みなさん、こんばんは。
前回の予告通り、今回から数回に分けて、
「人間関係のストレスを解消する方法」
について書いていきたいと思います。
前回の記事の中で、私たち夫婦は全くケンカをしない、ということを書きました。
ちょっとした言い争いもまったくしません、と。
そういったご夫婦は、他にもたくさんいらっしゃると思いますが、今回は私たち夫婦が実践している
『絶対に争いにならないコミュニケーション』
のファーストステップについて書きたいと思います。
それを説明するためには、まず
「なぜ争いは起こるのか?」
を知っていただかなければなりません。
争いが起こるメカニズムですね。
では、下の写真を見てください。
この写真の状況で、奥の赤い椅子に座っている人から、
「セロハンテープは鉛筆削りのどちら側にある?」
と質問されたら、みなさんは何と答えるでしょうか?
おそらく、
「右側。」
と答えるでしょう。
ところが、質問した人は、
「いや、左側だよ。」
と言います。そうすると、
あなた:「いや、あなたは間違っていますよ。どう見ても右側だよ。」
質問者:「いやいや、あなたこそ何を言ってるの、左側だよ。」
あなた:「右だって言ってるだろ!」
質問者:「なんだと、このやろー!」
といったやりとりに発展し、争いが起こります。
お分かりでしょうか?
お互い自分の見えているものが正しいと思い込み、それを相手にも押しつけ、さらに、
「相手を否定する」
という、争いのスイッチを押してしまっているのです。
つまり、争いは、自分に見えているものが正しいと思い込み、相手は間違っていると「否定」したり「批判」したりすることから始まるのです。
しかし、写真のような状況に対しては、ほとんどの人が、
「いやいや、この状況でそんなやりとりにはならないし、争いは起こらないよ。」
と思ったはずです。
そうなんです、この状況で争いが起こることは、まずありません。
なぜなら、人は、それが物質的なものであれば、
「見る場所が異なれば、見え方も異なる」
ということを当たり前に理解しているからです。
だから、先ほどの状況では、やりとりの早い段階で、
「あなたから見れば左だけど、私から見れば右だね。」
と、ほとんどの人が言うはずなのです。
ところが、対象が価値観や考え方、物事のとらえ方など「見えないもの」になると、これを受け入れられない人が急激に増えます。
相手の価値観や考え方が自分と違うと、それに反発してしまうのです。
つまり、相手も自分と同じように物事が見えているはずで、自分の考えは正しいはずだと思い込み、先ほどのセロハンテープの争いのやりとりが起こってしまうのです。
まず、この思い込みを変えることが、『絶対に争いにならないコミュニケーション』を身につけるファーストステップです。
「自分の周りにいるすべての人たちは、立っている場所(育ってきた環境、習慣、文化、立場など)が違うのだから、物の見え方(価値観や考え方、物事のとらえ方など)が自分と違うのは当たり前だ。」
と考えるのです。
そう考えられれば、相手がどんな意見を言ってきても、それに反発することはなくなります。
「相手には自分と違うものが見えているのだから、意見が違うのは当たり前だよな。」と思えるようになるからです。
それだけでも、争いはかなり回避できると思います。
ぜひ、「自分の見えているものが正しい、自分の意見や価値観が正しい」という思い込みを捨て、「価値観は違っていて当たり前、正しいも間違っているもない」という考え方を試してみてください。
きっと、相手の意見にイライラすることなく、素直に受け入れたり、受け流したりできるようになると思います。
では、この続きは次回書きたいと思います。
次回は、今回のステップをさらに発展させます。
相手と価値観や考え方、意見などが合わなかった時に、争いを起こすのではなく、逆にその相手と親密になるための考え方やコミュニケーションを紹介します。
それでは、今日はこのへんで。
みなさん、お休みなさい。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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