Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

カンフー・ヨガ

2020-05-25 | 映画(か行)



◾️「カンフー・ヨガ/功夫瑜珈(Kung Fu Yoga)」(2017年・中国=インド)


監督=スタンリー・トン

主演=ジャッキー・チェン アーリフ・リー ソーヌー・スード ディーシャ・パターニ エリック・ツァン


ジャッキー・チェン演ずる考古学者が、チベットの雪山で行方不明になった古代マガダ国の財宝をめぐる騒動に巻き込まれるアドベンチャームービー。「インディ・ジョーンズみたい」というセリフも出てくる通り、まさに中華版インディ・ジョーンズ。美女、カーアクション、インドの大道芸を使ったコミカルな場面などなど見せ場の連続。中国、インドからドバイにも舞台を移し、ゴージャスな活劇に仕上がっている。


だけど、「レッドブロンクス」に代表される他のスタンリー・トン監督作を念頭に観ると、物足りなさも残る。確かに楽しいエンターテインメントなんだけど、観ている僕らまでもが緊張してしまうような、スタントマンでもギリギリのアクションはない。そりゃジャッキーもいい年齢だし、それでもこれだけのアクションをこなすことに感激する。でも他の作品にある独創的な見せ場とは違う。万人受けにアレンジしたような映画に落ち着いた。そんな物足りなさはインド映画の力がカバーしてくれる。みんなニコニコ踊ればハッピーなラストに、すべてを許せてしまう気持ちになれる。


タイトルにあるくらいだからヨガの見せ場が用意されているのかと期待したが、それは肩透かし。別に「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」の手が伸びるヨガ使いとまでは言わないけれど、なんか凄さを感じさせるところが欲しかったかも。一方、迫ってくるコブラを蛇拳であしらう場面や、型の説明を加えながら戦うクライマックスには、五獣の拳とかやってた若きジャッキーが思い出されて嬉しくなる。物足りないけど、最後は許せてしまう娯楽作でした。



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