃなかったから

きていきなりストレートな物言いを

してしまいましたが明らかにAさんは、

自分の施しに酔っている感が

見受けられたんです。

嫌よ嫌よもスキのうち

みたいな感じで。

いまだったらAさんの功労はわかるから

よくやってらっしゃいますね、

でもあんまり精魂投入したら

自分自身が疲弊してしまいますよ、

などとやさしくくるんで言うのですが、

当時は粗削りだったから

そんなふうに言ってしまったのですね。

まぁ私のファンでも何でもない方だったから

しかたない面もありますが、

でもそんなふうにひとつの宗教の教えに

せっせと信じ過ぎてやっていると、

ときに相手や自分の立ち位置が観えなくなるん

です。

言っている意味、わかります？

こういう自分はやってる！　パフォーマンスに

陥っているときというのは自分が観えません。

あたかも相手が要求しているから

ほかに誰がいるんですか！　と怒りながら

受け答えをしてくる。

でもそれは

ほんとはしたくなくて

義務感でやっているということの

現れ、なんですね。

だったら自分じゃなくてもいいかもしれない

そう想ってみるのもアリだと思いません？

以前、介護の仕事をしている男性が、

認知症とかなってるおじいちゃんおばあちゃん

かわいいですよね～なんて言いながら

ニコニコしていたのを観て私は

へー、そんなふうに観ることのできる人も

いるんだって驚きましたが、

要は喜んでやる人もいるってことなんです。

あなたでなくてもいいってこと。

だったらあなたが好きで喜んで

やれることをやったらいいんです。

（これ好きなことやろうというのと

ちょっとニュアンスは違いますよ。）

そうすれば

宗教だってより生かせるように

なっていきますよ。

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