ベルトコンベアはなぜ光る? 〜食品製造の作業性を改善する設備〜 | はじまりビジネスパートナーズ・活動日誌

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中小企業診断士を中心とした経営支援をする団体です。コンサルティング、セミナー・講演活動、卸売事業を中心に活動しております。

 

読者の皆様、はじまりビジネスパートナーズの食品製造アドバイザー、松田 裕です。
 
全国各地で梅雨が明けて、今年も暑い夏が始まりました。このような季節には、美味しくてさっぱりとしたサラダなどを食べたくなるという方も多いと思います。近年ではスーパーやコンビニでも、レタスなどをカットした袋入りカット野菜や、そのまま食べられるサラダ・浅漬けなどが売られていて、手軽に食べることができます。

そして全国の食品工場では、多くの作業者の皆様が便利で美味しいこれらの製品を製造し、お客様に清涼感を日々届けています。
 
さて、ここに一枚の写真があります。
 
 
ベルトコンベアの上を流れてくるのは製造途中のカットレタスですが、よく見ると、なんとベルトコンベアがLEDにより下から照らされて光っています。

先日訪問した食品メーカー向け展示会「国際食品工業展2019(FOOMA JAPAN 2019)」でも、光るベルトコンベアを様々な機械メーカーが出品していました。ただし、単に野菜を流すことが目的であれば、わざわざ光らせる設備を付ける必要はありません。
 
では、なぜ光らせているのでしょうか?
 
ここで、カット野菜工場でベルトコンベアの上を流れるレタスの検品作業をする、ひとりの作業者になったつもりで考えます。

毎日何時間も地道に異物や変色などがあるレタスを取り除くわけですが、常に目を凝らして作業する必要がありますので、決して楽な作業ではありません。しかしながら、ベルトコンベアが光ることで、流れるレタスの異物や変色が見分けやすくなり作業性が向上します。そして、より早く検品作業を終えることができるようになるでしょう。
 
その結果、検品が徹底され安全レベルを高めつつ、作業が早くなるため生産性が向上し、作り手の負担が軽減されます。そして、製造者の利益向上にもつながります。

そして、より品質レベルが高いものとなれば、お客様にとってもメリットをもたらします。
 
野菜や肉類などの生鮮食品は一個体ごとに形状や色などが異なり、検品など自動化が現時点では困難な作業が食品製造現場ではいまだに多く存在します。しかしながら、作り手の生産性を間接的に高めることは作業環境などを工夫することで可能となります。

近年、部品の取り外しがすぐできて洗浄作業が効率的に出来る設備や、ボタン一つで魚を三枚おろしにする加工機械、全自動でコンテナをきれいに洗う自動洗浄機など、現場の作業性を高める技術が次々に開発されております。

総合的な見地で工場改善の提案を行うために、弊社ではクライアント様とともに実際の様々な食品機械・設備に触れつつ、設備メーカー様等と協力して、ともに考える企業支援を行っております。今後とも新たな技術に関する知見をさらに深化させつつ、それらを現場の実情と照らし合わせ、地道に企業支援を続けていきますので、皆様よろしくお願い致します。

 

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