そこにしかない個性。それはオブザイヤー

【絶景と珍景の旅ブログ】仕事の合間に旅をして。忙しいサラリーマンに寄り添う旅人に、そんな風に私はなりたい。オブザイヤーはただの口癖です。

手仕事の残る晩秋の絶景 ~甘草屋敷~

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2018年11月24日

東京都23区→骨董風林火山(車:4時間)湯~とぴあ(車:20分)→街道一外見の悪い定食屋(車:20分)→甘草屋敷(車:20分)→長源寺(車:15分)→猿橋(車:1時間)

 

〇移動手段:バイク

〇費用:ガソリン代2,000円、食事×3回(1,000円/1回)、湯~とぴあ700円、甘草屋敷300円 合計で約6,000円

〇個性:★★★☆☆ 甲州の伝統作物の残る重要文化財

〇一言紹介:塩山駅降りて徒歩5分!駅近の絶景です。

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甘草(カンゾウ)という薬草を専門的に栽培していたお家。それが甘草屋敷(=旧高野家)。生薬や食品の甘味料として使用されている甘草は今では海外産の方が安いためほぼ100%輸入ですが、江戸時代には日本でもそれなりの規模で栽培されていたようです。

 

↓これ甘草。使うのは根っこの部分だ。

ã«ã³ã¾ã¦ç»å

カンゾウ|田辺三菱製薬ヘルスケア より引用

 

 

 

甲州民家の代表作である甘草屋敷は江戸時代後期から明治初頭の屋敷構えを伝える重要文化財として塩山駅前に佇んでいます。

 

甘草の歴史も興味深いですが今回の目的は屋敷に吊るされる干し柿甲州地方では秋になると甲州百目(≒渋柿の一種)を干し柿にした枯露柿が盛大に軒下に干されます。

 

一つ一つ丁寧に皮をむいた渋柿でできたオレンジ色のカーテンはまさに絶景!前々から行きたかったのですがとうとうこの目に収めてまいりました。

 

 

 

 

 

 

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これは甘草屋敷から見た塩山駅

本当に駅出て目の前だから車のない人にもぜひ行って欲すぃ。 

 

 

 

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そしてこちらが塩山駅出て1分くらい歩いたところから撮った甘草屋敷。うっすらオレンジが見えますね。実際はバイクで行きましたので駅から歩いてませんが。裏手から行ったので入口分からなくてナビ終了してから10分くらい彷徨ったことは内緒だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ずんずん近づいていきます。

 

 

 

 

 

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ずんずんっ

 

 

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うおぉぉぉぉぉ

 

 

 

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南天邪魔だっ

 

 

 

 

 

重要文化財として保全されているとは思えないほどオープンなお屋敷。

 

そこまで有名という訳ではないからか観光客もまばらでいい意味でゆるい雰囲気をまとっています。お屋敷に入るには入場料で300円かかりますが庭散策までは無料で開放されています。

 

一応個人所有なのかな?庭から入場料取ってもいいくらい綺麗に掃除された素敵なお屋敷です。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少し近づいて撮ってみた。

 

 

 

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うむ、絶景絶景!

 

 

 

甲州地方では各民家で見られる景色ですがこれくらい広々と開けっぴろげに干されていると感動を覚えます。

 

11月頭から干しているそうで訪問当時は完成間近につきしぼんでいました。初めの方に行けばふっくらとしてもっとオレンジレンジした絶景が広がっていることでしょう。

いいなここ。毎年来よう\(^o^)/

 

 

 

 

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この軒下でお昼寝したい

 

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ほんのり白いのは柿の糖分だ

 

 

 

 

この干し柿の影がまた趣深くてグッジョブ!

 

外から見るのも良いですがちゃんと中に入れるので散策していきたいと思います。

 

 

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こっから入るのだ

 

 

 

 

中に入るとこんな感じの広々とした和室が広がっています。

 

 

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ここで私は気を抜いていた。

 

まさかすぐもう一つの絶景に出会うことになるとは。ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとしぼみがちとは言え外の干し柿のカーテンで結構満足してました甘草屋敷に入ってすぐこんな光景が目に飛び込んできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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うおぉぉぉぉぉ

大げさ?笑

 

 

 

 

 

障子に映る干し柿のころころとした可愛らしい姿に、

 

少し日が傾きかけた外から射しこむ光と畳に写る影。

 

 

そしてちょうどこの時屋敷内には私一人。音もなく急にすべてが眠りについたような静かな午後にそっと正座してふぞろいな干し柿達を見つめてみました。

 

 

 

 

その場の空気感と相まっていい景色に巡り合えました。昔の日本人は四季折々のこういった何とも言えない感情を趣深いと表現したのだろうと感動しました。

まぁすぐガヤガヤし出しましたけどね。_(:3 」∠)_

 

 

 

雨上がりの夕焼けとか月夜に中から見るとさらに絶景なんだろうなぁ。

いやー日本人に生まれて良かった\(^o^)/

 

 

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内側から見た感じ

 

 

 

 

ホスピタリティにあふれるこのお屋敷にはご自由にどうぞな甘草茶もあります。

甘くないです。

 

 

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裏向きに置いてる湯飲みは飲み終わったら表にするシステム

 

 

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でっかい花梨が置かれてました。

 

 

 

 

3階まであるお屋敷ですが2階までは見学可能です。

 

 

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味わい深い階段を登ってゆきます。

 

 

 

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2階には昔懐かし?の品々が雑多に置かれています。

 

 

写真撮るの忘れてましたが養蚕業も盛んだったようで蚕の繭とか蚕についてのうんちくが説明されていました。

 

 

 

 

 

そして2階にもしっかりと干されています。

 

 

 

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部屋が暗いからより趣深いねぇ

 

 

 

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うむうむ。ちょっと小粒かな。

 

 

 

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何枚でも撮っちゃうよね

 

 

 

 

一日中見つめられるくらいなんとも趣深いお屋敷でした。

 

 

 

 

 

観光客の団体が来たので庭をさくっと散策して帰ります。

 

 

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今更ながら樋口一葉が小説家だったという事を知りました。樋口一葉自身は江戸生まれですが両親が共に塩山出身という事で屋敷内で紹介されています。

全く持って樋口一葉に関して無知でしたが5千円札と共に見るので印象はいい人です。

 

 

 

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木に実る甲州百目を愛でて、この後長源寺でほっこりして凍えながら帰りました。

山梨と東京の間の山、寒みぃんだよ

 

 

 

 

 ●甘草屋敷

所:山梨県甲州市塩山上於曽1651

営業時間:9:00~16:30

 

  

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